第103回(2018/3/25-3/31投句分)

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23名46句  森山文切 選
三月にティッシュ配っている五月 西沢葉火
雑踏に自分の影が透けていく アゲハ
暖簾くぐり上司の評価してる部下 田原勝弘
朝刊がなごみの朝をけ散らかす 峰岡名負
胃袋を掴む手作りの弁当 ホッと射て
甲羅干す亀の頭を覗き見る はな
母の手の大正琴が泣いている masayoshi
ビル街にサヨウナラだけこだまする 海月漂

心ではまだニューフェイスだと思う 彦翁
春だものわたしの旬をご覧あれ 阿部千枝子
手紙には貴様と書けぬから貴兄 敏治
正直に歩けば軋む尾骶骨 福村まこと
こんなにも息が弾んで散るサクラ 岩根彰子
水割りが水になるまで ほっといて くに
評:ほっておけない。いますぐ飲む。
素潜りであらかた揃う熱帯魚 芥子
評:本人には当たり前でも、実はすごく幸せな環境にいる。
ありったけの言葉を使い猫になる 尾崎良仁
評:猫らしくはなれそうだが、猫そのものになるには一体どれほどの言葉が必要なのだろう。