26名52句 森山文切選 | ||
十分に涙しました サクラサケ | やっこ | |
幸せを集めて深い笑い皺 | はな | |
葉桜を見ると何故だかほっとする | 彦翁 | |
慣らされて今日も朝からダンゴ虫 | 武良銀茶 | |
拳には燃え尽きそうな桜花 | 西沢葉火 | |
愛された小さな記憶だけ残る | 阿部千枝子 | |
コロンブスの卵は半熟かもね | 孝代 | |
母の目が輝いているモンチッチ | masayoshi | |
肩並べ猫の哲学聴いている | くに | |
佳 作 |
探偵の背後ポンプが奪う知恵 | 斎藤秀雄 |
青かった輪ゴムが伸びたまま朽ちる | 藤沢修司 | |
おしるこを貰い私の休火山 | 藤井智史 | |
不完全燃焼だった加齢臭 | 阿部清明 | |
可愛い子が入ってきたと二年生 | 敏治 | |
人 | 言い訳を考えている抱き枕 | 尾崎良仁 |
評:「僕が逃げたわけじゃないんですよ・・・」 | ||
地 | 枯蓮がむしゃらになり第二幕 | 岩根彰子 |
評:枯れてから収穫の時期です。 | ||
天 | トイレットペーパーにある絶不調 | 徳重美恵子 |
評:お互い大ピンチ |