第124回(2018/8/19-8/25投句分)

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47名90句 森山文切選
なんで消すんだよセンサー付きトイレ ヨッシー
脇道にそれていますよシンデレラ 冬子
夏バテか蝉はそそくさ店仕舞い はな
お互いの笑いがずれる翻訳機 武良銀茶
太陽も自律神経乱れてる まさよし
落雷の騒ぎ晩夏の祭り唄 アゲハ
脳内に巣食ったデマの見本市 須賀琉
人の世を捨てきれなくてシュノーケル 西沢葉火
埼玉じゃ最先端のサイコパス あまの太郎
逮捕して逮捕してもう笑わせて 芍薬
空っぽの犬小屋洗う殉教者 福村まこと
悪党の首を洗ってさしあげる くみくみ
手こずらす仔馬大化けする予感 ホッと射て
台風の進路相談員不在 海月漂
手掴みのブルームーンが凍えてる 霧島龍
ちがうけど一緒に相撲でもいいよ 御殿山みなみ
どこまでも生きる納豆かき混ぜる 尾崎良仁
朗らかなヒマワリわはははと猛暑 敏治
B面に入ったとたん伽藍堂 toron*
舌を出すオフショルダーの谷間から くに
アボカドの柔さを看取る熱帯夜 八条ハチ
皿洗い童話の中にいるみたい 真島凉
うずまきメガネの変人ですどうぞ 藤井智史

肩こりによくきくアクセント辞典 斎藤秀雄
放課後のホテイアオイのぽあんぽあん 岩根彰子
辻褄のあわぬ劇中劇の馬 秘まんぢ
7本の楽譜にしよう夏の雨 真島芽
無呼吸がせがむ猪木の平手打ち 阿部千枝子
少しだけ酸素が薄いセルフレジ よーこ
評:危険なので酸素ボンベが必要ですね。
ライオンの歩幅で核心に迫る くみくみ
評:肉食系
姉さまのアイス最中は埋めました いなだ豆乃助
評:姉さま「せめて食えよ」

第123回(2018/8/12-8/18投句分)

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47名91句 森山文切選
一回もいいねを押したことが無い 龍せん
さびしさとかくれんぼする 結末 斎藤秀雄
妻が留守心行くまでパラダイス 折鶴翔
鳥に名をつければいいと思わない たぶん
消しゴムじゃ消せぬ思い出炎上す あまの太郎
グローブと盃が要るボクシング よーこ
空落ちる気配で雨を手のひらへ 霧島龍
また猛暑ノルマ棚上げ万歩計 敏治
ビールより贅沢過ぎるかき氷 彦翁
盲点を突かれてぬるい茶にむせる 藤沢修司
きりのいいとこでおしまいなんて夢 麦乃
猫だって散歩もしない島の夏 心咲
素手よりも福神漬けで黙らせろ 秋鹿町
老いの目に滲んだ火星らしきもの 枯山水
表から雨の上がった音がする ヨッシー
椅子取りを始めた日から仲間割れ  なごみ
明け方にぴょきょきょきょきょーと鳴く仕事 平出奔
海亀の産卵 闇の破裂音 福村まこと
頸椎をトントン落ちていく詭弁 くに
ドロドロの酒呑み 二日ばかり白 藤井智史
猛暑日は傍観者ですけどなにか 尾崎良仁
少年は天地無用の恋をする 冬子
鳥葬をすれば容易くアルデンテ toron*

人が逝き探し出せない顔写真 田原勝弘
めくれてるだけで羽ばたくわけじゃない 西沢葉火
九点のリード守れぬ黙示録 海月漂
終末はみんなアバラが折れている toron*
コガネムシ超過積載疑われ 徳重美恵子
泡立ててリスクとらない微炭酸 くに
評:「炭酸じゃないです。”微”炭酸です」
淋しいと蛸が黄色くなっている 芍薬
評:青くなる前に救いの手を。
偽札の女王陛下の目が燃えて 秘まんぢ
評:伝説級の悪女になれるか。

第122回(2018/8/5-8/11投句分)

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44名86句 森山文切選
育休の代替ですし夜を買う むぎのあわ
どうやって繋ごう切れた赤い糸 真島凉
そーめんで細々凌ぐ老いの夏 枯山水
たましいが透き通るまであと二回 海月漂
神輿美女ピアスきらりと輝いて 阿部千枝子
囲われる覚悟聞けずに暮れる道 峰岡名負人
子宮からちるちるみちる糸になる 芍薬
熱帯夜寝不足気味の扇風機 武良銀茶
あの世へのガイド集まる盂蘭盆会 敏治
この国に生まれちまって鷹の世話 秘まんぢ
モシモシと亀に言葉をかけられる 麦乃
ビル街に月の欠片が見えている 須賀琉
月を背負えよ少年の青き肌 秋鹿町
白線の内側にいる蟻の列 まさよし
臨月に機密盗んだ菩薩像 あまの太郎
画面から妖しく招く雪女 アオイ琉星
ananの特集ギャルの血はミルク 尾崎良仁
補聴器を外しムンクの絵に入る 藤沢修司
叩いてごらんよとんぼのいた場所を 斎藤秀雄
テーブルに指環海月になる時間 岩根彰子
親父バンドに嵌る第三反抗期 ヨッシー
蹴出しから艶めく脛の阿波踊り 八郎
ちんちんがパンダでなけりゃ何なのだ たにゆめ
兵隊を止めているのか地平線 くみくみ

致死量を客に量らすセルフレジ 福村まこと
言いわけは受けつけません備考欄 冬子
ポイントは書き順だった薔薇の文字 小林祥司
校庭に夜間飛行のくじらぐも 若枝あらう
先っぽにソフトクリームなりの意地 西沢葉火
恐妻が消える魔球をキャッチする よーこ
評:諦めるな。まだ3号がある。
アイライン濃く黒豹になると決め くに
評:戦闘準備万端
サンダルを黄色に塗って海へ行く 真島芽
評:残り少ない夏を満喫しよう!

第121回(2018/7/29-8/4投句分)

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41名79句 森山文切選
バイク便差し出すお茶も飲まず行く 徳重美恵子
沖縄に行って徹夜でいちごつみ くみくみ
瓶ラムネひと口ごとに語る夢 かしくらゆう
よく見れば陽が射している曇り空 五貫
ゲタはいて浴衣わたしは日本人 真島芽
残り火で料理できない蟠り 阿部清明
シャーペンの刺さり具合で吉とする いなだ豆乃助
何でも言える色鉛筆は十二色 東川和子
歩かぬと背いた父の道に出る 藤沢修司
泣き止まぬ爪ぱちぱちと切れば月 芍薬
柿の木の上で消え方かんがえる よーこ
つめたいさかなを解き放つ胃の底 斎藤秀雄
遠縁の火星人きて留守の星 秘まんぢ
除霊代払えないのに犬を飼う あまの太郎
ゴッホの耳が落ちているひまわり畑 ホッと射て
たっぷりのギャザーを洩れてくる噂 くに
遮断機の先に広がる蜃気楼 はな
妹の浴衣にちょっと嫉妬する 真島凉
新聞で包んだ過去に芽が生える 福村まこと
田んぼを横切る揚羽のコスプレで 斎藤秀雄

キリギリス踊る非正規のプライド 畑中玉菜
サムネイル縮小される母の時 かなず
アフリカのようにみなぎる土踏まず ヨッシー
馴れ初めを決めてしまった大花火 阿部千枝子
夕焼けにトーテムポール投擲す 秋鹿町
夜勤明け製氷皿も眠れない 西沢葉火
評:一度外に出してしばらく放っておいた方がいいのかもしれない。
縞馬の尻にほうれい線がある 平井美智子
評:哀愁漂う尻
ボルダリングまだ童話には出てこない 敏治
評:東京オリンピック後には。