毎週web句会第185回(2019/10/20-2019/10/26投句分)

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53名102句 森山文切選 入選31句
ラブホテル正体あらわすクリオネ 雪上牡丹餅
大臣の椅子を揺さぶる週刊誌 田原勝弘
新品のラジオで「ひるのいこい」聞く ヨッシー
考えるふりする滝の王手飛車 福村まこと
靴べらが旨味を感じ始めてる あさふろ
カーブミラーはずっと青空 冷川響
キャットタワー崩れて地球最後の日 箱森裕美
カワイイを小皿に盛ってチンをする 石川聡
生活を前進させるボールペン 水城鉄茶
ケチャップをかけて紅葉オムライス 水谷裕子
足つぼが僕だけ違う曼珠沙華 甘酢あんかけ
‪守秘義務と守秘義務ぶつけ合って恋‬ 杏野カヨ
消えかかる虹を鑑賞しています よーこ
童謡の中あたらしい海ばかり いゆ蘭
ハッピーが燃え尽きそうでもうヒだけ かしくらゆう
寂しさが滴り落ちる通気孔 涅槃girl
白黒は保留ふわふわさせておく 糸篠エリー
デミタスの波紋が描く青写真 水鳥
銭湯で日焼けマシンの愚痴を聴く 小俵鱚太
敵か味方かわからぬ音符 涅槃girl
たまに靴の底を見ている ひかる
校長の椅子に生え出るたまご茸 八郎
給食のパンが明日からナンになる 芦田緑
佳5 穴ふたつ開けて病院から帰る 抹茶金魚
佳4 遠くから呼ばれたように振り向けよ 西鎮
佳3 じゃあ次は酸っぱくなってからおいで 笹川諒
佳2 育てたら付加疑問文だった’ 斎藤秀雄
佳1 紫陽花のかたちを誰も描けない 未補
正確な切手に閉ざされた葉書 西沢葉火
靴下を裏返し恩人になる 芍薬
バウムクーヘン剥がしきり自我ゆらぐ toron*

毎週web句会第184回(2019/10/13-2019/10/19投句分)

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55名106句 森山文切選 入選32句
恩返し主将の髭が頼もしい なごみ
「棒立ち」と聞いてニヤつくお嬢様 雪上牡丹餅
抜け殻の助手席のクマうなだれて 文月栞
気がつけば卍固めにされた恋 藤井智史
なめろうとなめろうびとに端境期 あさふろ
ロボットになってから父がやさしい ペンギンおじさん
電車だと思う水平線の鳥 斎藤秀雄
銀杏の踏み潰されて毒を吐く 岩根彰子
思い出が詰まった箱に鍵は無い 真島凉
夜に飲む薬のオブラートがない 菊池洋勝
許し合う二人が並ぶラーメン屋 真島久美子
やさしさに自生している毒きのこ 斉尾くにこ
ちょっといい椅子に座って自転する 茶川とかげ
地下一階の宮本武蔵
強情な蜩の背に北斗星 西沢葉火
リカちゃんの首を十円玉で買う 芦田緑
不揃いの記憶を包むぬいぐるみ 福村まこと
よく見れば実線でない地平線 水城鉄茶
リモコンで動く車で行く墓場 文月栞
整えた爪から鳥になるしくみ かしくらゆう
裏側の大牟田駅がバグで首都 平出奔
裏側を見られ嫌われてゆく白 真島芽
洗脳しても音沙汰がない あまの太郎
片足をしまうピクニックの前夜 いゆ蘭
佳5 きのう行間で赤っ恥をかいた 尾崎良仁
佳4 台風の目からたましい取り返す
佳3 金木犀は人妻でした
佳2 仮想空間にて伸ばすアキレス腱 箱森裕美
佳1 百均で無傷のサハラ砂漠買う 笹川諒
本を読むしか許さない読書灯 真島朱火
重力に従う笑わない子供 toron*
老人に配る試供品が旨い 彦翁

毎週web句会第183回(2019/10/6-2019/10/12投句分)

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49名94句 森山文切選 入選29句
煽ったりしないペーパードライバー 颯爽
一人カラオケを自分で録画する ヨッシー
答弁にやけに大きな赤い羽根 沙羅粗伊
起こそうとする夢が五月蝿い 麦乃
角砂糖一つじゃ愛は振り向かぬ 藤井智史
鬱のザラザラで包丁研いでいる 糸篠エリー
泣いた赤おに知らぬ先生
描きかけの父の自画像後ろ向き 武良銀茶
「奥さん」と呼べば脳裏の団地群 小俵鱚太
黒潮が靴と鞄を買いに来る あさふろ
着ぐるみを剥がしおとなになるところ ホッと射て
面罵されつつ板張りの節 サトシワタナベ
捜査線上に浮かんだ浮気癖 西鎮
朝四時の無地の空気の管理人 斉尾くにこ
いちめんのてのひらひかる花畑 水城鉄茶
本能のままに点滅信号機 よーこ
飴ちゃんのお礼すんなりハグされる 澤井敏治
遠雷の柔さに触れるラングドシャ toron*
たましいの代わりに果てるHB ペンギンおじさん
折り紙の袴をいつまでも愛でる 箱森裕美
たのしみにされない人の視る画面 袴田朱夏
佳5 風が吹くから離せない和紙 平出奔
佳4 泣いているふりして梅干しの真っ赤 尾崎良仁
佳3 だるまだるますごい速さで転がって 芦田緑
佳2 どうしても詩歌のような猫が居る 笹川諒
佳1 見たところ貴乃花ではなさそうだ 水城鉄茶
さざなみの錫を曲げても細い指 榎本ユミ
いきさつの固いところに肘をおく 斎藤秀雄
筆先が割れてもう一人の名前 西沢葉火

毎週web句会第182回(2019/9/29-2019/10/5投句分)

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56名109句 森山文切選 入選33句
もう奇跡とは言わせない五平餅 青山祐己
今年こそ今年こそはとハルキスト 澤井敏治
よくしゃべる車だったね特に朝 箱森裕美
さんまより膝を笑わすスクワット 八郎
ちりとりが二つあるから羽にする 真島久美子
こぼれ萩諦めた人飽きたモノ 岩根彰子
ハイソックス履いて私の銀世界 芦田緑
一斉下校する列の祭りの日 菊池洋勝
変節にエスカレーターぎこちない 糸篠エリー
鱧の歯が生えてきてからうたえない 草薙
秋刀魚から秋刀魚の生えそうなロケ地 未補
二足歩行もできるくちびる
エレキギターを弾くスナフキン 梔子
夕陽から貰う昨日のペンライト 颯爽
青鬼の口から匂うレモンティー あまの太郎
死んだあとハイソックスに入る月 榎本ユミ
臆病な鈴虫が好き夜の蝶 水谷裕子
‪薔薇の棘二十画目で狂いだす‬ 杏野カヨ
まえがみとあそんだぼくのいすはない いゆ蘭
できたての音色が植えてある花壇 斎藤秀雄
借りてきた醤油のくせによく染みる ペンギンおじさん
ウオノメがぼんやりとするホットヨガ 芍薬
粉雪がマークシートを埋めていく 涅槃girl
一年ぶりに付箋のページをひらく 有村桔梗
順番に証拠となってゆくドミノ いゆ蘭
佳5 レプリカの海もえている四畳半 toron*
佳4 ジャケットを脱いで火を消す准教授 小俵鱚太
佳3 わたくしに飛び散るシャインマスカット 斉尾くにこ
佳2 アザラシをライバル視するエビフライ 雪上牡丹餅
佳1 新版であなたが遠くなった辞書 笹川諒
何回も猫の崩した本を積む 有村桔梗
ばれぬよう弱気を吐いたマイボトル 西鎮
ゴミ箱が動いてそれが父だった 袴田朱夏

毎週web句会第181回(2019/9/22-2019/9/28投句分)

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60名116句 森山文切選 入選34句
セクシーと言わせるためのインタビュー 青山祐己
返納はイヤと逆走して逃げる 小林祥司
約束を大切にしてブラの中 多実果
一階にも二階にも天井 よーこ
不夜城を嘲る百均のコスメ 颯爽
靴を揃えてくれるのは妻以外 澤井敏治
解像度を落として保存したカレー 若枝あらう
仲間割れ美を競い合うマスカット 文月栞
月光に晒されているEM菌 箱森裕美
ハンカチが鳩になるまで待っている 箱森裕美
居留守を使う透明人間 麦乃
どぶ底の春を形状記憶する 藤井智史
12時の鐘を鳴らして逃げていく 雪上牡丹餅
おまえのめでたい日にはめしを食うべ 松本未句
就活で半身浴が仇になる ペンギンおじさん
信号の右何色と聞くから、黄 サトシワタナベ
隠密をガパオライスで手懐ける あまの太郎
イマジナリーフレンドたちと寿司を食う 涅槃girl
上半身と下半身が干されている 抹茶金魚
マナーとしてはでんぐり返し
にんげんはきびしい 風にレモンの香 水城鉄茶
行き先を間違えた日の赤い海 平出奔
標本にしたい明太子の血筋 西沢葉火
巣箱から首だけ出して貼る付箋 福村まこと
あかい星あかい科学がほろぼせり
筆算の線をずらしに来て過保護 いゆ蘭
佳5 空虚なるまひる線状降水帯 斉尾くにこ
佳4 集団で咲くのをやめた彼岸花 月火こよみ
佳3 空っぽの腹を跨いでいくガチョウ 榎本ユミ
佳2 小道具の鋏で切れる赤い糸 一音乃遥
佳1 平日の常設展の顔見知り 大村桃二
バイク屋が田中角栄にふれる 四線蛇
ドナルドの首改札に押し付ける 冷川響
目玉焼きなら怖くなかった