毎週web句会第202回(2020/2/16-2020/2/22投句分)

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47名89句 森山文基選 入選27句
つじつまの合わぬ下着でデイト中 斉尾くにこ
韓流のお化粧品で春を塗る 真島芽
メルアドと烏賊を交互にのせてゆく あさふろ
Skypeで話し掛けてくる天狗 浪速のマッキントッシュ
夜が更ける動物園のセミダブル 藤井智史
それぞれの太陽抱いて氷点下 真島久美子
正論の真ん中にある刀傷 福村まこと
言い訳がうるさくなった沈丁花 石川聡
会見にトイレも含まれています 袴田朱夏
ごちゃごちゃの動物園を持ち歩く 千春
一言で凍りつかせた女王様 雪上牡丹餅
お雛さま正視できないサングラス 水谷裕子
グルーガン撃ちあい愛を深め合う まつもともとこ
議事堂に去年の桜咲き誇る 田原勝弘
頭皮から勉強しろという油 真島凉
人生は辛いね冬のアイスティー 真島芽
三月の角を丸めるカーディガン 水鳥
満月が昇ると曇る窓ガラス 彦翁
居酒屋の中心点で浮く尾びれ 西沢葉火
佳5 時計回りに味噌汁を飲む 涅槃girl
佳4 コンビニのおでんに箸は二膳貰ふ 菊池洋勝
佳3 長考をすれば震えてくる毛先 都いとり
佳2 さむらいのサイズ三角形の町 斎藤秀雄
佳1 交通の要所の顔で立つ老婆 西鎮
わさび漬けに身を潜ませる潔癖症 八郎
叔母さんと木星つなぐファクシミリ あまの太郎
人肌に温められた鉄格子

毎週web句会第201回(2020/2/9-2020/2/15投句分)

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42名80句 森山文基選 入選24句
タクシーを止めたムカデを知っている
デマを言うカップにチョコが心寄せ 水谷裕子
架空の男架空のしゃもじ 水城鉄茶
鉄道の繋ぎ目の音聴いている 西鎮
洗濯がされぬカーテン開かぬ窓 麦乃
恋心伝えず終わるテストの日 雪上牡丹餅
月光に畑の鼻がのびざかり 斎藤秀雄
妹の瞳に住んでいるマムシ あまの太郎
手で開ける死んでしまった自動ドア ペンギンおじさん
冬眠のカエルを起こす父の舌 あまの太郎
虹たぐり寄せて二輪車ひきずって toron*
幻聴が雫になって砂時計 あさふろ
白い子どもと石蹴りの音 サトシワタナベ
コンタクトレンズ浮かべておく浅瀬 都いとり
しっかりと寝癖がついた夢を見る 藤井智史
短編と書かれた帯をほどく人 西沢葉火
佳5 太陽の塔に近づく二こ飛ばし さこ
佳4 遅刻してしまうバスタオルが濡れて 都いとり
佳3 冷蔵庫とトイレを結ぶ貨車 抹茶金魚
佳2 回転する菊は宇宙へ飛び出す 抹茶金魚
佳1 診察番号かぼすが揺れている 千春
振り切れるまで振ってみる常套語 真島久美子
悴む手よりスマホ決済の音 菊池洋勝
風船を結び乾電池は捨てる 未補

毎週web句会第200回(2020/2/2-2020/2/8投句分)

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54名104句 入選32句

真島凉選
  ひょうたんのようにベルトをきつく締め ヨッシー
判決を聞き逃してるオノマトペ さこ
お義母さん歯が風邪をひいちゃってます かしくらゆう
最初にパーこれはいけないことですか 澤井敏治
AIが人類の影裁きだす 武良銀茶
YouTube見るな着替えろ片付けろ 真島久美子
おにぎりを登って水筒を占う 抹茶金魚
第二ボタン嘘つけないね冷たいね 尾崎良仁
適当に愛してるからややこしい まつもともとこ
肺炎を封鎖出来ない封鎖国 田原勝弘
右利きを辞めて裏声まで戻る 未補
折り畳み式の神社で餅を焼く 千春
夢を見た金平糖が先に死ぬ 千仗千紘
残したらくさる愛妻の弁当 かしくらゆう
合言葉を干すのにちょうどいい天気 笹川諒
うな重が眠る一眼レフの旅 水谷裕子
響くことなくて平和な警報器 小林祥司
小賢しい春が起きだすソーダ水 水谷裕子
これからもプラスチックをよろしくね 水城鉄茶
頂上の見えない土地を探す旅 西鎮
冷凍のパンジー元気ですオハヨ 真島美智子
肉球にふれたら春が生まれそう 水鳥
泣きそうな空を支える地平線 麦乃
制服は盾になってはくれません 真島芽
佳5 太りすぎたノラ犬はもう野良じゃない 直井哲生
佳4 既読スルー明日は晴れるらしいけど 尾崎良仁
佳3 いちごパフェ食べ終えるところまでが恋 有村桔梗
佳2 二月です解凍中の春の夢 彦翁
佳1 アルコール除菌済ませた涙です 斉尾くにこ


気晴らしに恋の涙と会話する てつろう
恋の涙は失恋のことだと思う。この人は優しく過去を振り返っていて、失恋の句をここまで優しく感じたのは初めてだった。失恋の涙も美しいなと思う。


電球のかたちに夜が遠ざかる 斎藤秀雄
どこに行ってもたくさんの明かりがついている。このままでは夜の美しさが消えてしまうのではないか、そんな不安が伝わってきた。明かりを電球で表現したのも面白いし、この句にとても共感した。


鶴を折る指にスマホの嫉妬心 福村まこと
折る手と打つ手、その違いはそこに込められた思いの大きさだと思うので、スマホが嫉妬する気持ちも分かる。嫉妬という言葉でポップに表されていますが、スマホを使う時も鶴を折る時も、この気持ちは忘れてはいけないなと気付かされました。
水出しのコーヒーになる受験生
真島芽選
  むかつくと改行キーを連打する 八郎
ひょうたんのようにベルトをきつく締め ヨッシー
折り畳み式の神社で餅を焼く 千春
波の音を採譜する日がやってくる いなだ豆乃助
冷凍のパンジー元気ですオハヨ 真島美智子
難破船みたいな店のモーニング 浪速のマッキントッシュ
合言葉を干すのにちょうどいい天気 笹川諒
肉球にふれたら春が生まれそう 水鳥
こたつから出てきた猫であたたまる 有村桔梗
敷居には小鳥の種が蒔いてある あさふろ
小賢しい春が起きだすソーダ水 水谷裕子
風船の線の先から伸びる滝 浅井誠章
右利きを辞めて裏声まで戻る 未補
これからもプラスチックをよろしくね 水城鉄茶
響くことなくて平和な警報器 小林祥司
判決を聞き逃してるオノマトペ さこ
既読スルー明日は晴れるらしいけど 尾崎良仁
うな重が眠る一眼レフの旅 水谷裕子
鋏から逃れる期限切れカード 颯爽
二月です解凍中の春の夢 彦翁
電球のかたちに夜が遠ざかる 斎藤秀雄
気晴らしに恋の涙と会話する てつろう
バスを待つ間に見えた空のへそ  芍薬
沈黙と白紙が続く紙芝居 涅槃girl
佳5 水出しのコーヒーになる受験生 真島凉
佳4 アルコール除菌済ませた涙です 斉尾くにこ
佳3 AIが人類の影裁きだす 武良銀茶
佳2 偏差値の振り子も止めるいじめっ子 てつろう
佳1 YouTube見るな着替えろ片付けろ 真島久美子
太りすぎたノラ犬はもう野良じゃない 直井哲生
野良犬は誰にも飼われていない犬で、それなのに太っているのはやっぱり可愛がられているからで、それは本当の野良のかっこよさとは違うっていうのを句にしたのが面白かった。
鶴を折る指にスマホの嫉妬心 福村まこと
最近はスマホ依存とかあって、スマホしか使わなくなって、それでスマホは調子に乗っていて、その中で「鶴を折る」を入れたのは面白いと思いました。


もう星と呼べない星の青い色 あまの太郎
私は地球をイメージしました。地球は汚れてきていて「地球は青い」と呼べないときが来るかもしれないと思うし、それを認めたくない気持ちが伝わってきました。
制服は盾になってはくれません
森山文切選
  既読スルー明日は晴れるらしいけど 尾崎良仁
願っていいよパンダだからね 平出奔
ぎりぎりで氷柱握って十五歳 水城鉄茶
お互いの奥歯を埋めるさみしくて あまの太郎
適当に愛してるからややこしい まつもともとこ
節分の豆をひと粒かじる義歯 彦翁
最初にパーこれはいけないことですか 澤井敏治
夢見ても夢見てもまだ足はある
鯛焼きの尻尾に届かない悲鳴 颯爽
神様の届く範囲でテナガザル 西沢葉火
新酒とくとく仏様カンパーイ 真島美智子
夢を見た金平糖が先に死ぬ 千仗千紘
アルコール除菌済ませた涙です 斉尾くにこ
バスを待つ間に見えた空のへそ  芍薬
こたつから出てきた猫であたたまる 有村桔梗
残したらくさる愛妻の弁当 かしくらゆう
電球のかたちに夜が遠ざかる 斎藤秀雄
頂上の見えない土地を探す旅 西鎮
沈黙と白紙が続く紙芝居 涅槃girl
小賢しい春が起きだすソーダ水 水谷裕子
制服は盾になってはくれません 真島芽
もう星と呼べない星の青い色 あまの太郎
肉球にふれたら春が生まれそう 水鳥
生首がごろりと朝ご飯ですよ 真島久美子
佳5 えんぴつの合理シャーペンの非合理 雪上牡丹餅
佳4 養命酒さかさに立てて保存する toron*
佳3 誠実に木には見えないものとして 来栖啓斗
佳2 鶴を折る指にスマホの嫉妬心 福村まこと
佳1 七つ目の帽子を拾い富山県 千春
難破船みたいな店のモーニング 浪速のマッキントッシュ
まるで「わたし」のようなモーニング
ルンルンが小さな影でもんもんに 武良銀茶
意外な原因による意外な変化


水出しのコーヒーになる受験生 真島凉
抽出にかかる時間、柔らかな苦味など水出しコーヒーのイメージが受験生を引き立てている。コーヒーと受験生は眠気対策で意味的にもつながりがある。意味とイメージの相乗効果で強い主張が生まれた。
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毎週web句会第199回(2020/1/26-2020/2/1投句分)

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51名99句 森山文切選 入選30句
半分は誤読していい漂流記 笹川諒
許されているおっぱいプリン
留守番は苦手電マは懐かない 未補
暴れだすジークジオンの無駄遣い 藤井智史
錦絵を飛び出す蛸の悶絶死 福村まこと
夢Bが来て夢Aは破裂する 斎藤秀雄
茶柱に運を委ねている老後 彦翁
タピオカが大人になって雨蛙 まつもともとこ
久々の帰省ピンクのハイヒール かけ野大
山だとおもってみているとだんだんこども 大橋凜太郎
うれしいを並べて冬の中華まん 斉尾くにこ
ドアノブに触れた手のひら過疎の村 尾崎良仁
遠くまで見えてる顔の三歳児 西鎮
ドローンが案内役の観光地 かしくらゆう
今泣いたカラスが笑う絵文字たち ヨッシー
天井の白さが満ちるピクニック toron*
耳元でciaoと囁き消えた蜘蛛 涅槃girl
満開の寂しさとしてラベンダー 水鳥
テーブルにこぼした人はただの白 西沢葉火
死ぬときは透き通らない翅がいい 袴田朱夏
春先の回転寿司のまじない師 あまの太郎
ト音記号に舐められている 水城鉄茶
佳5 三月の風いらんかとカタツムリ 水谷裕子
佳4 花柄にミスリードして師範代 さこ
佳3 謀叛にはいい頃パスタ量ろう 千春
佳2 バーチャルの手が旧姓を離さない 都いとり
佳1 面長の猫が怖くて目を閉じる 水城鉄茶
トマトにも止まる権利をあげる穴 芍薬
虹色のレジャーシートを隠し合う 杏野カヨ
跳び箱をあけたら家に帰れない いなだ豆乃助