毎週web句会第200回(2020/2/2-2020/2/8投句分)

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54名104句 入選32句

真島凉選
  ひょうたんのようにベルトをきつく締め ヨッシー
判決を聞き逃してるオノマトペ さこ
お義母さん歯が風邪をひいちゃってます かしくらゆう
最初にパーこれはいけないことですか 澤井敏治
AIが人類の影裁きだす 武良銀茶
YouTube見るな着替えろ片付けろ 真島久美子
おにぎりを登って水筒を占う 抹茶金魚
第二ボタン嘘つけないね冷たいね 尾崎良仁
適当に愛してるからややこしい まつもともとこ
肺炎を封鎖出来ない封鎖国 田原勝弘
右利きを辞めて裏声まで戻る 未補
折り畳み式の神社で餅を焼く 千春
夢を見た金平糖が先に死ぬ 千仗千紘
残したらくさる愛妻の弁当 かしくらゆう
合言葉を干すのにちょうどいい天気 笹川諒
うな重が眠る一眼レフの旅 水谷裕子
響くことなくて平和な警報器 小林祥司
小賢しい春が起きだすソーダ水 水谷裕子
これからもプラスチックをよろしくね 水城鉄茶
頂上の見えない土地を探す旅 西鎮
冷凍のパンジー元気ですオハヨ 真島美智子
肉球にふれたら春が生まれそう 水鳥
泣きそうな空を支える地平線 麦乃
制服は盾になってはくれません 真島芽
佳5 太りすぎたノラ犬はもう野良じゃない 直井哲生
佳4 既読スルー明日は晴れるらしいけど 尾崎良仁
佳3 いちごパフェ食べ終えるところまでが恋 有村桔梗
佳2 二月です解凍中の春の夢 彦翁
佳1 アルコール除菌済ませた涙です 斉尾くにこ


気晴らしに恋の涙と会話する てつろう
恋の涙は失恋のことだと思う。この人は優しく過去を振り返っていて、失恋の句をここまで優しく感じたのは初めてだった。失恋の涙も美しいなと思う。


電球のかたちに夜が遠ざかる 斎藤秀雄
どこに行ってもたくさんの明かりがついている。このままでは夜の美しさが消えてしまうのではないか、そんな不安が伝わってきた。明かりを電球で表現したのも面白いし、この句にとても共感した。


鶴を折る指にスマホの嫉妬心 福村まこと
折る手と打つ手、その違いはそこに込められた思いの大きさだと思うので、スマホが嫉妬する気持ちも分かる。嫉妬という言葉でポップに表されていますが、スマホを使う時も鶴を折る時も、この気持ちは忘れてはいけないなと気付かされました。
水出しのコーヒーになる受験生
真島芽選
  むかつくと改行キーを連打する 八郎
ひょうたんのようにベルトをきつく締め ヨッシー
折り畳み式の神社で餅を焼く 千春
波の音を採譜する日がやってくる いなだ豆乃助
冷凍のパンジー元気ですオハヨ 真島美智子
難破船みたいな店のモーニング 浪速のマッキントッシュ
合言葉を干すのにちょうどいい天気 笹川諒
肉球にふれたら春が生まれそう 水鳥
こたつから出てきた猫であたたまる 有村桔梗
敷居には小鳥の種が蒔いてある あさふろ
小賢しい春が起きだすソーダ水 水谷裕子
風船の線の先から伸びる滝 浅井誠章
右利きを辞めて裏声まで戻る 未補
これからもプラスチックをよろしくね 水城鉄茶
響くことなくて平和な警報器 小林祥司
判決を聞き逃してるオノマトペ さこ
既読スルー明日は晴れるらしいけど 尾崎良仁
うな重が眠る一眼レフの旅 水谷裕子
鋏から逃れる期限切れカード 颯爽
二月です解凍中の春の夢 彦翁
電球のかたちに夜が遠ざかる 斎藤秀雄
気晴らしに恋の涙と会話する てつろう
バスを待つ間に見えた空のへそ  芍薬
沈黙と白紙が続く紙芝居 涅槃girl
佳5 水出しのコーヒーになる受験生 真島凉
佳4 アルコール除菌済ませた涙です 斉尾くにこ
佳3 AIが人類の影裁きだす 武良銀茶
佳2 偏差値の振り子も止めるいじめっ子 てつろう
佳1 YouTube見るな着替えろ片付けろ 真島久美子
太りすぎたノラ犬はもう野良じゃない 直井哲生
野良犬は誰にも飼われていない犬で、それなのに太っているのはやっぱり可愛がられているからで、それは本当の野良のかっこよさとは違うっていうのを句にしたのが面白かった。
鶴を折る指にスマホの嫉妬心 福村まこと
最近はスマホ依存とかあって、スマホしか使わなくなって、それでスマホは調子に乗っていて、その中で「鶴を折る」を入れたのは面白いと思いました。


もう星と呼べない星の青い色 あまの太郎
私は地球をイメージしました。地球は汚れてきていて「地球は青い」と呼べないときが来るかもしれないと思うし、それを認めたくない気持ちが伝わってきました。
制服は盾になってはくれません
森山文切選
  既読スルー明日は晴れるらしいけど 尾崎良仁
願っていいよパンダだからね 平出奔
ぎりぎりで氷柱握って十五歳 水城鉄茶
お互いの奥歯を埋めるさみしくて あまの太郎
適当に愛してるからややこしい まつもともとこ
節分の豆をひと粒かじる義歯 彦翁
最初にパーこれはいけないことですか 澤井敏治
夢見ても夢見てもまだ足はある
鯛焼きの尻尾に届かない悲鳴 颯爽
神様の届く範囲でテナガザル 西沢葉火
新酒とくとく仏様カンパーイ 真島美智子
夢を見た金平糖が先に死ぬ 千仗千紘
アルコール除菌済ませた涙です 斉尾くにこ
バスを待つ間に見えた空のへそ  芍薬
こたつから出てきた猫であたたまる 有村桔梗
残したらくさる愛妻の弁当 かしくらゆう
電球のかたちに夜が遠ざかる 斎藤秀雄
頂上の見えない土地を探す旅 西鎮
沈黙と白紙が続く紙芝居 涅槃girl
小賢しい春が起きだすソーダ水 水谷裕子
制服は盾になってはくれません 真島芽
もう星と呼べない星の青い色 あまの太郎
肉球にふれたら春が生まれそう 水鳥
生首がごろりと朝ご飯ですよ 真島久美子
佳5 えんぴつの合理シャーペンの非合理 雪上牡丹餅
佳4 養命酒さかさに立てて保存する toron*
佳3 誠実に木には見えないものとして 来栖啓斗
佳2 鶴を折る指にスマホの嫉妬心 福村まこと
佳1 七つ目の帽子を拾い富山県 千春
難破船みたいな店のモーニング 浪速のマッキントッシュ
まるで「わたし」のようなモーニング
ルンルンが小さな影でもんもんに 武良銀茶
意外な原因による意外な変化


水出しのコーヒーになる受験生 真島凉
抽出にかかる時間、柔らかな苦味など水出しコーヒーのイメージが受験生を引き立てている。コーヒーと受験生は眠気対策で意味的にもつながりがある。意味とイメージの相乗効果で強い主張が生まれた。
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