毎週web句会第217回(2020/5/31-2020/6/6投句分)

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39名76句 森山文基選 入選23句
天の川やいのやいのと若作り 水谷裕子
野生の心を持って金子みすゞを読んでいる 千春
往く人へ夕焼け雲が赤すぎる アゲハ
ゼラチンが微妙に効いた片思い まつもともとこ
性格が出まくる本の並び方 真島凉
生き延びたスミレが咲いているウフフ 真島美智子
起こされるリアルな夢の手が重い 麦乃
分別を知った尻尾は巻いておく 彦翁
正直者の顔して路面電車行く ヨッシー
神様が谷折り線を引く背中 カズマ
よく肥えた尾からヤモリを切りはなす 抹茶金魚
青春小説なら塩を振って読む 笹川諒
ふりあげた猫をおさめる術知らず
概念のはちみつ瓶を開けてみる 有村桔梗
ぽつねんと白いケトルと二の足と 斉尾くにこ
佳5 港区のラブホと火星つなぐ歌 あまの太郎
佳4 変わったか変わり果てたか見てもらう 真島久美子
佳3 プリクラをポカリの缶で隠す夏 ペンギンおじさん
佳2 サヨナラは傘を閉じなきゃ言えないね 真島芽
佳1 捨てカバを拾うやさしい国だから 未補
隣人の寝ぐせ次第で川へ行く
ブレーカー落ちたら風鈴の出番 颯爽
冷蔵庫くらいでちょうどよい鏡 雪上牡丹餅

「毎週web句会第217回(2020/5/31-2020/6/6投句分)」への3件のフィードバック

  1. 麦乃様
    拙句への好意的なコメントありがとうございました。作品というのは発表した時点で独り立ちするものだと思っておりますが、発想として、「まいうぇぶ2」の掲載作もそうですが、私が「ここに投稿する句」は結構「元ネタ」があるものが多いです。この句の場合だと「猫を被る」が発想のひとつでした。

    猫俳句、面白そうですね。俳句はどうも苦手なのですが、締め切りがまだ先だ先だと油断しているうちにいつの間にか期日を過ぎていた、ということにならなければ、投稿してみてもいいかな、と思います。

  2. 感想です。

    性格が出まくる本の並び方 真島凉
    書斎を見ればその人が分かる、と言いますがそれは本の種類のこと。並び方に着目したところに主張を感じました。

    起こされるリアルな夢の手が重い 麦乃
    夢と現実の接点は、目の覚め際に結構鮮明になります。「男はつらいよ」の冒頭で寅さんが見る夢もそうでした。

    青春小説なら塩を振って読む 笹川諒
    塩を盛ると忌み事でしょうが、塩を振る=味付けをする=味わうということだとすれば、青春小説なので、あらかじめ心してかかるということかもしれません。評者もまた、リアルの青春ははるか時の彼方に遠ざかりつつあるので、青春映画や青春小説を読むときは、あらかじめそっちのほうに意識を持って行く必要があることもあります。

    サヨナラは傘を閉じなきゃ言えないね 真島芽
    傘を閉じたくない、ということだろうと解釈しました。

    冷蔵庫くらいでちょうどよい鏡 雪上牡丹餅
    そういえば大昔は銅鏡とかで見ていた日本人でした。別に車のボンネットでもいいのですが、冷蔵庫をもってくるあたり、homely(恐れ入りますが、意味は英和辞書で調べてください)だと思いました。そういう解釈です。

    1. 忠さん
      前回コメントを入れたせいかワタクシにまで気を使っていただきありがとうございます。この句は投稿した前日のリアル夢でまだ左肩に手の重みを感じていたのでした。

      ふりあげた猫をおさめる術知らず  忠

      せっかくですのでこちらの句へのコメント。
      そのまま読めば何か怒りがあって本当に猫を振り上げたのでしょうか。でもリアルではないので何かの象徴なのでしょうね。猫は生き物ですから取扱注意です。日々は怒りと絶望の繰り返し。何とか耐えるしかありません。
      「猫」といえば「まいうえぶ2」の私の掲載していただいたページにも2句も猫の句が出ています。そんなに猫を意識しているわけではないのですが、脳のどこかに猫が棲んでいるのかもしれません。余談ですが今「猫俳句」という公募で句を募集中です。俳句なので季語がいりますがおもしろそうなのでのぞいてみられませんか。

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