毎週web句会第227回(2020/8/9-2020/8/15投句分)

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36名71句 森山文基選 入選22句
かき氷ツンと痺れるパピプペポ 澤井敏治
アマビエが刺繍されてるTバック 涅槃girl
オウンゴールのように鉄板掃除する ヨッシー
イトトンボ夏の香りを連れてった ごませ
大切な人と生き続ける造花 藤井智史
友情がためされているなつのとも
腹筋をきたえてハープになります 斉尾くにこ
ある程度上手いからする肉離れ ヨッシー
お嬢様対決夏の真っ盛り 茄子春
税務署去る法案のように急かされ 斎藤秀雄
挨拶の代わりに見せるコッペパン ほのふわり
肩よりも上は各自に委ねます ほのふわり
空き缶の月光浴とエキストラ ペンギンおじさん
忍法がいちいち正規雇用調 平安まだら
佳5 提供は西瓜のなかにいる胡蝶 あさふろ
佳4 牛丼を切り札にする一騎打ち 福村まこと
佳3 ポケモンがしどろもどろの夜明け前 水谷裕子
佳2 いつまでも革命前夜のテーブル 袴田朱夏
佳1 風向きで一本増えるカモの足 さこ
橋脚は一家離散を信じない 沢江風
強引に始まっている糸電話 西鎮
手のひらに残ってしまう蚊のかけら 水城鉄茶

「毎週web句会第227回(2020/8/9-2020/8/15投句分)」への2件のフィードバック

  1. 大切な人と生き続ける造花  藤井智史
    造花は「不死」。大切な方の魂も造花と同じように「不死」であってほしいと(評者は)思いました。

    友情がためされているなつのとも  忠
    例会で没になった方の句を拾っていただきありがとうございました。

    お嬢様対決夏の真っ盛り  茄子春
    浴衣を着た二人のお嬢様が火花を散らしている景を想像しました。

    肩よりも上は各自に委ねます  ほのふわり
    つまり首から上、ということですね。つい女性の首から上の見た目のことだろうと第一に思ってしまうのですが、偏見かもしれません。あるいは、服のコーディネートなど見た目の助言はできますけれど、中身、つまり脳内の心や頭のことはご自分で責任を持ってください、という意味でしょうか。

    牛丼を切り札にする一騎打ち  福村まこと
    早食い競争でしょうか。牛丼なら負けないぞ、という作中主体の心の声が聞こえたような気がしました。

    橋脚は一家離散を信じない  沢江風
    「縁の下の力持ち」「大黒柱」という日本語を思い浮かべました。橋の脚は、自分の役割とその重要性、相手との関係を信じているがゆえに、そんなのありえないと「知っている」のだと解釈「したい」と思います。

    強引に始まっている糸電話  西鎮
    携帯電話、スマホ全盛のご時世にアナログな景ですが、コロナで「社会的距離」をとらざるを得ないことを逆手に取った遊戯かもしれません。強引さに引きずられたのはきょうだいでしょうか、親でしょうか。子どもは遊びの天才だと思います。

    手のひらに残ってしまう蚊のかけら  水城鉄茶
    パチンと掌をたたいて蚊を殺してしまった、その残骸がまだのこっている。「しまう」にわびしさが余韻として残るように感じました。あるいは、語彙や語順をいじくって「残りけり」などとすれば俳句っぽくなるのでしょうけれども、これはやはり川柳だと思います。

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