毎週web句会第236回(2020/10/11-2020/10/17投句分)

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42名80句 森山文基選 入選24句
最後まで一言多いミルフィーユ 水鳥
タヌキより重い女が泣いている さこ
ちょっと首ぎゅぎゅっと絞めてみた餃子 斉尾くにこ
老け役を強制される白髪ネギ 颯爽
洋食屋裏から父がいなくなる 史っ
コケシ増え母の旅路を知る帰省 中村まふゆ
ジョーカーを握りつぶして雨静か 浮世っ子
あの人は地図を見ないで旅をする ジョニー杉崎
泡立ちがいいと見えなくなる明日 ちゅんすけ
想い出は金木犀の薫る庭 まつもともとこ
長生きをしそうなあの人の嫌味 ヨッシー
嫌われたものだと思う想い人 海月莉緒
夕焼けを舐めればきっと甘辛い 更待月
駄菓子屋の隅で泣いてるメロンパン 秋田新屋
牛丼を食べると走る闘牛士 八郎
ペン先を舐めて一休さんになる 藤井智史
佳5 マシュマロのように数字を放りこむ 横井来季
佳4 クレヨンの寿司で解消する悩み 袴田朱夏
佳3 雷と雷様の分岐点 雪上牡丹餅
佳2 校門に挟まれている百舌自身 西沢葉火
佳1 弾くたび杏が香るピンボール 涅槃girl
主役よりイケメンだった包装紙 藤井智史
セクシーな掃除機として生き返る
同姓の他人を探す地下出口 福村まこと

「毎週web句会第236回(2020/10/11-2020/10/17投句分)」への5件のフィードバック

  1. タヌキより重い女が泣いている  さこ
    冗談みたいないい方になりますが、これが男だと、私的に「たんたんたぬきの(中略)は、風もないのにぶううらぶら」を思い浮かべてしまうので、これで良かったと思います。

    ちょっと首ぎゅぎゅっと絞めてみた餃子  斉尾くにこ
    餃子には首がたくさんありそうです。

    コケシ増え母の旅路を知る帰省  中村まふゆ
    人によって通行手形だったり絵葉書だったりいろいろです。

    あの人は地図を見ないで旅をする  ジョニー杉崎
    行き先を決めないで旅をするのか、勘がいいのか。なんとなく羨ましそうな作中主体を感じました。

    想い出は金木犀の薫る庭  まつもともとこ
    詩的です。

    長生きをしそうなあの人の嫌味  ヨッシー
    長生きをしそうなのはあの人か嫌味か。どちらにしてもあまりいい気はしませんね。

    嫌われたものだと思う想い人  海月莉緒
    想い人に(私は)嫌われてしまったものだと思う、と解釈しました。切ない気持ちが伝わってきます。

    夕焼けを舐めればきっと甘辛い  更待月
    駄菓子屋の隅で泣いてるメロンパン  秋田新屋
    二句並べてで申し訳ありませんが、いずれも、夕焼けー甘辛い、駄菓子屋ーメロンパンの結びつきが面白く、かつ句の中で不自然さを感じさせないと思います。

    ペン先を舐めて一休さんになる  藤井智史
    アニメの一休さんは指先をなめて知恵を出します。作中主体はそれにあやかってペン先をなめているのでしょうか。

    主役よりイケメンだった包装紙  藤井智史
    下五はあるいは脇役の隠喩かもしれません。メインより前座の方が盛り上がったのでしょうか。実景とみると、包装紙を見て期待したのに、中身の方は…とも解釈できそうです。

    マシュマロのように数字を放りこむ  横井来季
    口の中に放り込むお菓子としてはマシュマロが筆頭格かもしれません。そのように、乱暴に紙の上かあるいはデータ上に数字を放り込む。急いでいるのか、いい加減なのか。信頼性は大丈夫でしょうか。

    雷と雷様の分岐点  雪上牡丹餅
    自然現象を古来人びとは神や精霊の仕業と考えてきました。科学の発達とともに自然への畏敬の念は薄れ、傲慢になりつつあります。さて傲慢と畏敬の分岐点はどこにあるでしょう。

    校門に挟まれている百舌自身  西沢葉火
    モズの速贄。木乃伊取りが木乃伊に。

    同姓の他人を探す地下出口  福村まこと
    この場合、同性≒同郷と解釈しました。作中主体は、あるいは異郷にあるのかもしれません。

    1. 忠さん、コメントをありがとうございます。
      余計なお世話かと思いましたが、福村まことさんはカナダ在住の方です。
      忠さんのコメントがあまりにも的中しているようで思わず余計なおせっかいをしてしまいました。

    2. 忠さん、コメントを読んでドキッとしました。私はカナダ在住50年になる日系一世です。鋭い読みに感服です。カナダは他民族国家ですが、日本からの移住者は年々減って、アジア系では中国・フイリッピン・韓国・台湾・シンガポールより少なく、雑踏の中で日本語を聞くと足が止まります。
      コメントをいただき、ありがとうございました。

      1. 麦乃様 福村様
        「ふるさとの訛りなつかし/停車場の人ごみの中に/そを聴きにゆく」啄木からの連想でしたが、よもやと思い『まいうぇぶ2』を開くと、福村さんの御句と自己紹介がありました。ページを開いた記憶はありますので、忘れていたのかもしれません。失礼しました。

  2. 第241回から、入選数を投句数の2割以上3割以下に変更します。

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