毎週web句会第237回(2020/10/18-2020/10/24投句分)

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43名82句 森山文基選 入選25句
ロマンスが落ちているから千鳥足
差し込むと悲鳴をあげるカードキー 涅槃girl
ごめんごめんと花の揺れ加減 てつろう
金太郎飴が苦手な千歳飴 颯爽
ハイブリッドカーに乗ってひとり旅 西鎮
早朝のグノシエンヌと紅茶ラテ 水城鉄茶
ぬいぐるみ爆発的に生殖す 水城鉄茶
だいたいの道だいたいの人が踏む 斎藤秀雄
寒がりとりんごでキャッチボールする 月餅
観戦へ行けぬチームの布マスク 菊池洋勝
神無月平手でハエを叩けます 柊無扇
見合ごと鶴の折り方変えてみる 福村まこと
山羊に逃げだされて山羊飼いを名乗る 抹茶金魚
寝返りを打つと畳は吃りだす 平安まだら
泥水に浸かり太陽系に媚 藤井智史
まきびしを胸にばら撒く恋心 浅井誠章
肘掛の椅子の周りは敵ばかり 彦翁
佳5 二つ目の嘘は香りを放たない ちゅんすけ
佳4 うつくしく螺旋階段踏みはずす 史っ
佳3 いまは遠い毛遠い戸棚に隠れたり 斎藤秀雄
佳2 燃えている紋白蝶にお辞儀する 涅槃girl
佳1 薪割りに負けて多情な秋になる 水谷裕子
煮崩れた豆をぶつけてやりましょう さこ
画家を描く画家の偏執的な膝 未補
思春期の混乱として象を買う 未補

「毎週web句会第237回(2020/10/18-2020/10/24投句分)」への5件のフィードバック

  1. 朧さんへ

    私は今回、貴方の句が1番好き。

     ロマンスが落ちているから千鳥足

    実感句(//∇//)

  2. 金太郎飴が苦手な千歳飴  颯爽
    飴同士も複雑な関係がありそうです。

    ぬいぐるみ爆発的に生殖す  水城鉄茶
    部屋中にぬいぐるみがある景が思い浮かびます。「生殖」としたところが面白いと思いました。

    だいたいの道だいたいの人が踏む  斎藤秀雄
    「滅びに至る門は大きく、その道は広い。そして、そこから入っていく者が多い」マタイによる福音書。

    寒がりとりんごでキャッチボールする  月餅
    林檎は寒い国の果物。比喩的に赤いほっぺの色でもあります。言葉の組合わせが面白いと思いました。

    神無月平手でハエを叩けます  柊無扇
    神無月の由来は「神がいない月」ではないそうですが、それを文字通りとって、神さまがいないから蠅を殺しても大丈夫だろう、とした、冗談っぽい、ユーモラスな句と受けとめました。

    見合ごと鶴の折り方変えてみる  福村まこと
    お見合いに何度も失敗していて、その都度今度こそは成功するようにという祈りを込めて、鶴を折っている作中主体を想像しました。

    まきびしを胸にばら撒く恋心  浅井誠章
    つらい恋なのかもしれません。

    肘掛の椅子の周りは敵ばかり  彦翁
    会長でしょうか、社長でしょうか。信頼できる側近に恵まれず、あわよくば寝首をかこうとする人ばかりに囲まれた孤独な人を想像しました。

    うつくしく螺旋階段踏みはずす  史っ
    初句の客観描写が目を引きます。螺旋階段を踏み外したら、そこに待ち受けているのは死なのに、その直前の動作の何と美しいことか。人間とはかように罪深い生き物です。

    燃えている紋白蝶にお辞儀する  涅槃girl
    揚羽蝶と違って紋白蝶は地味です。でもそれが燃えている。本当に燃えていたらお辞儀はできないでしょうから、この蝶は心を燃やしているのかもしれません。煉獄杏寿郎のように。

    煮崩れた豆をぶつけてやりましょう  さこ
    豆をぶつけると言えば節分。食べ物を粗末にするのは気が引けるから、でも行事だから、煮崩れた豆を鬼にぶつけましょう、ということでしょうか。

    画家を描く画家の偏執的な膝  未補
    画家を描く画家。何だかストーカー的です。でもここに第三の人物がいます。画家を描く画家の膝に注目する人です。実はこの人の方がもっと偏執的なのかもしれません。

    思春期の混乱として象を買う  未補
    象と言えば蛇のように長い鼻が特徴です。思春期の混乱と合わせて、フロイト的な句かな、と思いました。

    1. 忠さま

      はじめまして。
      コメント下さりありがとうございます。
      嬉しいです!
      忠さまの細やかな読みは勉強になります。

  3. 第241回から、入選数を投句数の2割以上3割以下に変更します。

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