毎週web句会第241回(2020/11/15-2020/11/21投句分)

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43名81句 森山文基選 入選19句
みたらしをたっぷりつけた離職票 ペンギンおじさん
じいちゃんが手づかみで食ういくら丼 水城鉄茶
ここまでが家族ですよと引くチョーク ちゅんすけ
天国なのでみんな鳴いてうるさい 抹茶金魚
居酒屋が落葉にぶら下がっている 南方日午
健康な色をしている爪を切る 彦翁
スピッツに噛まれた腕が羽になる 水鳥
靴音にさみしい雪を貸し付ける 未補
役に立つ生きものだけのパラダイス
浄水器から母が生まれた
おっさんに痛点を見抜かれている 西鎮
佳5 マスクして逆さまに寝る子供たち 横井来季
佳4 仮止めの天球図ついついずれる がね
佳3 ヤクルトのふたを破って光る指 平安まだら
佳2 ユニセックスなら恋人だろうもう 西鎮
佳1 くちびるを噛めば狂った床の味 未補
触診をすれば声出すトマト缶  史っ
無記名で並ぶ植木鉢に背骨 西沢葉火
毒きのことかが湯に浮きさびしく会う 斎藤秀雄

毎週web句会第240回(2020/11/8-2020/11/14投句分)

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44名85句 森山文基選 入選26句
田舎にはアルファベットの犬がいる さこ
アイドルになり損なったレジ袋 颯爽
失敗を繰り返しても大きい手 袴田朱夏
串刺しだけど片付け上手
台風で積み木の家に寝る仔猫 秋田新屋
調理師の曲がり始めた指の骨 西沢葉火
胡桃割るカンフースター真似てみる 北原有
明け方に感情移入する写真 ちゅんすけ
不器用なフォークリフトの眠り方 ほのふわり
猫バスにピンヒール履く女王様 稲井亮太
ストレスを感じて眠くなる桜 海月莉緒
白い息吐いてた頃の酉の市 ヨッシー
目薬の蓋に人魚の毛を活ける 未補
薔薇好きのクロワッサンよごゆるりと 水谷裕子
高低差マニアの猫がいる床屋 ほのふわり
弁が立つから通行人は座る 斉尾くにこ
カプセル化された聖書を処方する 内山佑樹
長椅子にごめんと言って済みますか 水城鉄茶
佳5 めんつゆの誤解を解いた油揚げ 涅槃girl
佳4 遅刻したパンダに聴かすバグパイプ 沢江風
佳3 ビル街を包む無音の季語辞典 城水めぐみ
佳2 青鷺が綿棒になる次のコマ 抹茶金魚
佳1 ハロウィンの歯に蝶が挟まったまま 南方日午
ニュートンのいないところで飛び降りる 平安まだら
哀しみの底に水泥棒が住む 真島久美子
ヒロインは脱ぎましょうカニ食べましょう 斉尾くにこ

毎週web句会第239回(2020/11/1-2020/11/7投句分)

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45名87句 森山文基選 入選27句
蕾みたいと言われてもショベルカー 月餅
月曜が浮かれたままのさとうきび 南方日午
ウインクで招く試食の爪楊枝 ヨッシー
お祭りのあとひっそりと養命酒
少年は冒険王を諦める 西鎮
立つ鳥が残した毒は無味無臭 雪上牡丹餅
モーニング黄身が弾けてぬぐう口 ジョニー杉崎
液状化していく午後のあばら骨 史っ
父親としての自覚で踏むムカデ 袴田朱夏
初冠雪聞いたとたんに出たくしゃみ 澤井敏治
髪結いの亭主に恋をする味醂
鳴門巻きうっかりミスにしてやられ 颯爽
人の世の醜さ愛でるゆでたまご 浅井誠章
エプロンが飲み込んでゆく孤独感 ちゅんすけ
口笛に遅れて夢を語りだす 横井来季
もみあげがしきりに低く唸る夜 浅井誠章
神様の指紋が付いた証拠品 秋田新屋
色褪せたホロホロ鳥の鼻の下 まつもともとこ
干し柿が吊るされている飾り窓 涅槃girl
佳5 それもまた文学ですね生しらす 水城鉄茶
佳4 花時計葦も芒も外される 斉尾くにこ
佳3 密売を知っていそうな館内着 南方日午
佳2 群青の蝶は臨月飛べませぬ 沢江風
佳1 あなただけ中身を知らぬ野菜室 榎本ユミ
しあわせをつい早贄にしてしまう 石川聡
空洞をぴったり塞ぐパンケーキ 水鳥
カステラがちょっと顔出す番外地 さこ

毎週web句会第238回(2020/10/25-2020/10/31投句分)

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48名92句 森山文基選 入選28句
嘘を吐きほうれん草を一把買う 朝野陽々
どんな日になるのか妻の下駄が割れ 田原勝弘
九十分コースの指名星月夜 菊池洋勝
これはもう笑うしかない負けっぷり ヨッシー
魔女の服持っているのはお姉さん 真島芽
花婿のネクタイをしたユダのキス
尻尾から食べて銀河の端を知る 未補
囓ったら地球だったりしませんか
棟梁と弟子が爪弾くミニハープ 涅槃girl
シミつきの春を吐き出す抱きまくら 浅井誠章
母さんを剥がすアルバムから兆し ちゅんすけ
才能が詩人を通り過ぎて滝 袴田朱夏
想い出をほっつき歩く夜の長さ 更待月
仮装して行けば三割引きの夜 真島凉
明日から青くて長いドアになる 水城鉄茶
本心に逆らっている雨の向き 真島久美子
三角に負けてそんなに悔しいか さこ
目覚めれば鏡に映るアルマジロ 麦乃
山羊についてゆけば山間から海 抹茶金魚
赤い息吐いては鳥につつかれる 史っ
佳5 ここ見てみバナナは草と書いてある 柊無扇
佳4 同情の語尾に打ちたい五寸釘 彦翁
佳3 ソプラノが敵愾心に揺れている 海月莉緒
佳2 ちぐはぐな思考手放すフライパン 水谷裕子
佳1 水にキス学校指定ジャージ着て 平安まだら
一昨年はたしか世界のきのこ展 橋本牧人
おもかげを初期短編集にさがす 抹茶金魚
挟まった言葉いくつかダンゴムシ 西沢葉火