#毎週web句会 第247回(2020/12/27-2021/1/2投句分)

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42名82句 森山文基選 入選20句
終電に飲んで遅れた元総理 秋田新屋
実家へと戻り多弁になるパンダ 藤井智史
始末書に「制度が悪い」冷やし酒 加良太知
閉店セールの花が咲き誇る死 稲井亮太
胡桃割れずあれから殻にひきこもり NK
雪解けになるまで隠される名字 西沢葉火
愛だけを売る奇書店の猫九尾
おじいちゃん先生の歯にさくらばな 茄子春
お雑煮の隅に去年をトッピング 真島凉
中央分離帯だけが見てた恋 西鎮
理論から生まれた餅がじれったい 未補
ベーゼにはコツがいるのと沼の主 海月莉緒
佳5 深海のドレミを開けるキーワード 麦乃
佳4 恋終えて寿司屋は月の輪熊を飼う 斎藤秀雄
佳3 授乳室から星の残り香 涅槃girl
佳2 あけおめと打って眺めている花火 真島芽
佳1 三度目の放尿やっと虹を出す さこ
昨日まで放哉 明日はスナフキン 斉尾くにこ
許す気になれば日陰も温かい 彦翁
暖房が効きそう偶数の温度 ヨッシー

「#毎週web句会 第247回(2020/12/27-2021/1/2投句分)」への3件のフィードバック

  1. 好みで選んでいます。

    実家へと戻り多弁になるパンダ  藤井智史
    実家=中国と考えました。

    胡桃割れずあれから殻にひきこもり  NK
    内側から割ろうとして挫折したのかもしれません。

    雪解けになるまで隠される名字  西沢葉火
    作者の意図とは違うような気がしますが、たとえば婚姻届け。こっそり記入して「出してくるよ」と報告するはずが、その直前に大喧嘩。
    まあ、雪国の景で積雪のために表札が見えなくなった、と考えるのが自然ではあります。

    お雑煮の隅に去年をトッピング   真島凉
    昔は三が日は店も開いておりませんでしたので、昨年の残り物で雑煮をつくるのは、ごく当たり前のことでした。

    中央分離帯だけが見てた恋  西鎮
    すれ違いの恋でしょうか。

    ベーゼにはコツがいるのと沼の主  海月莉緒
    フランス語で「キス」。沼の主だけにずるずる男を引きずり込むファム・ファタール(フランス語で「魔性の女」)かもしれません。

    深海のドレミを開けるキーワード  麦乃
    隠された名曲かもしれません。キーワードというのがいかにもです。

    授乳室から星の残り香  涅槃girl
    手に星=ほくろを摑んだ赤ちゃんを想像しました。幸あれかし。

    あけおめと打って眺めている花火  真島芽
    「反対」とかいう題詠で伝統川柳でも通用しそうな句です。リアルでなく動画なのかもしれませんが、距離感がユーモラスだと思います。

    三度目の放尿やっと虹を出す  さこ
    なるほど放尿で虹が出ても理屈上おかしくないわけです。一方で、三度目の正直を踏まえたようなおかしみを感じました。

    昨日まで放哉 明日はスナフキン  斉尾くにこ
    スナフキンの代わりに山頭火とすると、渋いですけれど新鮮味がないですね。「出奔」「漂泊」を暗示しているようにも読めます。
    もともと素質があったのかもしれませんが、「自由であれ」。

    許す気になれば日陰も温かい  彦翁
    解釈を書くと意味が限定されそうなのでノーコメント。味わいの深い句だと思います。

    1. 忠さん、選評をありがとうございます。

      ☆愛だけを売る奇書店の猫九尾 忠

      「奇書店」「猫九尾」の言葉がワタクシには新鮮です。愛だけを売っていうお店はなかなかないので自分で見つけるしかありませんが、捜索はなかなか楽しそうです。猫たちのそれぞれの顔を想像しています。知り合いの家に猫が8匹いますが、みな違う顔。当たり前ですが。どの子も死にそうに弱っているのを家に連れて帰って育てたそうですが今や皆丸々と太ってそんな過去を感じさせません。階段で妄想していた猫はチェシャ猫のようでした。

      ☆三度目の放尿やっと虹を出す さこ

      今回私が一番受けた作品です。ちょっと吹き出しました。少年の向き(になる)と明るさを感じました。

      いよいよ毎週web句会もあと8回で終了ですね。結果はどうあれ完走したいです。

      1. 麦野様
        拙句は、私の性格を反映し、「九尾の猫」という推理小説、または猫の妖怪をイメージしたものだったのですが、明るい方に光を当てていただき、ありがとうございました。闇に落ちずに済みそうです(笑)

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