#毎週web句会 第250回(2021/1/17-2021/1/23投句分)

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51名98句 森山文基選 入選22句
マスクして春の香りを利き分ける 彦翁
給付金待ち侘びジェンガ組み直す 大城緯度
このぬるさ友達ごっこだったのか 山月堂
地下鉄で地上を通り遠くまで たけすず
ジグザグに進みピカソの絵ができる てつろう
反射した光が顔にずっとある 稲井亮太
歩くこと取り上げられて白鳥座 髙田祥聖
カーテンの向こうの落下音絶えず 抹茶金魚
禁断の実は必ず食べる 袴田朱夏
ライターの音を一切消した窓 西沢葉火
ため息で膨らむ夜のパンケーキ 水鳥
一滴落ちるリズムに覗く窓 松澤秀幸
ひび割れた指先に立つ諸葛亮 西脇祥貴
溜め息を匿名にするワンカップ ちゅんすけ
佳5 誠実な嘘の形のチロルチョコ ペンギンおじさん
佳4 ブランコを漕いで弱気な雪だるま 水谷裕子
佳3 灰色の道に落ちてた虹の飴 清水晴架
佳2 姉埋める穴に塗り込む日焼け止め 史っ
佳1 ご当地アイドルの梨状筋を推す ぱぱん
隙間から喝采響く蜃気楼 浅井誠章
ランキング外の女優の暦果つ 菊池洋勝
輪郭だけで暮らしています あさふろ

「#毎週web句会 第250回(2021/1/17-2021/1/23投句分)」への1件のフィードバック

  1. このぬるさ友達ごっこだったのか  山月堂
    裏切られたのかもしれません。作中主体の苦い気持ちが伝わってきます。

    ジグザグに進みピカソの絵ができる  てつろう
    作中主体自身が絵筆となって、絵を画くという行為に積極的に参加している印象を受けました。

    歩くこと取り上げられて白鳥座  髙田祥聖
    空に飛び立ったのは歩くことを取り上げられたからなのかもしれません。あるいは(コロナなどで)外出を禁じられた作中主体が、白鳥座を羨望の眼で見ているのかもしれません。

    禁断の実は必ず食べる  袴田朱夏
    禁止されるとしたくなるのが人間の性なのかもしれません。

    ため息で膨らむ夜のパンケーキ  水鳥
    夜にパンケーキを焼いている。気のせいか、私のため息が注入されて膨らんだように見える。風船のように膨らんでいて、パンとはじけるのでなければいいのですが。

    一滴落ちるリズムに覗く窓  松澤秀幸
    点滴を受けているのかもしれません。

    ひび割れた指先に立つ諸葛亮  西脇祥貴
    頼りになりそうです。とくにこちらの状態が思わしくないときには。

    誠実な嘘の形のチロルチョコ  ペンギンおじさん
    拝見して、チロルチョコの長い歴史、価格の優等生、バレンタインが近いこと、などなどを思い浮かべたことでした。

    ブランコを漕いで弱気な雪だるま  水谷裕子
    ひとりぼっちなのかもしれません。

    灰色の道に落ちてた虹の飴  清水晴架
    希望を感じさせる対比だと思います。

    姉埋める穴に塗り込む日焼け止め  史っ
    死因によって景が変わってきそうです。作中主体が(作者ではありません)殺したのなら、必要のない優しさ。残酷なユーモアを感じますし、たとえば疫病などで亡くなったのだとしたら、せめてもの餞別かもしれません。

    隙間から喝采響く蜃気楼  浅井誠章
    ①蜃気楼が喝采を受けた。
    ②喝采が蜃気楼のように消え失せた。

    輪郭だけで暮らしています  あさふろ
    表に出てくるニュースはぼんやりとしたもので、水面下ではもっとはっきりしたやり取りがなされているのかもしれません。あるいは裸眼だと世界がぼやけて見えるけれどこれが本来の私なのだ、ということかもしれません。

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