#毎週web句会 第254回(2021/2/14-2021/2/20投句分)

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50名94句 森山文基選 入選27句
道なりに塔へ進めば塔から逸れる 抹茶金魚
さいはてのねるねるねるね殺される 林あかり
百通り謝り方を知る蛇口 月餅
夕映えの川に大きな犬の橋 水城鉄茶
チョビ髭が値踏みしている桜貝 水谷裕子
一度だけ使った空をまた使う てつろう
生き恥を包んで捨てる古新聞 まつもともとこ
ずれていて妙に納得してしまう ヨッシー
人間に懐かなかった刃物研ぐ 西鎮
サイコロで地図を旅するカタツムリ 藤久
もう少し待てば形になれたのに 麦乃
太陽を食う地下道の深海魚 さこ
ゆるんだねじをみてみぬふりす 稲井亮太
回転の自由で抜ける祝賀会 袴田朱夏
蝙蝠が眠った隙に北帰行 西沢葉火
さらばよりトマトサラダをはんぶんこ 水鳥
チェスを指す交渉人の長い顎 西沢葉火
置物に繁殖託すけものたち
神父とQと広場にすわり生放送 斎藤秀雄
佳5 八畳の灯り蚕食する家族 山月堂
佳4 盛り塩に栞が刺さる古本屋 涅槃girl
佳3 公的な場所からこぼれ落ちた胡麻 真島久美子
佳2 菜箸を使えば微罪でしたのに ちゅんすけ
佳1 わたくしと関わった毛は全部剃る 史っ
紅生姜から絡まれるモニュメント 颯爽
父親の床あしらいを批評する 西脇祥貴
アルミホイルに春を教える

「#毎週web句会 第254回(2021/2/14-2021/2/20投句分)」への6件のフィードバック

  1. 訂正です。
    2年10か月→3年11か月かな?
    すみません。数字にうといのでよくわかりませんが。。。
    森山さん、ウエブでの句会お疲れさまでした。
    これからもますますのご活躍、陰ながら応援しています。

    1. 4年と11ヶ月ですよー
      ラストよろしくお願い致します。

      1. え~~~!????
        すみません!!!返す返す!!!
        改めて長~~~い歴史に感謝感謝ですっ!!!
        ラストの句、ラストだから私には珍しく考えました。
        10句くらい眺めてどれにしようかな~~~と。笑
        風変わりなのも作りましたが、最後なので私らしく素直(!?)なメルヘンにしました。笑
        自分で納得なのでボツでもご自分を責めなくていいですよ~~~。笑
        本当にありがとうございました!
        ほかにはない斬新な作品ばかりで目からウロコ。楽しめました。

  2. 道なりに塔へ進めば塔から逸れる  抹茶金魚
    5・7・7.都都逸のようなリズムと語りが好きです。

    さいはてのねるねるねるね殺される  林あかり
    いちばんおもしろくない解釈を披露します。さいはて=北国、北極。ねるねるねるね=寝る寝る寝るね。すなわち雪に殺される、凍死であると。
    実際はそういう「理屈」よりも、オノマトペとも会話ともひとりごとともつかない中七のリズムと、それを接着剤にした上五と下五を味わった方が面白そうです。

    夕映えの川に大きな犬の橋  水城鉄茶
    イソップの寓話ではありませんが、橋の上で、肉を咥えた自分の姿が水面に映ったのを見て、思わず「それよこせワン!」と吠えて肉を川に落としてしまった大きな犬が、残照を受けてしょんぼりしている様子を想像しました。もっとも、解釈としては犬=橋とした方がシュールで面白そうです。

    チョビ髭が値踏みしている桜貝  水谷裕子
    評者の独断と偏見で申し訳ありませんが、チョビ髭というとついヒトラーを連想してしまいます。実際はそうでないと思いうのですが。

    生き恥を包んで捨てる古新聞  まつもともとこ
    比喩として、評者も「生き恥」を古新聞に包んで、燃えるゴミに出したことがあります。

    人間に懐かなかった刃物研ぐ  西鎮
    つまり誰かが使っているうちにケガをした、それが人を変え場所を変えて続いたと。そのような刃物を研ぐのは危険な気もしますが、手入れすることで宥められる魂もあるのかもしれません。ああ俺も、やっと尊厳をもって処遇されたと。

    もう少し待てば形になれたのに  麦乃
    いろいろな想定ができます。『風の谷のナウシカ』の「巨神兵」もそのひとつでしょう。身近なところではケーキという線もありそうです。具象を一度抽象化することで様々な解釈が可能になりました。

    太陽を食う地下道の深海魚  さこ
    伝統川柳では、地下道に深海魚? 生息できるはずがない、と一蹴されてしまいそうですが、比喩的縁語と捉えるとイメージが深まると思います。生きとし生けるものみな太陽の恩恵を受けていますので、深海魚と言えども太陽(エネルギー)を食らわねば生きていけないわけです。もっとも、太陽を細胞だとすると私たちは素粒子みたいなものなので、少々食らったくらいでは、びくともしない太陽です。

    回転の自由で抜ける祝賀会  袴田朱夏
    打ち上げや忘年会などと違って、祝賀会の席は結構窮屈です。お酒を注いだりして回転して、さりげなく抜けるのがベストかもしれないと拝見して思いました。

    チェスを指す交渉人の長い顎  西沢葉火
    チェスも交渉も相手あっての物種。顎の長さから、時折顎を撫でながら長考に入る仕草を連想しました。この交渉人はチェスも交渉も手強そうです。

    神父とQと広場にすわり生放送  斎藤秀雄
    Qから何をイメージするかで景が変わりそうです。霊魂か、お化けか、魂か、神の子か、それとも…

    公的な場所からこぼれ落ちた胡麻  真島久美子
    「公的な場所」をどうイメージするかでしょう。胡麻にとって公的な場所なのか、人間にとってなのか。またその運命やいかに。物語につながる句だと思います。

    紅生姜から絡まれるモニュメント  颯爽
    絡まれる、がミソですね。隠喩的な解釈としては、紅生姜が女性の唇、モニュメントが堅物の男性、と捉えることもできますが、観たままの風景とを捉えても面白そうです。

    父親の床あしらいを批評する  西脇祥貴
    成長していなければできないことだと思います。

    アルミホイルに春を教える  朧
    おとうとがアルミホイルに映らない(平安まだら)という句が先々週の入選作にありましたが、アルミホイルはまた、鏡のようにあるいは瞳のようにものを映します。だから、春らしい景色が見えるところへアルミホイルを連れて行ってやろう、アルミホイルに春を見せてあげよう、ということだと解釈しました。あるいは「アルミホイル」自体が、人の用に役立つ時だけ使われて、あとはまた暗闇の中へ戻される存在の、隠喩なのかもしれません。

    1. 忠さん
      いつも楽しいコメントをありがとうございます。
      いつからか句の発表と共に忠さんのコメントを楽しみに待つ句会になっていました。あと1回で終了ですね。長い間楽しませていただき本当にありがとうございます。
      ワタクシにもコメントをありがとうございます。奇跡的に(笑)2週続けて森山さんから選んでいただけました。いよいよラストですが、ラストには選んでいただけそうにないのでここでお礼を申し上げておきます。私はツイッターをやらないので。森山さん、2年10か月にわたり(だと思いますが)ウエブでの句会ありがとうございました。とても面白かったです。

      ☆置物に繁殖託すけものたち  忠

      う~~ん。。。いつものように単細胞のワタクシには難解ですが、生きにくくなったこの時代獣たちには繁殖が難しくなったのかもしれません。置物は末永くそこに存在するでしょうから生あるものが生なきものに時代を託すのかもしれませんね。時代はどう動いていくのでしょうか。予測不能です。年老いたものは滅びるのみ。しかしこれから生まれてくる命たちの健やかな世界を願わずにはいられません。

      1. 麦乃様
        拙句へのコメントありがとうございました。解釈について、それ以上わたしから付け加えることは、何もありません。

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