森山文切 のすべての投稿

毎週web句会第183回(2019/10/6-2019/10/12投句分)

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49名94句 森山文切選 入選29句
煽ったりしないペーパードライバー 颯爽
一人カラオケを自分で録画する ヨッシー
答弁にやけに大きな赤い羽根 沙羅粗伊
起こそうとする夢が五月蝿い 麦乃
角砂糖一つじゃ愛は振り向かぬ 藤井智史
鬱のザラザラで包丁研いでいる 糸篠エリー
泣いた赤おに知らぬ先生
描きかけの父の自画像後ろ向き 武良銀茶
「奥さん」と呼べば脳裏の団地群 小俵鱚太
黒潮が靴と鞄を買いに来る あさふろ
着ぐるみを剥がしおとなになるところ ホッと射て
面罵されつつ板張りの節 サトシワタナベ
捜査線上に浮かんだ浮気癖 西鎮
朝四時の無地の空気の管理人 斉尾くにこ
いちめんのてのひらひかる花畑 水城鉄茶
本能のままに点滅信号機 よーこ
飴ちゃんのお礼すんなりハグされる 澤井敏治
遠雷の柔さに触れるラングドシャ toron*
たましいの代わりに果てるHB ペンギンおじさん
折り紙の袴をいつまでも愛でる 箱森裕美
たのしみにされない人の視る画面 袴田朱夏
佳5 風が吹くから離せない和紙 平出奔
佳4 泣いているふりして梅干しの真っ赤 尾崎良仁
佳3 だるまだるますごい速さで転がって 芦田緑
佳2 どうしても詩歌のような猫が居る 笹川諒
佳1 見たところ貴乃花ではなさそうだ 水城鉄茶
さざなみの錫を曲げても細い指 榎本ユミ
いきさつの固いところに肘をおく 斎藤秀雄
筆先が割れてもう一人の名前 西沢葉火

毎週web句会第182回(2019/9/29-2019/10/5投句分)

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56名109句 森山文切選 入選33句
もう奇跡とは言わせない五平餅 青山祐己
今年こそ今年こそはとハルキスト 澤井敏治
よくしゃべる車だったね特に朝 箱森裕美
さんまより膝を笑わすスクワット 八郎
ちりとりが二つあるから羽にする 真島久美子
こぼれ萩諦めた人飽きたモノ 岩根彰子
ハイソックス履いて私の銀世界 芦田緑
一斉下校する列の祭りの日 菊池洋勝
変節にエスカレーターぎこちない 糸篠エリー
鱧の歯が生えてきてからうたえない 草薙
秋刀魚から秋刀魚の生えそうなロケ地 未補
二足歩行もできるくちびる
エレキギターを弾くスナフキン 梔子
夕陽から貰う昨日のペンライト 颯爽
青鬼の口から匂うレモンティー あまの太郎
死んだあとハイソックスに入る月 榎本ユミ
臆病な鈴虫が好き夜の蝶 水谷裕子
‪薔薇の棘二十画目で狂いだす‬ 杏野カヨ
まえがみとあそんだぼくのいすはない いゆ蘭
できたての音色が植えてある花壇 斎藤秀雄
借りてきた醤油のくせによく染みる ペンギンおじさん
ウオノメがぼんやりとするホットヨガ 芍薬
粉雪がマークシートを埋めていく 涅槃girl
一年ぶりに付箋のページをひらく 有村桔梗
順番に証拠となってゆくドミノ いゆ蘭
佳5 レプリカの海もえている四畳半 toron*
佳4 ジャケットを脱いで火を消す准教授 小俵鱚太
佳3 わたくしに飛び散るシャインマスカット 斉尾くにこ
佳2 アザラシをライバル視するエビフライ 雪上牡丹餅
佳1 新版であなたが遠くなった辞書 笹川諒
何回も猫の崩した本を積む 有村桔梗
ばれぬよう弱気を吐いたマイボトル 西鎮
ゴミ箱が動いてそれが父だった 袴田朱夏

毎週web句会第181回(2019/9/22-2019/9/28投句分)

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60名116句 森山文切選 入選34句
セクシーと言わせるためのインタビュー 青山祐己
返納はイヤと逆走して逃げる 小林祥司
約束を大切にしてブラの中 多実果
一階にも二階にも天井 よーこ
不夜城を嘲る百均のコスメ 颯爽
靴を揃えてくれるのは妻以外 澤井敏治
解像度を落として保存したカレー 若枝あらう
仲間割れ美を競い合うマスカット 文月栞
月光に晒されているEM菌 箱森裕美
ハンカチが鳩になるまで待っている 箱森裕美
居留守を使う透明人間 麦乃
どぶ底の春を形状記憶する 藤井智史
12時の鐘を鳴らして逃げていく 雪上牡丹餅
おまえのめでたい日にはめしを食うべ 松本未句
就活で半身浴が仇になる ペンギンおじさん
信号の右何色と聞くから、黄 サトシワタナベ
隠密をガパオライスで手懐ける あまの太郎
イマジナリーフレンドたちと寿司を食う 涅槃girl
上半身と下半身が干されている 抹茶金魚
マナーとしてはでんぐり返し
にんげんはきびしい 風にレモンの香 水城鉄茶
行き先を間違えた日の赤い海 平出奔
標本にしたい明太子の血筋 西沢葉火
巣箱から首だけ出して貼る付箋 福村まこと
あかい星あかい科学がほろぼせり
筆算の線をずらしに来て過保護 いゆ蘭
佳5 空虚なるまひる線状降水帯 斉尾くにこ
佳4 集団で咲くのをやめた彼岸花 月火こよみ
佳3 空っぽの腹を跨いでいくガチョウ 榎本ユミ
佳2 小道具の鋏で切れる赤い糸 一音乃遥
佳1 平日の常設展の顔見知り 大村桃二
バイク屋が田中角栄にふれる 四線蛇
ドナルドの首改札に押し付ける 冷川響
目玉焼きなら怖くなかった

毎週web句会第180回(2019/9/15-2019/9/21投句分)

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50名97句 森山文切選 入選30句
筆圧のないメールはゼロカロリー 糸篠エリー
マグカップ2回転分恋をする 青山祐己
遅れてごめん彼女と同じものを 菊池洋勝
‪八重桜敵も味方もいやしない‬ 杏野カヨ
運命のように出てくるところてん 松本未句
ひきさかれもとめあうゾンビとゾンビ
わたくしを一瞥もせずヘイマンボ 澤井敏治
「こち亀」を読み終えるまで試用期間 月波与生
さびしさを楽器にしないわるだくみ 四線蛇
正座して聞いた落語に泣かされた 西鎮
夕焼けをいくつ数えて排卵日 麦乃
正解は菊人形になりました
言うことを聞かない指に見せる空 芍薬
従順な炊飯ジャーの立てる湯気 真島朱火
敗北感コロッケパンが待つ方へ 水谷裕子
1分で一線越えて夜半の月 柊無扇
コッペパンちょんとフルーツバスケット 斉尾くにこ
眼科から乗り換えなしで死を思う 池田輔
嘘をつくなら練乳かけて
手術痕カナリアを飼う前のこと 西沢葉火
路線図を星座に変えるアルバイト 涅槃girl
デニッシュの重さくらいの猫を抱く 榎本ユミ
佳5 図書館に寄贈した本読みに行く ヨッシー
佳4 思春期の永久歯より白い門 あまの太郎
佳3 偽物の黒子の位置の正しさよ 水鳥
佳2 別れると決まった後のコイントス 浅井誠章
佳1 ほんとうはやすりのくせにいやらしい 斎藤秀雄
きみの手に似たつり革を撫でている 芍薬
ヒーローの着地でペンキ乾かない いゆ蘭
謙虚に毛が生え権威になる過渡期 サトシワタナベ

毎週web句会第179回(2019/9/8-2019/9/14投句分)

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55名109句 森山文切選 入選33句
灰皿に悪気はないがフラメンコ 西沢葉火
老いらくの恋を勧める生保レディー 八郎
中秋の名月が出る電話口 まさよし
まだタピが届いてこない丘に立つ 松本未句
デジタルの隣で動く鳩時計 彦翁
もう怖くないからきみを置いていく 来栖啓斗
ピーマンを入れて帰ったランドセル 武良銀茶
帰る家ない長月のかたつむり
哀しみを下敷きにした自由帳 甘酢あんかけ
残業と開封済みのチョコレート ひかる
赤銅の棟梁に美白の話題 サトシワタナベ
複写機に挟むやぶれかぶれのラブ toron*
浪人の涙を好む吸血鬼 l996
戦闘機から見下ろす新婦 涅槃girl
お出汁を取り終えた後も丸い月 尾崎良仁
犬だった人が咥えるヘッドフォン クソ雑魚野郎
黒歴史思い出す度食う煮干し 藤井智史
泥には泥の企みが凍りつく 榎本ユミ
鮮血のイメージだけで目が覚める 西鎮
コスモスに告げ口してるアイライン 水谷裕子
ひとくち吸って君に近づく 真島朱火
ご多分に漏れず貉になっている 真島久美子
かなしみを収めるだけの服を買う 斎藤秀雄
右心房だけが世界と揉めている 箱森裕美
猫じゃらし敬老パスをくすぐって 岩根彰子
佳5 蓑虫の言い訳を聞くお茶の席 麦乃
佳4 種のある葡萄と後で聞かされる 菊池洋勝
佳3 ハレの日は31と浮気する 雪上牡丹餅
佳2 赤い糸いつか地下茎めいてくる 糸篠エリー
佳1 エリートのちょっと惚けし玉葱ぞ 岩根彰子
腕時計手で隠したら消える馬 笹川諒
心霊スポット値札を剥がしつつ いゆ蘭
水玉に愛を並べてすくえるの 水鳥