森山文切 のすべての投稿

毎週web句会第179回(2019/9/8-2019/9/14投句分)

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55名109句 森山文切選 入選33句
灰皿に悪気はないがフラメンコ 西沢葉火
老いらくの恋を勧める生保レディー 八郎
中秋の名月が出る電話口 まさよし
まだタピが届いてこない丘に立つ 松本未句
デジタルの隣で動く鳩時計 彦翁
もう怖くないからきみを置いていく 来栖啓斗
ピーマンを入れて帰ったランドセル 武良銀茶
帰る家ない長月のかたつむり
哀しみを下敷きにした自由帳 甘酢あんかけ
残業と開封済みのチョコレート ひかる
赤銅の棟梁に美白の話題 サトシワタナベ
複写機に挟むやぶれかぶれのラブ toron*
浪人の涙を好む吸血鬼 l996
戦闘機から見下ろす新婦 涅槃girl
お出汁を取り終えた後も丸い月 尾崎良仁
犬だった人が咥えるヘッドフォン クソ雑魚野郎
黒歴史思い出す度食う煮干し 藤井智史
泥には泥の企みが凍りつく 榎本ユミ
鮮血のイメージだけで目が覚める 西鎮
コスモスに告げ口してるアイライン 水谷裕子
ひとくち吸って君に近づく 真島朱火
ご多分に漏れず貉になっている 真島久美子
かなしみを収めるだけの服を買う 斎藤秀雄
右心房だけが世界と揉めている 箱森裕美
猫じゃらし敬老パスをくすぐって 岩根彰子
佳5 蓑虫の言い訳を聞くお茶の席 麦乃
佳4 種のある葡萄と後で聞かされる 菊池洋勝
佳3 ハレの日は31と浮気する 雪上牡丹餅
佳2 赤い糸いつか地下茎めいてくる 糸篠エリー
佳1 エリートのちょっと惚けし玉葱ぞ 岩根彰子
腕時計手で隠したら消える馬 笹川諒
心霊スポット値札を剥がしつつ いゆ蘭
水玉に愛を並べてすくえるの 水鳥

毎週web句会第178回(2019/9/1-2019/9/7投句分)

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57名108句 森山文切選 入選33句
無実だと叫ぶヨーグルトは加糖
解凍の秋刀魚が過去を連れて来る 颯爽
疑ったことない酒の期限切れ 澤井敏治
ひたすら登り下山に気づく風の良さ 田原勝弘
‪はい、いいえ、通報する、の選択肢‬ 杏野カヨ
嘘っぽい方が言い訳許される ヨッシー
歩く距離ほどの家出を繰り返す 多実果
エレベーター全階つつつ好き、嫌い
仲秋のおたまで掬うあめんぼう あさふろ
ヤニクラに二度寝の朝のていたらく 真島朱火
関節を鳴らし泡噴く蟹のデモ ホッと射て
マシンガンの口を封じて自爆する 雪上牡丹餅
さびしさが集まりすぎている岬 箱森裕美
銀行に並ぶけものになるために 斎藤秀雄
貼って剥がせる夏の思い出 笹川諒
優しさはもうないただのチューペット 小俵鱚太
赤門の隅に堂々たる伏字 一音乃遥
網戸から猫が眺める外宇宙 抹茶金魚
季語のない世界で会えばきみは海老 ひかる
公園の砂場に残るマッターホルン よーこ
奇術師の祈りを込めた可燃ごみ 水鳥
あわてんぼうの人工知能
ダム底の知人の名前書いた腕 未補
月世界旅行はいかががまがえる 西沢葉火
沿線を三角定規ずれてくる いゆ蘭
佳5 校長の声割れている拡声器 西鎮
佳4 天花粉おちる首から下にだけ toron*
佳3 横顔がすべてコインになる港 未補
佳2 童貞を焦らして鶏の捏ねかな 菊池洋勝
佳1 ワンナイトスタンドなんて若い耳 榎本ユミ
モザイクで埋め尽くされた抑止力 犬井隆太
誰とも馴染めず民族資料館 斉尾くにこ
後家はんにならはった桜の切手 岩根彰子

毎週web句会第177回(2019/8/25-2019/8/31投句分)

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50名98句 森山文切選 入選30句
天国のドアはもちろん引き戸です
キャミソール夏を薬にして帰る 水谷裕子
夏風邪の休暇届ける小麦肌 澤井敏治
朝顔の閉じて迎える登校日 菊池洋勝
工作の気球が堕ちる国語前 一音乃遥
筋を曲げてまで上達したくない ヨッシー
もの悲しくてメンソレータム
あぶら浮く水を啜った少女像 涅槃girl
知恵袋ひとつはキープして生きる 彦翁
火打ち石灯すメリットデメリット 藤井智史
羽ばたいたアヒルかがやく空の星
にわとりに生まれかわった牛を食う 多舵洋
蜩は負けたのだろう信濃川 西沢葉火
冒険しないプライドはすぐ濡れる 榎本ユミ
念仏をTikTokで流す馬 ペンギンおじさん
何処で撮ったのか眩しすぎる遺影 糸篠エリー
がらあきの頭痛はちょっといい匂い 斎藤秀雄
ぺちゃんこになって土には還れない 犬井隆太
箸取らばコールマン髭持ち上げて 岩根彰子
爆発の音を調べる英和辞書 榎本ユミ
きな粉餅の気持ちを教えてくれ ひかる
言い出しっぺのための生醤油 笹川諒
佳5 海と母 青しか使えないぬりえ あまの太郎
佳4 昼下がり裁判員の息遣い 水鳥
佳3 こころもち大福餅にするリスト 斉尾くにこ
佳2 将軍は寝てないアピールをしない いゆ蘭
佳1 朝の断片は焦げているトースト いゆ蘭
蘭という冷めたスキップしてる姪 サトシワタナベ
あずきバーやわらかすぎるディストピア ペンギンおじさん
怒られてしまいたわしのまま育つ 斎藤秀雄

毎週web句会第176回(2019/8/18-2019/8/24投句分)

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51名99句 森山文切選 入選30句
許されてタピオカの雨ふってくる 斉尾くにこ
丑の日に令和元年竹団扇 武良銀茶
巻貝の天辺で舞うバレリーナ ホッと射て
‪暗号は西瓜のほうに書いておく‬ 杏野カヨ
画用紙に潜り双子は混じり合う 斎藤秀雄
照らすならもうちょっとでも前に出ろ 西鎮
ああ君の声が聞きたい黒電話 文月栞
バスの中晴れて自由になり眠る 麦乃
負けられぬモグラ叩きの穴埋める 小林祥司
賛成の反対止まらないシャックリ 岩根彰子
領海の点線灯す静電気 福村まこと
線香花火が上目遣いで爆ぜ 糸篠エリー
シャボン玉やたらとキツイ喫煙所 浅井誠章
八月の廊下で寝そべつてゐる よーこ
ジェンガから痩せた体が離陸する エノモトユミ
月曜の朝を枕で打ち返す 犬井隆太
ジーンズに桃をねじ込む建築家 あまの太郎
頬骨に散る紅梅を味見する エノモトユミ
UFOを角とするなら解ける問 サトシワタナベ
未使用の辞書が吸うポカリスエット いゆ蘭
片隅で繁殖してる絵描き歌 水鳥
分離帯こえてミルクは液だった toron*
佳5 夕焼けや無性に土を喰らいたし 岩根彰子
佳4 点Pを摘果しつくしたら未来 toron*
佳3 トンボ狩り虹どろぼうの罪により 西沢葉火
佳2 あだ名から離れてハヤシライスに火 いゆ蘭
佳1 スナックの色紙ちょくちょく恋をする 芍薬
まほろばの観光バスはそらの色 ひかる
白湯を飲むこれも叙事詩の一場面 笹川諒
今晩のおかず伝えるマスゲーム 涅槃girl

毎週web句会第175回(2019/8/11-2019/8/17投句分)

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54名105句 森山文切選 入選32句
あたしだとネジから砂鉄でるんです サトシワタナベ
チコちゃんのパートに社長叱られる 小林祥司
風のない風鈴の鳴る夏の夜 澤井敏治
ランドルト環が自らやってくる まさよし
開店と同時に夏が押し寄せる 有村桔梗
指先から栗の香りがする歯科医 涅槃girl
実るまで見向きはされぬ茄子の花 武良銀茶
バス停のきみはいつでも雨ですね 尾崎良仁
分度器を使わず雨を凝視せよ 西沢葉火
目と鼻のあいだのとてもよいところ 斎藤秀雄
QRコードがもずく酢に見える ヨッシー
大きめのパジャマをディスるお月様 真島芽
唐揚げのような八月の中程 斉尾くにこ
親と子と入れ替えてゆく佐渡島 あさふろ
年頃の姪とフランス映画観る ヨッシー
舌打ちをする度のびる熱帯夜 多舵洋
はじめから嘘をついてたタンバリン 芍薬
天井が嫌い西瓜は皮がいい 愁愁
真剣になると臭い出す男 よーこ
減速をしつつ猫派になりました 笹川諒
おくるみの中で黒ずむ夏時間 エノモトユミ
打ち上げ花火に問われる離婚歴 朝野陽々
弟の9:15はまっすぐに 一音乃遥
振袖を踏まれていても笑う朝 エノモトユミ
佳5 折鶴の影で汗拭く葬儀店 福村まこと
佳4 朝露にプロパガンダが融けてから あまの太郎
佳3 電気屋の扇風機を止めて歩く 菊池洋勝
佳2 誤字脱字だらけの蝶番の裏 toron*
佳1 盲たるぞうとこぞうの逃避行
マテ貝で作戦を砂に描いて 小俵鱚太
虫ピンを抜いて針穴写真館 西沢葉火
台風の進路カレーの匂いする 三浦蒼鬼