ライブ川柳句会0020

2020年7月24日

題「蓋」 森山盛桜、森山文基共選
44名85句

披講動画(YouTube)

【投句要項】

・没の理由も議論するため、没句も含め全投句及びその作者名が公開されます。入選句と没句数句ずつを議論の対象とします。対象句は選者が決めますが、時間が許す限り視聴者の方の意見も反映します。

・没句は投句いただいたまま掲載します。事前に誤字脱字等がないかよくご確認の上ご投句ください

「蓋」森山盛桜選 入選21句
敗走の兵が蓋とる玉手箱 福村まこと
嫉妬深いジャム瓶の蓋すげ替える 愁愁
ジューシーな私を保つ蓋がない 水品団石
天蓋のついたベッドで泳ぐ夢 otomi
耳たぶに土鍋の蓋と同じ穴 あさふろ
その蓋は口だけだから気をつけて
水のりの蓋が旅から帰らない 真島凉
瘡蓋を剥げばむかしに叱られる 静子
蓋取れたみたいに笑う赤い夏 水城鉄茶
クッキーの蓋を開ければサインペン 真島芽
嘲りがイオンチャネルに蓋をする 袴田朱夏
蓋をする あたしの骨が咲くところ
しっかりと洗って捨てる仮の蓋 よーこ
佳5 替蓋がどうして私なのと訊く 心咲
佳4 運命に蓋してからの自由席 山口亮栄
佳3 蓋取って確かめている僕の位置 横尾信雄
佳2 意に添わぬ時は蓋してソリチュード 水谷裕子
佳1 透明な蓋が呼吸を閉じている 西沢葉火
放たれて膨張コルク栓の自我 心咲
私の人生決めたあの「蓋し」 雪上牡丹餅
印籠のなかは牛乳瓶の蓋 あさふろ
蓋を取るだけならこれでコイントス
「蓋」森山文基選 入選22句
その蓋は口だけだから気をつけて
印籠のなかは牛乳瓶の蓋 あさふろ
鍋が鰓呼吸している落し蓋 ヨッシー
自分史に蓋をかぶせる二十代 鶴田のりあき
クッキーの蓋を開ければサインペン 真島芽
蓋少しずらして足を組んでいる よーこ
雨蓋の裏から宇宙船が出る 真島久美子
蓋付のお椀むかしを語り出す 静子
プーさんの口にも蓋をする恋は 真島凉
蓋付きの容器蓋だけ見つからず 田中雅代
蓋のない容器にばかり懐かれる ほのふわり
雨の日は雨のリズムの鍋の蓋 江川寿美枝
敗走の兵が蓋とる玉手箱 福村まこと
ピッチリと蓋をしめれぬ指のしわ 松尾雅子
佳5 父さんを父さんと呼ぶ竹の蓋 真島久美子
佳4 蓋をする窒息するか打破するか 加藤当白
佳3 しっかりと洗って捨てる仮の蓋 よーこ
佳2 糠床の蓋としゃべっていたキュウリ 佐藤邦子
佳1 嫉妬深いジャム瓶の蓋すげ替える 愁愁
鉛筆のキャップ少女は折れやすい 水品団石
放たれて膨張コルク栓の自我 心咲
風呂の蓋立てかけてもう帰れない 西鎮
蓋をされたままはだけているボトル
両選者没49句(順不同)
鍋の底合わない蓋が沈んでる たお
大小の蓋をバッグにしのばせる たお
臭いものに蓋して圧力をかける 雪上牡丹餅
その皿は河童としては蓋でした
生爪を気遣いながら蓋を剥ぐ 西沢葉火
不確かに蓋をしている二人の手 ペンギンおじさん
ヤクルトの蓋へと宿るリアリティ ペンギンおじさん
拡がった穴しなかった蓋の罪 加藤当白
みどり児に風は見えない蓋として 袴田朱夏
蓋に蓋やっと静かになりました 文雄
蓋がないサランラップに助けられ 文雄
蓋とれば私を酔わすブルガリよ 角田幸美
割れ鍋に綴じ蓋よあなたと私 角田幸美
マンホール蓋の中にも住む小人 otomi
そっと開け飛出る動悸百を刺す よしはる
落とし蓋内で魚のクッタクタ よしはる
角隠し蓋落とされる新妻よ 田中雅代
口に蓋つけておきたい妻である 真島美智子
吸物の蓋がガンコを通してる 真島美智子
我県は有田焼ですマンホール 原加代子
痛かった夏の思い出かさ蓋が 原加代子
蜂蜜の蓋じいちゃんも隠れ開け 佐藤久仁子
香水の蓋を時々もて遊ぶ 佐藤久仁子
綴じ蓋の裏に貼られたラブレター 涅槃girl
暑すぎる地球にそっと蓋をする 涅槃girl
箱舟に水母の遍路蓋される 福村まこと
夏風邪に蓋してカゼが七変化 水谷裕子
ひと摘み伏線甘く煮含める 亜湖
殺生が溢れ出てくるマンホール 亜湖
かさぶたを剥くために当たり屋になる 水城鉄茶
街なかに蠅帳があるエアドーム ヨッシー
メロンパンひとつ輪廻に蓋をする 愁愁
くさい物に蓋親ゆずりの性格で 鶴田のりあき
蓋しても悪事は洩れる針の穴 野田豊秋
いやな過去フラッシュバック蘇る 野田豊秋
方舟の蓋を忘れてきた野心 山口亮栄
蓋してもしても吹き出すスキャンダル 西川邦英
蓋をして口を拭っている油断 西川邦英
蓋開けてビックリタコがみんな立ち 佐藤邦子
おとし蓋母の気のまま味のまま 土井洋子
鍋蓋の中は地獄か天国か 土井洋子
カサブタになってしまった苦い恋 横尾信雄
内蓋を剥がせば滲む緑潮 抹茶金魚
浴槽に蓋をしてまっくらなお湯 抹茶金魚
鍋蓋を合わせてシンバル我が息子 奈未
蓋をする事件は迷宮入りの家 奈未
ご機嫌をうかがっている茶碗蒸し 真島芽
身も蓋も内科も椅子も釘もない ほのふわり
きつすぎるキャップねじってひかる星 西鎮

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