ライブ句会等

ライブ川柳句会21(2020.10.17)
題「再生」 森山文基選
YouTubeエド・シーランを抜いてやる 真島凉
ベトナムで生き生き盗まれたバイク ヨッシー
もう一度生かされている堀辰雄 袴田朱夏
一本の毛から再生する声音 抹茶金魚
病室の天井にある鍵フック 数男
再生の秋にメロメロ栗ごはん 水谷裕子
てきぱきと再生される走馬燈
六本目の指ほっとくとすぐ生える 麦乃
逆再生しても散り続ける桜 月餅
再生は青みがかった白の中 真島久美子
去年から録りためた雨音を聴く 水城鉄茶
蒸発の恋に真水を入れておく 藤井智史
父さんは動画の中に住んでいる 真島芽
窓閉めて再生図る蝶図鑑 史っ
はだけないという手もありさらばさらばです
没句  
Push PLAY… And VAN HALEN’s there! 加藤当白
エンゼルを再生うぶなサインペン 水谷裕子
カムバック支える理学療法士 丸山清苑
ぐだぐだな春にまわしを締め直す 藤井智史
ジェラシーの卵生まれる割ったのに 麦乃
ゾンビに噛まれニンゲンになる 涅槃girl
ばあちゃんがハヤシライスを再生す 真島凉
みぞおちに再生ボタン浮かぶ夜 あさふろ
愛撫して君の心の傷梳かす まつもともとこ
一杯の水に内蔵目が覚める 青砥たかこ
横綱の尻に敷かれる再生紙 涅槃girl
巻き戻し 再生 僕は僕だった 加藤当白
巻き戻す幸せ家族だった頃 真島美智子
干からびた蟲に雷やがて雨 西沢葉火
逆再生してはいけない風の詩(うた) ちゅんすけ
愚かだとしても私のまま蘇生 真島久美子
悟りなどいらぬ来世も君といる
再生するなら自分の手たべてみる 抹茶金魚
再生のボタンはきっと核ボタン 真島芽
再生ボタン押して放流する涙 青砥たかこ
三度目の来世がレンタルされている さこ
散る花のいつかは松に輪廻する 数男
秋桜に再生  首を挿げ替えて 史っ
焼き鳥と火の鳥にある炭火焼き
親指に既視感のある旋風 さこ
人間の尻拭いする再生紙 雪上牡丹餅
前世の罪のせいではないからだ
善人に戻りそうですススキ揺れ 真島美智子
短距離をスロー再生して笑う 雪上牡丹餅
転ぶたび紙飛行機を折り直す 福村まこと
脳味噌の撹拌をする耳掃除 丸山清苑
筆圧が記録してある再生紙 西沢葉火
不本意な再生ですと云うミイラ ちゅんすけ
来世ではあなたの母となり守る まつもともとこ
来世もここで握手をしよう 水城鉄茶
落語のテープ並べ寝床が寄席になる ヨッシー
流された向こう岸から生える腕 福村まこと
忖度のあとを再生紙で挟む 袴田朱夏
瘡蓋と剥がれ落ちてしまった日々 月餅
ライブ川柳句会20(2020.7.24)
「蓋」森山盛桜選
敗走の兵が蓋とる玉手箱 福村まこと
嫉妬深いジャム瓶の蓋すげ替える 愁愁
ジューシーな私を保つ蓋がない 水品団石
天蓋のついたベッドで泳ぐ夢 otomi
耳たぶに土鍋の蓋と同じ穴 あさふろ
その蓋は口だけだから気をつけて
水のりの蓋が旅から帰らない 真島凉
瘡蓋を剥げばむかしに叱られる 静子
蓋取れたみたいに笑う赤い夏 水城鉄茶
クッキーの蓋を開ければサインペン 真島芽
嘲りがイオンチャネルに蓋をする 袴田朱夏
蓋をする あたしの骨が咲くところ
しっかりと洗って捨てる仮の蓋 よーこ
替蓋がどうして私なのと訊く 心咲
運命に蓋してからの自由席 山口亮栄
蓋取って確かめている僕の位置 横尾信雄
意に添わぬ時は蓋してソリチュード 水谷裕子
透明な蓋が呼吸を閉じている 西沢葉火
放たれて膨張コルク栓の自我 心咲
私の人生決めたあの「蓋し」 雪上牡丹餅
印籠のなかは牛乳瓶の蓋 あさふろ
蓋を取るだけならこれでコイントス
「蓋」森山文基選
その蓋は口だけだから気をつけて
印籠のなかは牛乳瓶の蓋 あさふろ
鍋が鰓呼吸している落し蓋 ヨッシー
自分史に蓋をかぶせる二十代 鶴田のりあき
クッキーの蓋を開ければサインペン 真島芽
蓋少しずらして足を組んでいる よーこ
雨蓋の裏から宇宙船が出る 真島久美子
蓋付のお椀むかしを語り出す 静子
プーさんの口にも蓋をする恋は 真島凉
蓋付きの容器蓋だけ見つからず 田中雅代
蓋のない容器にばかり懐かれる ほのふわり
雨の日は雨のリズムの鍋の蓋 江川寿美枝
敗走の兵が蓋とる玉手箱 福村まこと
ピッチリと蓋をしめれぬ指のしわ 松尾雅子
父さんを父さんと呼ぶ竹の蓋 真島久美子
蓋をする窒息するか打破するか 加藤当白
しっかりと洗って捨てる仮の蓋 よーこ
糠床の蓋としゃべっていたキュウリ 佐藤邦子
嫉妬深いジャム瓶の蓋すげ替える 愁愁
鉛筆のキャップ少女は折れやすい 水品団石
放たれて膨張コルク栓の自我 心咲
風呂の蓋立てかけてもう帰れない 西鎮
蓋をされたままはだけているボトル
没句  
鍋の底合わない蓋が沈んでる たお
大小の蓋をバッグにしのばせる たお
臭いものに蓋して圧力をかける 雪上牡丹餅
その皿は河童としては蓋でした
生爪を気遣いながら蓋を剥ぐ 西沢葉火
不確かに蓋をしている二人の手 ペンギンおじさん
ヤクルトの蓋へと宿るリアリティ ペンギンおじさん
拡がった穴しなかった蓋の罪 加藤当白
みどり児に風は見えない蓋として 袴田朱夏
蓋に蓋やっと静かになりました 文雄
蓋がないサランラップに助けられ 文雄
蓋とれば私を酔わすブルガリよ 角田幸美
割れ鍋に綴じ蓋よあなたと私 角田幸美
マンホール蓋の中にも住む小人 otomi
そっと開け飛出る動悸百を刺す よしはる
落とし蓋内で魚のクッタクタ よしはる
角隠し蓋落とされる新妻よ 田中雅代
口に蓋つけておきたい妻である 真島美智子
吸物の蓋がガンコを通してる 真島美智子
我県は有田焼ですマンホール 原加代子
痛かった夏の思い出かさ蓋が 原加代子
蜂蜜の蓋じいちゃんも隠れ開け 佐藤久仁子
香水の蓋を時々もて遊ぶ 佐藤久仁子
綴じ蓋の裏に貼られたラブレター 涅槃girl
暑すぎる地球にそっと蓋をする 涅槃girl
箱舟に水母の遍路蓋される 福村まこと
夏風邪に蓋してカゼが七変化 水谷裕子
ひと摘み伏線甘く煮含める 亜湖
殺生が溢れ出てくるマンホール 亜湖
かさぶたを剥くために当たり屋になる 水城鉄茶
街なかに蠅帳があるエアドーム ヨッシー
メロンパンひとつ輪廻に蓋をする 愁愁
くさい物に蓋親ゆずりの性格で 鶴田のりあき
蓋しても悪事は洩れる針の穴 野田豊秋
いやな過去フラッシュバック蘇る 野田豊秋
方舟の蓋を忘れてきた野心 山口亮栄
蓋してもしても吹き出すスキャンダル 西川邦英
蓋をして口を拭っている油断 西川邦英
蓋開けてビックリタコがみんな立ち 佐藤邦子
おとし蓋母の気のまま味のまま 土井洋子
鍋蓋の中は地獄か天国か 土井洋子
カサブタになってしまった苦い恋 横尾信雄
内蓋を剥がせば滲む緑潮 抹茶金魚
浴槽に蓋をしてまっくらなお湯 抹茶金魚
鍋蓋を合わせてシンバル我が息子 奈未
蓋をする事件は迷宮入りの家 奈未
ご機嫌をうかがっている茶碗蒸し 真島芽
身も蓋も内科も椅子も釘もない ほのふわり
きつすぎるキャップねじってひかる星 西鎮
ライブ川柳句会19(2020.6.28)
「行く」なかはられいこ選
いからゆへ経年変化してゆかり ぱぱん
ゆくあてのない自転車で漕ぐ空気 西鎮
後ろ髪みどりに染めて行く役場 よーこ
おじさんに連れられて行く父の国 西沢葉火
紀伊国屋書店へ蒸気船で行く あさふろ
甘いもの全部あの世へ持って行く 水城鉄茶
×だけが書かれた窓のバスで行く 多舵洋
こし餡の気持ちは知らん先行くで 尾崎良仁
六月をアンタキライが行き交いぬ
「行く」森山文基選
平静を装う足枷の無音 真島久美子
甘いもの全部あの世へ持って行く 水城鉄茶
いからゆへ経年変化してゆかり ぱぱん
紀伊国屋書店へ蒸気船で行く あさふろ
×だけが書かれた窓のバスで行く 多舵洋
こし餡の気持ちは知らん先行くで 尾崎良仁
こんにゃくに足が生えたら行きますね
後ろ髪みどりに染めて行く役場 よーこ
やりすぎなくらいはだけてpozoに行く
没句  
行くべきか逝かざるべきかオフィーリア たお
アリごろしでも天国に行けますか
大文字を小文字につめてまた旅行 雪上牡丹餅
忘れもの取りに銀河鉄道駅 亜湖
スリー、ツー、ワン、ゼロ 飛んで行く科白 加藤当白
川獺が行く手を阻む遊歩道 涅槃girl
芭蕉布を纏い「どこでもドア」開ける 千春
ヒエラルキー決める美貌と旅行先 水谷裕子
片肺の神様も行くオークション 福村まこと
自由詩をくぐって土俵まで行く背 袴田朱夏
居酒屋へ兄誘うから付いて行く サンライズ
出席にするか彼奴が来ないなら ヨッシー
床ずれの老婆が握る飛行石 川合大祐
行く蝶は影を落とさず街無人 抹茶金魚
行き先は風にお聞きなさいと雲 真島美智子
ライブ川柳句会18(2020.5.30)
「栄転」真島久美子選
栄転は火薬が匂いだしてから 都いとり
403階家族はみんないなくなり 亜湖しゃん
栄転に贈るリボンの固結び 西沢葉火
栄転とやらでカップ麺は制覇 加藤当白
出世する前から椅子がデラックス 水城鉄茶
栄転と言い張る行きたかった島 たお
栄転の左に抹茶わらび餅 河野潤々
万歳をしたまま入る段ボール
謙譲の美徳を叩き込んだ靴
「栄転」森山文基選
テラスからこぼれて流れ星になる ぱぱん
ハイタッチして個室から大部屋に ヨッシー
栄転に贈るリボンの固結び 西沢葉火
栄転のたびに鬘を買い換える 涅槃girl
栄転とやらでカップ麺は制覇 加藤当白
本社なら薔薇を食べてるはずなのに 西鎮
栄転は火薬が匂いだしてから 都いとり
万歳をしたまま入る段ボール
入社からはだけたままで栄転す
没句  
来年の五感はあるか切腹課 川合大祐
藤色の殺意を抱いて湯を満たす 千春
小石からパワーストーンに栄転す 浪速のマッキントッシュ
昨日より少し空へと飛ぶ燕 まつもともとこ
栄転してきた花鉢を日陰に置く 抹茶金魚
栄転の夢は微妙なずれを知る 水谷裕子
庭石に栄転しても天地なく 福村まこと
栄転ではしゃぐ男に黒い雨 てつろう
栄転に連れていけない恋心 袴田朱夏
食事付き残業無しの牢へ越す ペンギンおじさん
極楽に往けば会えると信じてる
コツコツと顔色を見て高裁へ 雪上牡丹餅
ライブ川柳句会17(2020.4.26)
「羨む」真島久美子選
糸切り歯妬み嫉みを玉結び 亜湖しゃん
ワイらとは人種が違うサッカー部 水城鉄茶
ブランドの財布を文化祭で売る 都いとり
男子らのドッチボールをジッと見る ペンギンおじさん
魅力的ですね自分に甘い人 ヨッシー
美女ならば寝ているだけで主人公 雪上牡丹餅
羨んだひと悉くアフロヘア 浪速のマッキントッシュ
onnagokoroehairikomuパスワード 河野潤々
三男のうらやみ方を手本とす 袴田朱夏
刀疵なにを羨むのか男
「羨む」森山文基選
花柄の二重の紙で拭く妬心 よーこ
羨んだひと悉くアフロヘア 浪速のマッキントッシュ
男子らのドッチボールをジッと見る ペンギンおじさん
ご近所の付き合いうまいヌーの群 まさよし
三男のうらやみ方を手本とす 袴田朱夏
脳みそのシワの数より羨んで
羨むと裏地が青くなるマスク 芍薬
羨望すメタフィクションのまた上へ 川合大祐
羨望の眼差し滑るコーティング 西鎮
羨んではだけてみても僕は僕
没句  
カピバラの前歯羨む玉菜かな 菊池洋勝
羨んで水銀の海駆ける足 あさふろ
羨んだコトのとおりになっていく 加藤当白
ライバルがS席で聴くコンサート てつろう
数式の羨む雲の通い婚 福村まこと
ひとさまの人生羨ましくもない
羨むは月へ去られるかぐや姫 千春
豚を見て真珠を思う珊瑚採り いなだ豆乃助
恥じらいも見たさで覗く夢二の絵 水谷裕子
小さくて悔しかったら猫マタギ 峯島妙
クレオパトラの鼻を羨むゆで卵 典子
裏山に太郎と住んでいるらしい 西沢葉火
スーパームーン自粛しないで照らしてる まつもともとこ
流星を羨み回る風見鶏 涅槃girl
人間と思えぬほどの美しさ たお
ライブ川柳句会16(2020.3.20)
「絡む」徳田ひろ子選
勘違い思い違いをジュレにする 彰子
絡み果て蛇は水平線になる あさふろ
ふとちぢれ麺の心地す老紳士 西鎮
絡ませた手が樹海へと誘い込む 真島美智子
絡まれてからが本番複素数 浪速のマッキントッシュ
拘泥の字に練乳をかけている 真島久美子
点滴のチューブ絡むも生きている 狂里
転生の果てに二本のちぢれ麺 川合大祐
絡まれてあげようきっと淋しいんだ ヨッシー
わたし対あなた絡まりやすい糸
「絡む」森山文基選
弁髪の毛先に絡む紋黄蝶 涅槃girl
有給と無給をつなぐ穴を掘る ぱぱん
カワウソがゆっくり絡む本のなか 千春
絡まれてあげようきっと淋しいんだ ヨッシー
カラメルの苦さ泣いた後のプリン よーこ
十字架にコブラツイストして静か 西沢葉火
よく絡む星だったから砂にした
拘泥の字に練乳をかけている 真島久美子
転生の果てに二本のちぢれ麺 川合大祐
コロッセオはだけ野郎が絡む門
没句  
大学の食堂で絡んだ輪廻 加藤当白
組体操がすね毛に絡む 河野潤々
つるばら石に巻きつく疲労の頂上で 斎藤秀雄
化学反応絡んだために たお
やさしさの距離で絡んだお説教 てつろう
絡まったロープで罪が暴かれる 直井哲生
アドリブに禁句の絡む擦過傷 福村まこと
喉元に後悔と飲むヨーグルト ペンギンおじさん
絡み方わからずワイヤレスイヤホン 抹茶金魚
絡まったいいえ絡めたのはわたし まつもともとこ
早朝のつばめに絡むチリソース 水城鉄茶
ピリ辛に絡む魔性のさくら餅 水谷裕子
祭典に絡みついている権益 雪上牡丹餅
ライブ川柳句会15(2020.2.23)
「以後」樋口由紀子選
チューリップ切られてからの捻挫癖 岩根彰子
それ以後はこんにゃくだけの星でした
声変わり以後は柑橘類の耳 あさふろ
死んでからすこぶる体調が悪い 水城鉄茶
明治維新以後は鳥居に鴨居ない 河野潤々
金庫にはこれから吠えそうな教師 都いとり
納豆を好きになり以後つまらない 芍薬
還暦後紋白蝶が恐ろしい 涅槃girl
いちめんの(パンク青年)なのはな いなだ豆乃助
エキストラバージンオイルの使用以後
「以後」森山文基選
それ以後はこんにゃくだけの星でした
「あれからX年」で終わる悲劇 雪上牡丹餅
Futureの字が鋭角に折れ曲がる 真島久美子
変身の朝に飛び立つカエル以後 西沢葉火
ウイルスの夢は人間以後のこと 加藤当白
声変わり以後は柑橘類の耳 あさふろ
それ以後も桃源郷の波でした 千春
還暦後紋白蝶が恐ろしい 涅槃girl
チューリップ切られてからの捻挫癖 岩根彰子
戦いが絶えぬ緑のたぬき以後
没句  
人生が変わるあなたと逢ってから たお
電子版あなたと交わすC言語 沙羅粗伊
事を成し晴れて天命待つしだい ひろひろ
モアイ像以後色気つ″く頭脳線 福村まこと
この指に止まれと言った以前以後 来栖啓斗
蜜吸って枯れた雄蕊の赤し土 まつもともとこ
その後ぼんやりと今日まで至る ヨッシー
それからは春の居場所を聞くトマト 水谷裕子
以後きみの代わりに返信くれるデーモン ペンギンおじさん
二月以後裸婦の細胞分裂し 川合大祐
以後略の略を汲み取る私小説 浪速のマッキントッシュ
きみ以前あなた以後には敵わない 西鎮
誤診だと言われてからの有頂天 てつろう
以後三度見ないエンゼルマークの眼 抹茶金魚
外側になれば内側にゆく肘 未補
ライブ川柳句会14(2020.1.24)
「石」真島久美子選
石仏のかけらを腹に抱き眠る 箱森裕美
そのへんの石ころと解く旅人算 一音乃遥
小石にも躓く僕の影法師 てつろう
唄ってはいるが知らないさざれ石 雪上牡丹餅
帰るから左手用の石をくれ 未補
腎臓のかたちの石が眠る川 甘酢あんかけ
山奥に水切りに合う石があり 水城鉄茶
ルテインの不足している猫目石 藤井智史
雷雨のち隕石くちをあけて待つ 有無谷六次元
墓石からクレオパトラのコラーゲン
たんぽぽで河原の石を買い戻す 多舵洋
定位置で黙す砥石は父だろう
「石」森山文切選
石部金吉にソフラン振りかける ヨッシー
下駄箱の隅で輝く孔雀石 涅槃girl
ほろ酔いで小石からかうカブトムシ 水谷裕子
石仏のかけらを腹に抱き眠る 箱森裕美
臨月の石にお産婆湯をわかす 千春
胆石の転がる音を聴いている 西鎮
帰るから左手用の石をくれ 未補
火事跡の石が嫉妬を惹き起こす 斎藤秀雄
ルテインの不足している猫目石 藤井智史
たんぽぽで河原の石を買い戻す 多舵洋
文明が滅びるきょうの投石機 川合大祐
苔庭の小石ディシジョン・メイキング
没句  
いずこまで転がったろうあの石は おふうちゃんわびさび
このはしの定石をまたいでわたる 都いとり
ローリングストーンズを聴いていた16歳 たお
温かいマダム冷たい大理石 加藤当白
岩石を早口言葉が蹴散らして 文月栞
五線譜のなかで始祖鳥つぶす石 あさふろ
口中に小石砂漠を歩いてる 岩根彰子
今生のイエスにわれも石の雨
床の間にでんと居座る謎の石 武良銀茶
上野行き 耳は離して石を置く 西沢葉火
親友の入院ももう3年目 狂里
石になる日まで本心秘す砂丘 福村まこと
石橋を叩いて渡る昭和ゆく 佳子
赤いサファイア超えてしまったルビーの値 まつもともとこ
摘出の済んだ石から光り出す 芍薬
隕石のインスタ映えに冷やす肝 ペンギンおじさん
ライブ川柳句会13(2019.12.27)
「年末」真島久美子選
年取りはシーラカンスを焦がしつつ 千春
ブルゾンによからぬ話沁み込ませ 水谷裕子
年末に後藤がやって来る気配 水城鉄茶
年末のふんどしはやや長くする
年末のマラカス1個ずつ持たす いゆ蘭
カルーア・ミルク年末の佇まい 森山文切
年末の罅にアイロンアップリケ 愁愁
妄想をたらふく食べてサイゼリヤ まつもともとこ
年末の八方美人的強度 福村まこと
叩く手を切り落とせずに百八つ 西沢葉火
のび太からブロックされたまま師走
「年末」森山文切選
過去になる年に感謝の投げキッス 麦乃
年末だけは蕎麦屋に変わる 雪上牡丹餅
年末のふんどしはやや長くする
病室の枕は硬し年の暮れ 狂里
年末の罅にアイロンアップリケ 愁愁
年末のマラカス1個ずつ持たす いゆ蘭
プチプチが地上を消えて年の暮 川合大祐
年末の八方美人的強度 福村まこと
年取りはシーラカンスを焦がしつつ 千春
カルーア・ミルク年末の佇まい
ライブ川柳句会12(2019.10.14)
「恩」森山文切選
あまり早くてもいけない恩返し ヨッシー
恩を売ります出身はどこですか 河野潤々
スマホにてチャチャっと済ます恩返し ペンギンおじさん
恩返しならポイント5倍
父さんの駱駝のシャツは重宝で 岩根彰子
渋柿が甘い振りして恩を売る 文月栞
受けた恩まとめて茄子の揚げ浸し 河野潤々
今はもうフリー素材の恩師たち 芍薬
松ぼっくりをあげたのに恩知らず 斎藤秀雄
上書きを重ね返せぬ恩ばかり 石森あやみ
ネクタイを緩めた恩師からのハグ いゆ蘭
過去形が一番強い謝恩会 芍薬
はだけてもはだけても返せない恩
ライブ川柳句会11(2019.8.12)
「印象吟」真島芽選
ホームズが烏賊の秘密を守りぬく
夕焼けが水平線にダイビング まさよし
神様の力を借りて映えてみる 雪上牡丹餅
この海は嘘つきなので注意して 涅槃girl
あしたのあした今日も明日の夢みてる まつもともとこ
くじらからお先に駅の出入口 斎藤秀雄
海賊の血の一滴を飲みに行く 真島久美子
境界線引いたら海がにごりだす さるこ
始まりも終わりも知っているランプ 山下華子
逆立ちでやっと笑ってくれた風 芍薬
潮時と言って真夏の灯が消える 水谷裕子
透明な過去から順に外される 藤井智史
ゆりかごの中には深い深い海 さるこ
プラスチックごみが光っているビーチ 闘苦朗
鍵穴から覗く海だけ許します 三浦蒼鬼
シロナガスクジラの中で夏休み 水品団石
住み込みのホタルを雇う海賊船 未補
コオロギに戸惑っている難破船 黒しま
絵本出て羽化を始める宝島 福村まこと
エジソンが演出してるサンセット 雪上牡丹餅
逆さまにしても明日はまだ来ない
「印象吟」真島凉選
神様の力を借りて映えてみる 雪上牡丹餅
エジソンが演出してるサンセット 雪上牡丹餅
あしたのあした今日も明日の夢みてる まつもともとこ
小窓には大航海の夢がある よーこ
ランプ吊るす地平線から見えるよう 山下華子
思い出を照らしてくれた波の音 水鳥
フリーズのパソコンしばし航海へ 黒しま
夕焼けが水平線にダイビング まさよし
コオロギに戸惑っている難破船 黒しま
くじらからお先に駅の出入口 斎藤秀雄
シロナガスクジラの中で夏休み 水品団石
始まりも終わりも知っているランプ 山下華子
住み込みのホタルを雇う海賊船 未補
青い春潜水艦のような日々 ペンギンおじさん
透明な過去から順に外される 藤井智史
本当はこっちが絵の中だったのか ペンギンおじさん
逆立ちでやっと笑ってくれた風 芍薬
海賊の血の一滴を飲みに行く 真島久美子
鍵穴から覗く海だけ許します 三浦蒼鬼
ゆりかごの中には深い深い海 さるこ
太陽の雫未だにかくれんぼ
ライブ川柳句会10(2019.7.28)
「印象吟」森山盛桜選
ゴビ砂漠こんなものかと手を叩く 土井洋子
父の背が見えそうだから夏の海 真島凉
船出する準備歯石を除去します 松島勇象
虫眼鏡で見ても人口減少 吉田くみこ
海に出た雲が油断をしてしまう よーこ
父さんはらくだに乗って出て行った 菊池文徳
午後2時の空にビーチが浮遊する 丘きらら
裸眼でも夏のすべてが見えている 芍薬
この砂で測る時間を見る仕事 諏訪灯
一杯の水で敗者復活する 山田哲男
恩を売る顔で砂漠に注ぐ水 福村まこと
素数から始まる恋の物語
この辺に落としたらしいコンタクト 真島久美子
ああボクは浮気者かもしれません 真島美智子
いい噂鳥よあの世へ届けてよ 江川寿美枝
返信は必要無いと海が言う 真島久美子
ガリバーが叫んでいても知らんぷり 秘まんぢ
待っている飛魚からのラブレター 麦乃
ペアで行く過去と未来の3日間 加藤当白
止まらないおしゃべり加湿器をどうぞ 広瀬宏和
鳴き砂も混ぜているから出る涙 城崎れい
階乗の組み合わせから逢う奇跡
もう誰も憶えていない不発弾
「帰省」森山文切選
乗車率100%以上茄子 西沢葉火
帰省してひよ子を見たら生きている
八月の墓と向き合う帰省の子 山本昌乃
帰りたい場所はあるよと嘘をつく エノモトユミ
大の字に眠り娘になる帰省 石森あやみ
間違い探しのように実家の部屋 いゆ蘭
帰省した人からつける鉄仮面 涅槃girl
優しすぎる駅名告げるアナウンス おふうちゃんわびさび
蝉時雨しばらく家族見ていない 岩根彰子
トンネルをぬけて無精卵の帰省 愁愁
パスワード消えて家族に入れない 城水めぐみ
あかんたれ帰省列車のど真ん中 岩根彰子
故郷の訛りにちょっと酔っている 西鎮
未来からわたしの耳が帰省する 未補
ベーコンが焦げないところまで帰省 斉藤秀雄
みなそこへかえる山椒魚が待つ
生贄は不要ただしい帰省なら 芍薬
帰省してみたら親父もはだけてた
ライブ川柳句会9(2019.6.15)
「印象吟」兵頭全郎選
退屈な愛ですヘッドバンギング 藤井智史
土星にはリング西瓜に浮き袋 ヨッシー
全消去したくてパレットを洗う 真島久美子
グラビアを開けば海老のセミヌード
花道が歪んで見えるお年頃 雪上牡丹餅
ちりぢりになるまえに皆叫ぼうや 西鎮
業平が金平糖を播いたから 岩根彰子
ロリポップ独りにされる夏祭り 森山文切
どいつもこいつも花粉を隠し持っている 芝岡勘右衛門
ロボットの花でいっぱい過疎の村 丘きらら
9回裏満塁シャンプーを変える 森野ハナ
幸せになったウォーリーを探そう ナッツ池本
24時間コンビニ探すあの世 藤井智史
晴れ舞台アイドルだから白でいる まつもともとこ
振り返る度に一色ずつ増える たかすぃー
コーヒーはブラック花を抜け出して 真島美智子
血の池は花の香りという噂 よーこ
蹄鉄に蜜を滴らせてロンド 西沢葉火
白い花ルール違反は誰ですか 真島芽
VRで覗くフレディの胸毛 月波与生
このへんに天使は落ちてくる バズる
「クラス」森山文切選
六組の人は井戸から出てきます
【更年期VS思春期】@のび太
遠距離恋愛君は隣のクラスです さるこ
当時よりひとが増えてるクラス会 未補
かごめかごめ食物連鎖から抜ける 真島久美子
春と秋同窓会は曼陀羅図 岩根彰子
クラス替えします大人の事情です 加藤当白
教室の重力消える夏休み 水鳥
背後霊が重すぎるからBクラス 秘まんぢ
名前だけグランクラスのサウナ室 小俵鱚太
ベンツフィアット介護棟にもクラス よーこ
カメムシが止まった午後の時間割 西沢葉火
クラス替え動物園の有り様だ 真島芽
放課後のチャイム正方形のおと 斎藤秀雄
暴君はホームルームの華である 西鎮
塩こしょう振りかけてからクラス会 よーこ
目隠しで書き順だけを聞くクラス 西沢葉火
さくら組猫の話でもり上がる 山本昌乃
愛犬の股をくぐればAクラス 涅槃girl
金八の失錯行為かく腐女子 尼寺透
ひとりだけはだけたままのクラス会
ライブ川柳句会8(2019.5.19)
「印象吟」森山文切選
影武者と間違えられたヒモ男 たにゆめ
すっぱりと足を切られたシンデレラ
夜明けには涙の乾く自省録 鷹匠みどり
渡されたタスキ私を切り替える 真島凉
出べそだと知ってしまった日の夕べ ナッツ池本
水臭い人から貰う糸電話 絹田あさ
宇宙から星の香りを運ぶ機器 涅槃girl
置き去りにされた目玉が見る世界 水鳥
元彼が忘れていった白い息 まつもともとこ
二重人格の私にルビを振る ヨッシー
思い出もぽろぽろ落ちていく器械 小俵鱚太
蒟蒻を煮込んで作る聖遺物 千仗千紘
メフィラス製のバスで濡れ衣をはらす 月波与生
トリガーポイント隠さず生きてゆく 菊池文徳
イエローカード中途半端は禁句です 知平ふじこ
水の声敵か味方か迷う部屋 福村まこと
ふと漏れてきたのは君の泣き所 東たか恵
ババロアに逃げ遅れたと思われる 西沢葉火
タコ焼きのタコに逢いたい二十二時 真島美智子
接吻を監視カメラとする葵 斎藤秀雄
ザッピングのたび成長するおしん 月波与生
病床で敬礼をしたそれっきり 西沢葉火
換気扇おしゃれをしてもいいですか 真島芽
引き抜けば猫撫で声が響く壁 千仗千紘
6月のヒーローらしく泣いている 日野百合
衝動の波間に消えた鵺の声 甘酢あんかけ
豪雨かもしれぬ二人のシャワー室 真島久美子
思い出をしまった箱がふざけだす 水鳥
ぶらぶらのボタン好物は煎餅 東たか恵
引っ張るとはだけるリスザルのしっぽ
「余裕」真島久美子選
丹念に爪研ぎ上げて余裕の余 岩倉曰
まだ言えるBGMのある自虐 雪上牡丹餅
ライダーを変身前に倒す敵
攻略ができる男はタイプA まつもともとこ
口笛を吹けば余裕が腰上げる 甘酢あんかけ
オクターブ高いソが出る帽子取る ヨッシー
笑い顔すぅと消えたる西野カナ 小俵 鱚太
キスばかりしている脱皮中なのに 月波与生
注文の前にバイクに乗る蕎麦屋
水鳥のようにトイレへ向かう脚 小俵 鱚太
裏庭にキノコ遊ばせる余裕 西沢葉火
微笑んで百合の雄蕊を切り捨てた 芍薬
ヤダヤダとよっちゃんイカを噛みながら 森山文切
膝上十センチシンデレラの罠 月波与生
愛犬と地雷をぴょんと飛び越える 涅槃girl
風船に第二夫人と明記する 芍薬
蝸牛核シェルターの埃つけ 尼寺透
外套が蛍光色のスナイパー たにゆめ
割り切れる数で割っても余る柿 斎藤秀雄
人をゆるし丁寧に雑巾を縫う 山本昌乃
明後日の方へ飛ばしておく読経 さこ
エスカレーター上から見る改革 雪上牡丹餅
めくるめく彗星のしっぽの余裕 朝野陽々
心にはひまわり畑つくっている 多舵洋
便箋にひらがなばかり敷き詰める 千仗千紘
どっちでもいい顔ぶらりぶらり雨
ライブ川柳句会7(2019.4.27)
「印象吟」真島久美子選
本業はスピード狂の花筏 芍薬
触れられて得た体温を移す場所 諏訪灯
背表紙を書き散らかしたまま化石 西沢葉火
アリバイはテレビ見てたじゃダメですか 麦乃
効かないリモコンさくらの棺桶へ 未補
モノリスをのせた方舟どこへ行く 水鳥
電源を切れば粗くなるモザイク いゆ蘭
機械語はもう通じないムー遺跡 秘まんぢ
すり減った日々巻き戻す指のあと 秋鹿町
家中を南の向きで固定する 夜凪柊
まばたきをしないおかあさんといっしょ 月波与生
母さんに四原色を捨てられる ぱぱん
ニワトリになりたかったんだ千代紙は 岩根彰子
操り人形になっていい…好きだ 藤井智史
モモレンジャーさらう数字の男たち 斎藤秀雄
人形ともう動かない消防署 尼寺透
チェリーブロッサム遠くに行かないで ぱぱん
方舟に取り残される2ch ぜんろう
煮こごりの中で散るなら赤ボタン 西沢葉火
まっくらな坂道さくらだけが嘘 未補
あの人と化石になってゆく時間
「印象吟」森山文切選
アリバイはテレビ見てたじゃダメですか 麦乃
方舟に取り残される2ch ぜんろう
リモコンの住所はお教室の箱
コトコトと煮込んだままの片想い 石森あやみ
ひょっとしてなりたがってるガラパゴス 魯忠
たいせつにしまう屋内スキー場 斎藤秀雄
巻き戻しされるつもりで散る桜 芍薬
電源を切れば粗くなるモザイク いゆ蘭
母さんに四原色を捨てられる ぱぱん
托卵の親鳥に向けピッていう ぜんろう
まばたきをしないおかあさんといっしょ 月波与生
触れられて得た体温を移す場所 諏訪灯
モノリスをのせた方舟どこへ行く 水鳥
まっくらな坂道さくらだけが嘘 未補
人形ともう動かない消防署 尼寺透
機械語はもう通じないムー遺跡 秘まんぢ
背表紙を書き散らかしたまま化石 西沢葉火
仰向けのままで2進数の会話 いゆ蘭
本業はスピード狂の花筏 芍薬
思い出を砂嵐まで運ぶ舟 秋鹿町
はだけないように操られるボタン
ライブ川柳句会6(2019.3.21)
「印象吟」真島久美子選
ダーリンと呼べば振り向くJALの鶴 魯忠
左翼にも右翼にもあるエロい罠 松本雅子
右目には愛という字の飛蚊症 ナッツ池本
老いらくの恋へギューンとトムキャット 森山文切
翔んだ日を忘れていないアヒルの子 櫛子
地に足のつかぬ病で春になる 多舵洋
生きる術 君の尾翼に聴いて朝 岩根彰子
仲直りしようアトムとつぶやこう 丘きらら
恋の浮力でここまで来ちゃいました 雪上牡丹餅
乗客に紛れ込んでるバンクシー ナッツ池本
天国でも切り札はだいたい末尾 岩倉曰
図1まず羽を折ります鉄の鶴 サトシワタナベ
聴診器ぽわっとトキメキの芽生え 加藤当白
春色に正解なんて無いのです 芍薬
馬鹿な子ね、魚は空を泳ぐのよ 朝野陽々
失恋の供養は飛行機が強い 岩倉曰
三月の上を揺れてる歌ってる 白石カホル
アップリケにハートをつけるパワハラ 乙川初音
見渡せる位置に囮の愛を置く 藤井智史
地獄から天国向いて左側 西沢葉火
故郷を捨てた  東京に捨てられた 尾崎良仁
地球儀のくびれあたりでLineする 白石カホル
一生に一度シーラカンスの夢 野上譲
肩甲骨ひとつ差し出し妻となる 芍薬
星雲の中心マタニティーブルー いゆ蘭
非表示の青に本音を打ち明ける
「夢中」森山文切選
イチローに夢中 句会を忘れ去る 藤井智史
男でも羽生結弦に食べこぼす 久哲
すべてが君に見える朝焼け 千仗千紘
美しい顔を求める吸収糸 まさよし
息継ぎをしないタイプのバタフライ toron*
ブラックホールが夢中になる論語 朝野陽々
左足カボチャの馬車に掛けたまま 岩根彰子
青春の証拠に割れている竹刀 真島凉
飼い主が骨になるまでしゃぶる犬 涅槃girl
ドーナツの後はちくわの穴に夢中 月波与生
パンを踏む娘のように沈む沼 麦乃
親父バンドに嵌まる第三反抗期 ヨッシー
白線を外さず歩き月に着く ペンギンおじさん
降りるべき駅に気づかぬラブソング 多舵洋
夢中から遠いところにある卵 よーこ
足し算をして読み耽る電話帳 斎藤秀雄
氷上の夢中なんという試練 真島美智子
この星は課金課金で光ってる 尾崎良仁
千切りの先を見据えている夫 芍薬
転がった色鉛筆は拾わない 真島芽
はだけから鎖骨夢中になりたまえ
ライブ川柳句会5(2019.2.16)
「印象吟」真島久美子選
「とんがってんじゃねえよ!」と叱られる 美春
良い人のビターチョコ的アドバイス 水木星羅
ネット型インフル本当にそうでしょうか サトシワタナベ
あんパンでバイ菌やっつける話 ためお
丸顔に弱いところが治らない 立花穂香
ただいまと隣のじいちゃんやってくる 木原正雄
インフルが私のはしご揺らしてる 山田哲男
ウイルスにも勧善懲悪を説く 小俵鱚太
帽子をとって本当のことを言う 菊池文徳
北風と太陽北風にエール ヨッシー
だが、しかしぼくはショックで眠れない 魯忠
角取れたヴィックスヴェポラップのやる気 甘酢あんかけ
最初から何も入れない万華鏡 芍薬
定説を破った人の待つ港 菊池文徳
欠点を晒しています 念の為 魯忠
ひきだしに年代物のエヘン虫 おふうちゃんわびさび
顔文字をならべて謝ったつもり よーこ
重鎮を前に無邪気は罪である 森山文切
白状をしなさいツボを押しなさい ナッツ池本
使用前使用後 さては毒リンゴ 城水めぐみ
鳥かごに囚われている二面性 あまの太郎
ソの音がちょっと出にくくなった空 夏川涼子
うけつけない匂いあなたは良い人 大井由美子
リトマス紙水色ならば悪友です 吉田くみこ
もしかしてスノータイヤはAB型か 岩根彰子
盲信の図が教科書に載っている 加藤当白
尖ってるくせにかなしみより弱い 未補
オオカミに変わればお月さまの勝ち 西沢葉火
オッケーグーグルジャイアンの歌やめさせて ナッツ池本
喧嘩には勝った鳥は逃げて行った 水木星羅
運命というウィルスが目を覚ます
「誤解」森山文切選
日本の男の誤解チョコレート よーこ
犬小屋にいるから犬だと思ってた 涅槃girl
目出し帽かぶる前から抓られる いなだ豆乃助
ふりかけで誤解をゼロにできないか 芍薬
誤解ですそんなリボンは要りません 愁愁
念じたが隣のビルの自動ドア 西沢葉火
びびびからぴぴぴうまれるくにざかい 川合大祐
ドキドキとトンチンカン行きバスに乗る 岩根彰子
めずらしい蝶だと思うかざぐるま 斎藤秀雄
月の夜に誤解しようか私たち 多舵洋
紫の誤解とスナック三十年 岩根国広
右の手で測ると左手は長い 美春
目玉焼き焦げ付く誤解されたまま 城水めぐみ
石放ってみる俺のせいでいいや サトシワタナベ
茶髪だと誤解されない生徒会 いゆ蘭
菊が鳴く誤解だったかしれないが 千春
誤解ぶら下げた平方根の先 藤井智史
太陽は間抜け明るい昼に出て ヨッシー
恋人の顔をしたがる蛍石 くみくみ
役不足を誤解したままかじるハム 御殿山みなみ
はだけたらすぐにモテるという誤解
ライブ川柳句会4(2018.12.15)
「印象吟」真島久美子選
姫様はポリゴン化して出ていった 多舵洋
取り調べ室に夕陽の差すコント ヨッシー
UFOにさらわれなくて親子だね 御殿山みなみ
星の名を決める会議はどこですか 芍薬
誠実なモグラ見上げるイブの空 阿部千枝子
臨時ニュースです今日から白夜です 尾崎良仁
語群から選べ語群はキミの中 加藤当白
優先順位わたしは何番目ですか 石森あやみ
糸鋸で切り取るホモ・サピエンス 坪井新
図書館の椅子を繋いでいる冬日 岩根彰子
ねぇ父さん、僕は月夜に殺されそう 甘酢あんかけ
火星人襲来の日が誕生日 いなだ豆乃助
ごらんあれあれこそが恋以下同文 いなだ豆乃助
いいなぁ雲あなた任せの不発弾 はな
マジシャンの意に染まらない花言葉 福村まこと
2.5次元の果ての無人駅 城水めぐみ
風水上ゴジラに踏まれやすい家 秘まんぢ
泣きたいひとの窓ばかりある日暮れ 櫛子
父だけが知る街の名を閉じ込める 芍薬
ゲルニカを描き上げた日は晴れてたか 尾崎良仁
曲線になったら抱き合えるかしら
「始動」森山文切選
始動したとたん終了イヴの夜 よーこ
意気込んでらでぃっしゅぼーやの嫁になる 落合魯忠
背もたれを起こして終わる理髪店 まさよし
亀鳴きて動き始めるコンピュータ えんどうひうま
失恋をはじめるときは合図して 未補
病巣に別れを告げて再始動 諏訪灯
スロットル全開脳が熱くなる アゲハ
丸始動三角始動キミ始動 サトシワタナベ
血が滾る軍艦マーチ鳴り響け 真島美智子
新聞が届いた順に白になる 芍薬
まっすぐに駆け出してった狭い靴 秋鹿町
千年前のタイムカードを挿す仏 芍薬
鋭角に動き出したい烏賊の恋 秘まんぢ
許せない朝も炊飯器のボタン くみくみ
耳栓を捨てた位置から歩き出す 岩倉曰
カウントダウンうり坊のインソール 美春
手始めにAB型の血をすする 落合魯忠
機械的花いちもんめさあきみも 川合大祐
自転車に蛍光灯と年賀状 岩根彰子
恋しそうだから洗濯機に入れるね 千春
ナチュラルにはだけて恋が動き出す
ライブ川柳句会3(2018.11.10)
「印象吟」真島久美子選
on  the   眉  in   the  都会の処世術 心咲
恋人のいない日本へ刺す画鋲 川合大祐
ぎっこんばったんちょこぱんは有頂天 岩根彰子
見切られたようだ視線の逸らし方 ヨッシー
弱点を示す地図ならここにある 芍薬
進化とは哀しきものよ初音ミク よーこ
ロボットの列で班長ひとり飯 福村まこと
爆笑の後にひらめく中南米 小俵鱚太
お別れの日には歯医者の予約あり ぱぱん
ドロップス一つを舐めただけなのに 黒しま
腸壁ににじむ星くずたちの声 秋鹿町
察してあげる君の前から消えましょう 石森あやみ
閃いた先へとにかく翔んでみる なごみ
パチンコの換金場所で少し寝る 黒しま
ふたご座のゴスペル遠く遠く波 くに
落としたら拾ってあげる化けの皮 徳田ひろ子
追いつけぬ世界もきっと春にする 藤井智史
覆面が破れてジグソーパズルの刑 秘まんぢ
散らかった部屋の名前を考える 岩倉曰
戦場に雨はプラネタリウムから 西沢葉火
病棟の迷路ヒトヒトヒトやヒト 絵空事廃墟
口腔とおなじ薄闇なるほくろ 御殿山みなみ
人間の仮面の下の邪宗門 奥山鶫
ツツシミヲタシカココラニウメタハズ 畑中玉菜
草原をぶらさげたまま星まわる 斎藤秀雄
狂えない私を履歴書の隅に
「再度」森山文切選
保育園戻って昼寝していたい 真島芽
失言を期待されてる節がある ヨッシー
再婚は初めてですよブーケトス まさよし
巻き戻し出来たら逸品見せてやる はな
恋の成就再度延期のお知らせ 多舵洋
スルーパス再度蹴飛ばす古い足 秋鹿町
ちょっと怖い「再度言いますが」って人 甘酢あんかけ
再度あの洗顔クリームの形 西沢葉火
生まれ変わっても多分かりん糖 岩根彰子
もういちど煮出す紅茶の淡い夢 門脇篤史
埋められぬようにしっかり二度洗い 山本昌乃
重ね着をしたくて再度舟にのる 斎藤秀雄
雪国の表紙も再度牛の首 川合大祐
はらわたを再度開いて拭う墨 岩倉曰
二度聴いた妻が小さく割れる音 尾崎良仁
もう一度コロナで輪投げしてみよう 魯忠 
太陽の塔再度見上げた昭和の子 あわじ
ウサギ語で再度送信するLINE 城水めぐみ
かつおの刺身生きて生きて生きて 千春
過去は過去詮索はせぬ再生紙 石森あやみ
握り飯握り直している絆 藤井智史
キリストは二度目のキスで荒れている 尾崎良仁
再編の自伝を飾るテーピング 心咲
川沿いを再度読み込んだら桜 御殿山みなみ
戯れに再度はだけてみる不惑
ライブ川柳句会2(2018.10.13)
「荷物」森山文切選
おばあさんが元気で手土産が増える 山本昌乃
追跡をされて荷物もサボれない ヨッシー
玄関の荷物は秋の忘れ物 真島凉
クロネコのお荷物なんだ解雇する 魯忠
引っ越しのたび運ばれるラブレター 石森あやみ
彼女いない歴が人生という荷物 月波与生
手荷物の中から少女すべり出る あわじ
来世への荷物にそっとウイスキー 門脇篤史
おととしのみかんの匂いする荷物 斎藤秀雄
方舟にうちの住所が書いてある 西沢葉火
マリモですお荷物になどなりません くみくみ
風呂敷に包みお返しする地球 全郎
繭を手に猫を頭に乗せ運ぶ 千春
十字架を小脇に抱え帰り道 犬井隆太
泣きぼくろひとつ荷物につめました 河野潤々
手荷物の中に隠したにおい玉 秋鹿町
家出するように修学旅行の荷 真島芽
選択肢Bを着払いできみに 芍薬
すべり台分解 ふ たり 罪 の 函 川合大祐
骨壺を抱くハイヤーの熱い膝 ヨッシー
円周率の最後の方は荷物 尾崎良仁
草原に置かれたままの引き出物 門脇篤史
牛乳が荷物になっているディスコ 御殿山みなみ
真っ白なリュックの中の武器その他 くみくみ
はだけすぎ荷物背負い込む配信者
ライブ川柳句会1(2018.9.15)
「試す」森山文切選
赤マムシ二本飲んだらすぐ試す 小林信二郎
ブラトップ試す明るい四角錐 小川優
爪先を試す新しいともだち よーこ
もう一度試すと愛がこわれます 水品団石
買えるけど下から二番目を試す 御殿山みなみ
神さまの突起を試す群れながら 亀山朧
試着室へと消えてゆく類似品 城水めぐみ
お試しくださいと真水わたされる よーこ
客の質探るジョークを二つ三つ ヨッシー
写真からとりだす姉の試し斬り 斎藤秀雄
宇宙葬あなたはデータ送るだけ アゲハ
私から誘いましたのお不動さま 岩根彰子
前足でサイズを試す水たまり 西沢葉火
秀樹焼く敷地の中の試食会 川合大祐
愛情を試すリップの色変える ただよう
白くなるはずです試験管の愛 藤井智史
弱酸性になるまでヤンチャ繰り返す 月波与生
曇天にバナナチップスから試す 門脇篤史
人格を白癬菌に試される
1000000アクセス
#パピプペポ川柳 森山文基選
パピプペポあたし川柳依存症 徳道かづみ
いつか忘れてしまうパピプペポ Alexandre
パピプペポ chee
もっとリアルな
夏にして  
パピプペポ Rean
なんでこんなに降るんだろ
思考なら ジェルソミーナちゃん
止めております
パピプペポ
バラバラな しろねこチャンネル
気持ちのパズル
パピプペポ 
真夜中に 雅翼
遺書を下書き
パピプペポ
神様は誓い手不足パピプペポ 袴田朱夏
角切りの純情果肉パピプペポ 水鳥
パピプペポ 猫原えみ
麦茶飲む手の
小麦色  
合成の 馬勝
遺影がマッチョ
パピプペポ
シャケわかめ 羊毛めり子
おにぎりみたい
パピプペポ
地球外 ruru
パピプペポだと
認定す  
カラメルを こちょこちょ村の村長
残さずすくう
パピプペポ
若者にまじってちょっと パピプペポ  ニジノッシュ
阿部寛 ノスタルジー北島@VRChat
恥を忍んで
パピプペポ
パピプペポしか話せない別れ際 榎本ユミ(エノモトユミ)
独学の壁とパピプペポの原理 真島久美子
しゃぼん玉 は行に飛んだパピプペポ 優木ごまヲ
ペリカンの口を無視するパピプペポ 雪上牡丹餅
シーソーが アクセスホッパー
唯一の遊び
パピプペポ
オクラから メガネさん
虫が出てきた
パピプペポ
信長のスケートリンクパピプペポ ペンおじ@アルバム発売開始!!!!
足裏で さこ(砂狐)
恋をしてます
パピプペポ
パピプペポ るびい
半チャーハンは
共犯者  
マチュピチュのケバいおばさんパピプペポ 数男
故障した マチ@8/1キャスムーン
コンロをひねる
パピプペポ
不適切な帽子を被りパピプペポ 宮坂変哲🌧Thailand
君が泣く ラジオにノイズ パピプペポ むねすけ
人工の ぼるとなっと
風を好まぬ
パピプペポ
カタカナが物騒なのよ。パピプペポ mittel ( ・∇・) みってる
パピプペポあさがおよりもちかいひと きつねつきもち
#毎週web句会 西沢パッピ〜正智選
選者:西沢パッピ〜正智
覆面を脱いで三沢に戻ろうか 月波与生
肋骨に刺した生け花総本家 宮坂変哲🌧Thailand
向日葵が咲いた光はあったはず きつねつきもち
ちょっと頭を落としてしまう 水城鉄茶
山羊が来たぶんは明るくなる厠 抹茶金魚
さみどりの眼になったから帰る あさふろ
全天をミュートとなりの雪トトロ 袴田朱夏
空砲の愛はきなこの火縄銃 藤井智史
駅前で牛丼食べて帰る朝 猫原えみ
八月の消毒槽で待っている さこ(砂狐)
主張する裏地の刺繍青い頃 ともなう。
海底の火山をひとつ撫でている 水鳥
地軸から外れて踊る雨の粒 海月漂(くらげただよう)
街中で君が叫んだオムライス ayumi しおれた花 ruiuapi
蕾では負けられなかったにらめっこ むねすけ
飼い鳥に見られてしまう   咲くところ 史っ
ねぇ、さっき窓を拳で割ったでしょ? 甘酢(投稿用アカ)
君の嘘瞑る片目は五個も無い 八条
記念日は増やしたくない抹茶パフェ 城水めぐみ
それからの二重鉤括弧を外す よーこ
擦り傷の数は狂えなかった数 真島久美子
押し花のページに記す脅迫状 こねこ
春風と弾丸によるマリアージュ 架森のん
生きづらい胸ひとつありロドリゲス ジェルソミーナちゃん
新聞は耳をつめたくする理由 未補
まやかしの まつもともとこ
求愛  
徳利のくびれ
不自由な右手の怨み浜苦菜 入り江わに
友達は黒いバナナと焦げた犬 ペンおじ@アルバム発売開始!!!!
今夜だけ見せてつむじの卍型 るびい
地の果てを目指すおむすび(梅)が行く 徳道かづみ
三日月に吊るされている狙撃兵 ef
やさしさのサンプルだった片えくぼ ちゅんすけ
777777アクセス
真島久美子選
白線の内側にある起爆剤 おふうちゃんわびさび
少年の頸にひみつの真珠星 エノモトユミ
エピローグふたたびウサギ追いかける 斉尾くにこ
月刊誌『はにわと夢』の編集者 甘酢あんかけ
あの世には無いとお化けが寄るIKEA たにゆめ
遠巻きに見ているもののある野焼き 西沢葉火
右の頬ぶたれたあとに雪がふる 佐原キオ
殴るならまずはあんパンから狙え 笹川諒
かな遣ひま違へてより永蟄居 四線蛇
意味だけで立つ身体から腐敗臭 よーこ
おじさんがいたからおじいさんを消す 樋口由紀子
白ネギの泡沫にジェラシー幽か 安藤なみ
だまってる炭酸水と花火待つ コイデマワル
飛び魚に道を説かれる哨戒機 福村まこと
万華鏡きみはこっちを見て回す 杏野カヨ
傷口にひまわりの種埋めている 多舵洋
月波与生選
ラッキーも6つ続くとややウザい 雪上牡丹餅
手鏡に石原さとみ貼ってみた 水谷裕子
大輪の花火のかけら我に降る きむらゆき
おじさんがいたからおじいさんを消す 樋口由紀子
かな遣ひま違へてより永蟄居 四線蛇
じゅげむじゅげむ死なないための呼吸法 城水めぐみ
傷口にひまわりの種埋めている 多舵洋
天国にビシッと並ぶ電気椅子 ペンギンおじさん
遠巻きに見ているもののある野焼き 西沢葉火
花びらのいちまいずつにある追慕 澁谷さくら
右の頬ぶたれたあとに雪がふる 佐原キオ
パンストの値札の横のカムチャツカ 尾崎良仁
流し目の冷やし中華は許さない 芍薬
助手席で白身魚の七回忌 み浦よし彦
懐かしい水の太鼓が鳴る祭 斎藤秀雄
台風の目の真ん中で眠る鮭 坂中茱萸
樋口由紀子選
月刊誌『はにわと夢』の編集者 甘酢あんかけ
煙突の先から滲む文字の色 あまの太郎
ひょうたんの中で弾ける紙火薬 涅槃girl
サファイヤかアームカバーか選びなさい 箱森裕美
台風の目の真ん中で眠る鮭 坂中茱萸
パンストの値札の横のカムチャツカ 尾崎良仁
控えめな期待に揺れるゴムボール 岩倉曰
たこ焼きいか焼きたい焼きもどかしい 青山祐己
最終話チョレギサラダのアップから 森山文切
かな遣ひま違へてより永蟄居 四線蛇
透明なパンツをはいて離陸する
じゅげむじゅげむ死なないための呼吸法 城水めぐみ
殴るならまずはあんパンから狙え 笹川諒
セロニアス・モンクはセロニアス・モンク 加藤当白
逃がしたりせぬ炎天のりんご飴 真島久美子
北欧のふりして司書を拐かす 未補
森山文切選
棄てられて真実語りだすテレビ
白線の内側にある起爆剤 おふうちゃんわびさび
右の頬ぶたれたあとに雪がふる 佐原キオ
エピローグふたたびウサギ追いかける 斉尾くにこ
天国にビシッと並ぶ電気椅子 ペンギンおじさん
虹の色断りもなく七並べ 千仗千紘
流し目の冷やし中華は許さない 芍薬
傷口にひまわりの種埋めている 多舵洋
北欧のふりして司書を拐かす 未補
パンストの値札の横のカムチャツカ 尾崎良仁
ひょうたんの中で弾ける紙火薬 涅槃girl
万華鏡きみはこっちを見て回す 杏野カヨ
ポーンだけのチェスだ自殺はやめなさい 月波与生
サファイヤかアームカバーか選びなさい 箱森裕美
飛び魚に道を説かれる哨戒機 福村まこと
逃がしたりせぬ炎天のりんご飴 真島久美子
500000アクセス
真島久美子選
いざという時はニンニク味のガム
レジ下に転がる五円達者でな 甘酢あんかけ
褒め言葉ダウンロードをしそこない 若芽
あきらめの穴から運の首伸びる 光明
MikeからSAKEの臭いがする9月 森山文切
引っ剥がすサンドイッチにある和平 朝妻久美子
親の腕子のつめあとが残る腕 グリ都倉
G線上何はなくとも笹団子 阿部千枝子
アルビノの鬼にほんのり朱鷺の色 西沢葉火
恋すると出るミント系のおしっこ 尾崎良仁
致死量の「ん」を野晒しする白夜 福村まこと
宇宙もうちょいで出来ます独学で 絵空事廃墟
差音なら帰ったワヲンならいるよ くに
なぞなぞが解けたら手巻き寿司になる まさと
バラバラの血管つなぐ日曜日 秋鹿町
めをひらいたら立ち上がるゴミ袋 平出奔
新月の重さささえる街灯り 青砥和子
「死にたい」五回言って「生」と書いたよ 月波与生
このイヤフォンじつはなんにも聴いてない 真島朱火
どうしようもなくてくしゃみする銀河 落合魯忠
自画像と乖離してゆく肖像画 さくさくら
月波与生選
G線上何はなくとも笹団子 阿部千枝子
厳格なせっせっせのよいよいよい たにゆめ
置いてけぼりからからからのペットボトル とわ
差音なら帰ったワヲンならいるよ くに
めをひらいたら立ち上がるゴミ袋 平出奔
水星に火曜日が来る世襲制 斎藤秀雄
心臓にグラム八百円の肉 徳重美恵子
壁越しの引退セレモニー静か 御殿山みなみ
レジ下に転がる五円達者でな 甘酢あんかけ
致死量の「ん」を野晒しする白夜 福村まこと
ラブホから撮った#イマソラ死んでいる 三倉みなみ
面取りができてる穴をいつくしむ 海賊芳山
初恋のおかげで狂ってもリズム 袴田朱夏
空っぽになって弾んでみたい石 圦山繁
ゆくりなく胎児で聞いた音に合う 心咲
メタセコイア並木の海で溺れたい 城崎れい
マッサージされてだんだん傘になる 芍薬
USB検品する上杉謙信の末裔 サトシワタナベ
洗うには惜しい婆さんの振る舞い 岩根彰子
A.I.ども11111、決起 秘まんぢ
みずぎわ、とあなたの声で川が呼ぶ 笹川諒
森山文切選
壁越しの引退セレモニー静か 御殿山みなみ
現地の人も知らないムラサキイモ 小俵鱚太
煙突の無い町を描く水彩画 真島凉
骨盤をポケットにして人でいる 真島久美子
自画像と乖離してゆく肖像画 さくさくら
新月の重さささえる街灯り 青砥和子
責任を鳴かない鳩に押しつける 多舵洋
めしはこぼれるししょんべんはもれるし 新家完司
恋すると出るミント系のおしっこ 尾崎良仁
どうしようもなくてくしゃみする銀河 落合魯忠
初恋のおかげで狂ってもリズム 袴田朱夏
シャングリラお肉が肉でできている 山口綴り
「死にたい」五回言って「生」と書いたよ 月波与生
アルビノの鬼にほんのり朱鷺の色 西沢葉火
めをひらいたら立ち上がるゴミ袋 平出奔
失恋のパパは毎晩プロポリス ぱぱん
いざという時はニンニク味のガム
ラブホから撮った#イマソラ死んでいる 三倉みなみ
したあとの嘘で湿っているボタン 城水めぐみ
面取りができてる穴をいつくしむ 海賊芳山
洗うには惜しい婆さんの振る舞い 岩根彰子
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アナル全開するりとへびは初夏の中 櫛子
ああそうかそうだったのかそうなんだ ホッと射て
人の接点がパワースポットです いわさき楊子
河だって自分で決めて曲がってる 三好光明
su………………………………………si 西沢葉火
モカだってわかるよキスをしなくても くに
一線を引かれたメスへ血が滲む 阿部清明
結論が残尿感になっている 海賊芳山
ビー玉に圧縮された金魚鉢 ヨッシー
満ち潮に牢から響く相聞歌 福村まこと
強き者苔女馬女に山ガール 澤井敏治
股のぞきワイキキビーチ青に青 阿部千枝子
誰でもいいのなら何で私なの 北田のりこ
軽犯罪法違反の轆轤首 山田こいし
無意識の無は犬の尾の揺れるまま アゲハ
秒針の足音騒ぐ初対面 はな
気づくとき淡い乳首を含むとき 尾崎良仁
新しい指輪でチーママが歌う 森山文切
封筒も甘い言葉を嘲笑う 折鶴翔
長寿国元気なうちの医者通い 武良銀茶
好い人が死んで四寸五分の釘 月波与生
匂うまでつやつやにする亀の甲 よーこ
わっきゃーっうっしゃーしゃしゃしゃ恋未完 藤井智史
アジシオが投句している胡椒欄 ぱぱん
熱帯夜怪談噺でも呼ぶか 岩根彰子
人が皆傾いている癌病棟 真島清弘
頼りない腕に寄り添う旅二人 真島美智子
納得がいくまで雲に手を伸ばす 真島久美子
私でも叫ぶ裸の王様だ 真島凉
かわいいとかわいくないの間です 真島芽
メビウスの輪を裂く迷子アナウンス 城水めぐみ
ぎゅう詰めの車両へ交差する殺意 畑中玉菜
彼方より星を握って生まれ来る 猫田千恵子
金曜の口をひらいて沖へ出る 斎藤秀雄
青ねぎが俺よりシュッとカッコいい 甘酢あんかけ
この場所に穴があったと思い出す 芍薬
完全なアウェイ皆殺しの舞台 加藤当白
ママが先生が友が 私は アオイ琉星
ほどきたくなればほどける蝶結び 澁谷さくら
ご自由にお取りください目の鱗 宮下倖
思い出を砕いて入れた砂時計 海月漂
基礎代謝量だけ食べて終わる今日 徳重美恵子
マ行からラの行に時差ボケがある
300000アクセス
真島久美子選
どこからがホントのワタシなんだろう やっこ
肩書はちいさな言葉収集家 斉尾くにこ
疑問符も混ぜて今夜の粥すする 高浜広川
足し算が徐々に苦手になってくる 青砥たかこ
リハーサルでも本物の毒林檎 内山佑樹
諦めた人からぬらりひょんになる 橋倉久美子
居眠りのあいだ忘れているこの世 吉崎柳歩
禁酒禁煙モノトーンでは生きられぬ 澤井敏治
マンボウと不本意ながらキスをする 木口雅裕
木守柿めぐりあわせを受け容れる 澁谷さくら
綺麗なまま死のう熱帯魚が青い 浜﨑結花
海底の戦艦 月下美人の碑 福村まこと
パクチーと一緒の棚に僕います 尾崎良仁
雨の午後静かな食うか食われるか まさと
シクラメンの赤を絞ってサヨウナラ 高田まさじ
復活の狼煙のように伸びる餅 黒しま
未だ欲があるから生きて行けるのだ うちだあつこ
失ったものがバケツを深くする 柴田比呂志
神様が向けるナイフのようなもの 城水めぐみ
折れ曲がる影で何度目かの悪さ 海賊芳山
へらへらと待つかけがえのないやがて 藤田めぐみ
新品の今日は如何と陽が昇る 片山かずお
調律の指は性善説論者 菊池京
USB仕様の指を持っている
水底に行き着くポラロイドカメラ 浜﨑結花
家族とや巨大迷路に雪が降る 徳田ひろ子
わたくしは求めるばかり冬の鳥 米山明日歌
平熱に戻りご飯を炊いている うちだあつこ
恋に似ているね海へと続く道 朝妻久美子
お借りした言葉そのうち返します 内山佑樹
すき焼きの残りひとりの冬景色 岩根彰子
砂時計寝かせ駱駝と揺れている 西沢葉火
月波与生選
生温い情事豆腐の角辺り 山田こいし
血の色を覗かせザクロ爆ぜている 北田のりこ
リハーサルでも本物の毒林檎 内山佑樹
諦めた人からぬらりひょんになる 橋倉久美子
何気なく開けたページにある仕事 橋倉久美子
居眠りのあいだ忘れているこの世 吉崎柳歩
風邪ひくな鱈の唇からメール 岩根彰子
すき焼きの残りひとりの冬景色 岩根彰子
一人では多分乗らない観覧車 沢田正司
南の島が詰め込んである福袋 平井美智子
神さまを生け捕りにする落とし穴 平井美智子
砂時計寝かせ駱駝と揺れている 西沢葉火
マネキンとカミングアウトする案山子 福村まこと
誤嚥性傲慢になる誉め言葉 新家完司
守りたいものだけ通るピアス穴 米山明日歌
カタログの中から配偶者を選ぶ むらさか
投げつける石の重さを確かめる 真島久美子
合鍵があわない部屋に灯りつく 徳重美恵子
失ったものがバケツを深くする 柴田比呂志
コンニャクに持たせちゃ駄目よ反戦旗 小林信二郎
もたもたはしないで欲しいプルトップ 美馬りゅうこ
どの犬も足が伸びたかヨーイどん 稲垣康江
母さんが最新兵器しょってくる 青砥和子
USB仕様の指を持っている
綺麗なまま死のう熱帯魚が青い 浜﨑結花
呼吸器のまわりの髭は伸びている 高田まさじ
石膏のくちびる話ありそうだ 黒しま
神様が向けるナイフのようなもの 城水めぐみ
折れ曲がる影で何度目かの悪さ 海賊芳山
雇い止めされても着火剤のまま 森山文切
ボクたちが四角い卵だった日よ
巻き返すデリケートキーを駆使して 高田桂子
森山文切選
暇そうだ話そうかパーキングメーター 樋口りゑ
諦めた人からぬらりひょんになる 橋倉久美子
風邪ひくな鱈の唇からメール 岩根彰子
木守柿めぐりあわせを受け容れる 澁谷さくら
神さまを生け捕りにする落とし穴 平井美智子
砂時計寝かせ駱駝と揺れている 西沢葉火
マネキンとカミングアウトする案山子 福村まこと
パクチーと一緒の棚に僕います 尾崎良仁
そっちがその気ならマツコデラックス 丸山進
重なりを拒否して止まる長い針 かしくらゆう
針の穴ほどのずれからどん詰まり はな
投げつける石の重さを確かめる 真島久美子
風を読む人差し指のズルさなど 真島久美子
合鍵があわない部屋に灯りつく 徳重美恵子
失ったものがバケツを深くする 柴田比呂志
一秒の中でアスリートは群れる 柴田比呂志
目標の埃拭って据え直す 三好光明
折れ曲がる影で何度目かの悪さ 海賊芳山
#オレガシンダトイウハッシュタグサガス 月波与生
裸木に冤罪晴らす力瘤 阿部清明
嫌われていても懲りない静電気 彩古
母さんが最新兵器しょってくる 青砥和子
調律の指は性善説論者 菊池京
泥棒のように思えた片付け屋 龍せん
自信作なんて強がりかもしれぬ 若芽
マンボウと不本意ながらキスをする 木口雅裕
ベランダでシャンパン ヌートリア日和 丸山進
シクラメンの赤を絞ってサヨウナラ 高田まさじ
神様が向けるナイフのようなもの 城水めぐみ
アナログな八頭身にエレキバン 藤井智史
葡萄吸う   口元見つめられながら 藤田めぐみ
水底に行き着くポラロイドカメラ 浜﨑結花
没句  
シアワセのハードル低くしています やっこ
ありがとう私の目と手足と脳 麦乃
60歳ヒョイと飛び越え70歳 麦乃
自首します金魚一匹見殺しで 山田こいし
あの人が近い心拍数高い 樋口りゑ
さっと手を着信音の鳴る前に 斉尾くにこ
食べる前に撮る外面(そとづら)のいい料理 北田のりこ
足し算も引き算もして共白髪 高浜広川
女子会に男一人を煮る笑い かきくけ子
デジタルを知る知らないの人種の差 かきくけ子
許せたら先に自分が楽になる 青砥たかこ
ICANも沖縄からも目を逸らし 佐藤彰宏
核を持ち核は持つなと似非平和 佐藤彰宏
ドローンのようには飛べぬオスプレイ 吉崎柳歩
花杏偲ぶお方が胸に棲む 若芽
心の底まだその奥に訃の心 澤井敏治
交番の壁にぼく似の指名犯 沢田正司
もがいても沖へ沖へと流される 木口雅裕
今一度夢を見てから開けるくじ たごまる子
食べてみるともっと食べたくなるお腹 たごまる子
老害に少し寂しい除夜の鐘 菊太郎
鈍角が鋭角つぶす幕の外 菊太郎
助詞ひとつまちがえ人を怒らせる 澁谷さくら
電飾に迷いサンタの荷の不配 旅人
フェルマーの美に憧れてA B C 旅人
痰を吐く  おたまじゃくしでございます 西沢葉火
あぶく割れ待ってたような別れの日 かしくらゆう
もうひとつ扉を開けて翔んでみる  風間なごみ
横槍のお蔭わたし磨かれる  風間なごみ
失敗を温存してはくり返す 芥子
子ら巣立ちツリーの箱が粗大ゴミ 芥子
好感度探ってみれば日本産 坂本加代
型にない幸せもある四股を踏む 坂本加代
シンデレラのピンヒールのインソール 森山文切(選者)
男だねメタセコイアの立ち姿 新家完司
例えれば女は1月の嵐 徳田ひろ子
草むしり胸のつかえを草むしり はな
だんだんと本音吐かせる燗冷まし 武良銀茶
焦土から団塊を生むエネルギー 武良銀茶
余命表信じて温く生きている 柴田睦郎
生き方をとやかく言えず子に焦れる 柴田睦郎
欠点の無い絵を母は愛せない むらさか
三角を集めて丸にして返す まさと
取扱注意のままで年を越す 徳重美恵子
骨壺の母と静かに笑い合う 安井紀代子
マンネリの鮭おにぎりの孫の皿 安井紀代子
無冠でも介護逃げずにきた誇り 城崎れい
昏睡の姑わたし叱ってよ 城崎れい
牡蠣食えばひろしま語る父母語る 高田桂子
吉と出たみくじへ落款はグイッと 山本昌乃
犬の絵馬も頷くほんものの絆 山本昌乃
初めてを奪われボクはファソラシド 藤井智史
持ち上げた肉がすましてブラの中 しょうこ
杖ついたマドンナ支えクラス会 しょうこ
ネガポ辞典クスクスクスのおまけ付き 永見心咲
途絶えずに歩いていると道を知る 藤井康信
勇気与え金沢翔子ダウン症 藤井康信
ひざポンへ無邪気にあそ白い息ぶ大人たち くみ
息白く澄んだ空気の空は青 くみ
晩酌は明日を迎える置き薬 安藤なみ
ゼロカロリー先進国の負の遺産 安藤なみ
まだここにいるのと匣の底に問う 城水めぐみ
百歳の笑顔SNSで撒く 小林信二郎
人柄をおでこに貼って選ぶ友 三好光明
こだわりを持たせてケーキ切る角度 海賊芳山
ブログサーフィンなどで稼げぬ万歩計 美馬りゅうこ
ひっそりと一日一句毎日が 阿部千枝子
美しくゼロに近づく預金高 阿部千枝子
カフェモカとモカのあいだでゆれて   Zee 月波与生(選者)
捻られて注連縄になる華の藁 木天麦青
そば屋さん待っているのは寝正月 木天麦青
ミサイルの罪深くなる飛行距離 阿部清明
掃除機で記憶の屑を始末する 海月漂
結論が先に有りきの帳簿付け 海月漂
オブラート包みたくない今日の午後 稲垣康江
こころ痒いお世辞言ったせいなのか やひろ
よく笑いよく泣くだから信じたい やひろ
鏡に映る爺さんを見て自己嫌悪 片山かずお
最果ての荒野無頼の灯を灯す ホッと射て
万一を小脇に抱え逃げ回る ホッと射て
嗅覚を信じて背中追っている 彩古
コンビニの袋ぶら下げラブソング 青砥和子
初雪だ足跡だらけ町元気 松長一歩
ぎりぎりに運よく滑り込む強み 松長一歩
未必の故意月を泣かせてムスクの香 菊池京
年寄りの相手スマホがしてくれる アゲハ
アンタいい相棒だよと犬笑う アゲハ
わいせつが無くなる世界恐ろしい 龍せん
200000アクセス
月波与生選
つまらない言葉を吐いている時計 麦乃
シェルターが欲しいつるはし買いに行く 彦翁
鳴き砂の幸せだったころの声 米山明日歌
山小屋の客に特別室はない 吉崎柳歩
S席に誘ったけれどよく眠り かきくけ子
やわらかな風に触れると鳥になる 真田義子
うれしいな波の音する迷い道 真田義子
父の日に田口トモロヲプレゼント 斉尾くにこ
まだクラゲ些細なことに舞い上がる 斉尾くにこ
蛍火の無無明亦無無明盡 丹下凱夫
半月の形でいつも挫折する 丹下凱夫
グレゴリオ聖歌をねじり鉢巻きに 海賊芳山
新聞の見出しがヒモで縛られる 徳重美恵子
極東の動きを探る蒸し餃子 福村まこと
人間のてっぺんだけのラベル貼り くじょうまる
逆立ちは苦手でまっとうに生きる 橋倉久美子
泳げない人も竜宮なら行ける 橋倉久美子
蜘蛛の糸を思い出す蜘蛛殺す時 たごまる子
滑り台まだ人間を降りられぬ 柴田比呂志
赤道が地球を抱いて離さない 黒しま
たましいを洗い張りして森にする 水たまり
雨あがりアンドロメダを回す傘 西沢葉火
次に読む文庫のために抜く栞 西沢葉火
見つけないように探すの難しい 龍せん
おひと違いでしょうハグやら拍手やら 美馬りゅうこ
子を叱るアンパンマンを忍ばせて 高田まさじ
書き足して私を逃すあみだくじ 青砥和子
フィヨルドのとろける様な人嫌い 徳田ひろ子
、しか見えないけれど私です 高田まさじ
森山文切選
フィヨルドのとろける様な人嫌い 徳田ひろ子
つまらない言葉を吐いている時計 麦乃
カレイドスコープ地球ってこんなもの 山田こいし
半年の雪の白さにやや飽きる 引田六郎
パチンコ屋そろそろ自爆テロが来る 新家完司
パパハバカパパハバカだと言うアヒル 新家完司
鳴き砂の幸せだったころの声 米山明日歌
風袋を除けばドアのない明日 米山明日歌
山小屋の客に特別室はない 吉崎柳歩
検診のハガキはいつも没にする 坂本加代
円周率覚え切れないから死ねぬ 澤井敏治
少年は溢れて溢れて鍵壊す 尾崎良仁
父の日に田口トモロヲプレゼント 斉尾くにこ
鎌の月月下美人と身投げする 丸山進
軽石の芯に残っている野心 平井美智子
半月の形でいつも挫折する 丹下凱夫
戸惑ってしまう偽りない言葉 くみくみ
書き足して私を逃すあみだくじ 青砥和子
プールからくじら一頭泳ぎ出る 青砥和子
花いちもんめ乱暴者が咲いている 海賊芳山
極東の動きを探る蒸し餃子 福村まこと
人間の森で下草やってます 永見心咲
泳げない人も竜宮なら行ける 橋倉久美子
六月の白は眩しいからきらい 城水めぐみ
曲がっても胡瓜シャキシャキ旬の音 佐藤彰宏
嗅覚から消えて聴覚だけ残る まさと
滑り台まだ人間を降りられぬ 柴田比呂志
風鎮をつけて静かにさせる語尾
赤道が地球を抱いて離さない 黒しま
還暦で妻を半分降りました やひろ
欄外の一語が変えた着地点 高浜広川
新聞の見出しがヒモで縛られる 徳重美恵子
酔うまではとてもきれいに引けた線 澁谷さくら
さくらんぼ命の種を吐いている 柴田比呂志
小雨決行また少し強くなる 勝又恭子
コスパならたぶん最悪歩道橋 北田のりこ
友達に戻りイカスミスパゲッティ 平井美智子
カロリーが何さと心地よい疲れ 山本昌乃
100000アクセス
真島久美子選
お下がりのお下がりですが要りますか べにすずめ
元日に日本人の顔になり かきくけ子
はじまりは私が決めた月の夜 米山明日歌
マンボウになろう縄のれんを潜る 山田こいし
意味はあるただの子どものケンカにも 龍せん
悲しみを帯びているから美しい 杉山太郎
地球にはみんな入れる屋根がない 青砥たかこ
ややこしいインテリぼた餅にむせる 板垣孝志
のど飴の甘さあなたを許そうか 山路橙葉
あなただけ殺し文句に気が付かず 坂本加代
進化論信じて今日も縄を綯う 高浜広川
スマホ百態 耳の貧しさ死の甘さ 平井美智子
大人には低い転落防止柵 森山文切
皹の手の男に冬がやって来た 辻内次根
脈拍の乱れ山茶花咲いている 辻内次根
コンパスの効かぬ樹海の中にいる 上原稔
大晦日夜の窓からマンハッタン 犬山入鹿
あの時の嘘がときどき目を覚ます 真田義子
悩ましい浴衣でかじるチョコバナナ 藤井智史
雷鳴に仕舞い忘れた顔ばかり 徳田ひろ子
ばらばらになってゲルニカを見ている 海賊芳山
簡単に開く扉に騙された うちだあつこ
完璧な人いないんだ息を吸う 彩古
ブラックジョーク飛び出してきた福袋 澤井敏治
訳なんぞ聞くからよけい拗ねられる 美馬りゅうこ
熱燗に小指を入れるときが好き 柴田比呂志
つぎつぎと手つなぎおにになるひとり 月波与生
本人は知らない背なのバツ印 水野奈江子
仏像が足りずにパンダ呼びました 藤田めぐみ
何者にもなれず何者問うている やひろ
万両は真っ赤小さい咳が出る 山本昌乃
りんご噛むルビンの壺ができあがる
弱虫にしっかりせよと励まされ 武良銀茶
言えない言葉だけど消せない文字である 寺川弘一
ディズニーの廃墟を人混みで想う 加藤当白
もうどこの誰だか黄な粉かけたから 海賊芳山
夕暮れて僕は楽器になってゆく 門脇かずお
九九の歌終わるパレードが始まる 青砥和子
石ころも立派に影を持っている 圦山繁
オリオン座入荷と冬の受信箱 斉尾くにこ
樋口由紀子選
溜まったら湯気がでてくる社会鍋 春爺
どのくらいあれば満足幸福度 麦乃
感謝して見ることのない足の裏 かきくけ子
意味はあるただの子どものケンカにも 龍せん
ややこしいインテリぼた餅にむせる 板垣孝志
オリオン座入荷と冬の受信箱 斉尾くにこ
大人には低い転落防止柵 森山文切
オンチでも何故か聞かせる赤とんぼ 永見心咲
くすぐれば笑うゼンマイ仕掛けの明白 永見心咲
朝酒も昼寝もできて恙無い たまき
皹の手の男に冬がやって来た 辻内次根
脈拍の乱れ山茶花咲いている 辻内次根
鵜の首の屈伸父のスクワット 岩根彰子
泣きながら笑う関節は望郷 岩根彰子
先輩を超えてしまった棒グラフ 武良銀茶
ちんぴらになるまえのみどりむきだし 犬山入鹿
恋恋破涙涙怒怒怒続続希 藤井智史
もうどこの誰だか黄な粉かけたから 海賊芳山
信号を泳ぎ切ったぞ八十路坂 澤井敏治
明けまして1+1は2のまんま 門脇かずお
熱燗に小指を入れるときが好き 柴田比呂志
通訳を連れて来たのは河童だけ 月波与生
一月三日晴れて風なし飲んでいる 丹下凱夫
万両は真っ赤小さい咳が出る 山本昌乃
年老いてついてこれなくなった影 山口一雄
りんご噛むルビンの壺ができあがる
モザイクをはずすとみんな同じ顔
どの顔でいたしましょうかサヨウナラ 真島久美子
元日に日本人の顔になり かきくけ子
万歩計確かめて寄る饅頭屋 まりえ
この世などどうせ南京玉スダレ 新家完司
爺さんになってしまってネギが甘い 新家完司
筆順を今更変えと言われても たまき
アイデアが浮かぶならするペン回し 毛利由美
あと少し足が長いと似合う服 山口一雄
愛されるプーさん 射殺される熊 加藤当白
丸山進選  
お下がりのお下がりですが要りますか べにすずめ
感謝して見ることのない足の裏 かきくけ子
マンボウになろう縄のれんを潜る 山田こいし
ねえあなた鼻から妻が呼んでいる 山田こいし
意味はあるただの子どものケンカにも 龍せん
地球にはみんな入れる屋根がない 青砥たかこ
忘れえぬ絵が遠景になってゆく 澁谷さくら
あなただけ殺し文句に気が付かず 坂本加代
万歩計確かめて寄る饅頭屋 まりえ
鳥になろうと囁いてくる春の風 平井美智子
大根も私も味を見せるシワ 小松くみ子
この世などどうせ南京玉スダレ 新家完司
オンチでも何故か聞かせる赤とんぼ 永見心咲
尿漏れの例え不快な鹿威し 北田のりこ
ちんぴらになるまえのみどりむきだし 犬山入鹿
四捨五入どれも出来ない数え歌 寺川弘一
あの時の嘘がときどき目を覚ます 真田義子
ポンと出て仕事が済んだコルク栓 森山盛桜
恋恋破涙涙怒怒怒続続希 藤井智史
懺悔室牧師が頭突きする机 福村まこと
骨を抜く鍋はトロ火でかまわない 橋倉久美子
窮屈な帯の下には蝶の翅 城水めぐみ
信号を泳ぎ切ったぞ八十路坂 澤井敏治
熱燗に小指を入れるときが好き 柴田比呂志
一族のビフォーアフター除夜の鐘 深谷江利子
本人は知らない背なのバツ印 水野奈江子
トゲのある方が私の表です 吉崎柳歩
万両は真っ赤小さい咳が出る 山本昌乃
年老いてついてこれなくなった影 山口一雄
りんご噛むルビンの壺ができあがる
モザイクをはずすとみんな同じ顔
鍋に罪なすりつけてはまた磨く 石森あやみ
オリオン座入荷と冬の受信箱 斉尾くにこ
鵜の首の屈伸父のスクワット 岩根彰子
ばらばらになってゲルニカを見ている 海賊芳山
足の好きな人としている手の話 まさと
台本の通りに風になるつもり 真島久美子
修正し写真の誇り傷つける 橋倉久美子
まだ春は試作中です悪しからず 美馬りゅうこ
愛されるプーさん 射殺される熊 加藤当白
新家完司選
溜まったら湯気がでてくる社会鍋 春爺
どのくらいあれば満足幸福度 麦乃
感謝して見ることのない足の裏 かきくけ子
マンボウになろう縄のれんを潜る 山田こいし
ややこしいインテリぼた餅にむせる 板垣孝志
朽ち葉降るカサコソ想い罅割れる 山路橙葉
のど飴の甘さあなたを許そうか 山路橙葉
あしたには切られる柚子が実を生らす 澁谷さくら
泣きなさい涙はいずれ乾くから あそか
羽根つきの音も聞こえずスマホの灯 つれづれ
脈拍の乱れ山茶花咲いている 辻内次根
鬼門には妻の似顔絵貼ってある 上原稔
コンパスの効かぬ樹海の中にいる 上原稔
ちんぴらになるまえのみどりむきだし 犬山入鹿
ディズニーの廃墟を人混みで想う 加藤当白
悩ましい浴衣でかじるチョコバナナ 藤井智史
盃を交わし反響音を聞く 塚越孝一
簡単に開く扉に騙された うちだあつこ
完璧な人いないんだ息を吸う 彩古
窮屈な帯の下には蝶の翅 城水めぐみ
信号を泳ぎ切ったぞ八十路坂 澤井敏治
前へ出て小突かれたこと忘れない  風間なごみ
曇天のいつまで続く肩の凝り 柴田比呂志
熱燗に小指を入れるときが好き 柴田比呂志
通訳を連れて来たのは河童だけ 月波与生
本人は知らない背なのバツ印 水野奈江子
縮んだり伸びたりしては五七五 安井紀代子
ゴミ箱で造花の梅が匂い出す 安藤なみ
見失いかけた人生の手触り やひろ
万両は真っ赤小さい咳が出る 山本昌乃
りんご噛むルビンの壺ができあがる
鍋に罪なすりつけてはまた磨く 石森あやみ
石ころも立派に影を持っている 圦山繁
ポンと出て仕事が済んだコルク栓 森山盛桜
アイデアが浮かぶならするペン回し 毛利由美
トゲのある方が私の表です 吉崎柳歩
仏像が足りずにパンダ呼びました 藤田めぐみ
もうどこの誰だか黄な粉かけたから 海賊芳山
地球にはみんな入れる屋根がない 青砥たかこ
愛されるプーさん 射殺される熊 加藤当白
50000アクセス
「誤り」藤井智史選
アイラブユーメール誤作動して揉める さなえ
誤りに気付いた途端鳴るチャイム 圦山繁
全国紙訂正記事は片隅に 坂本加代
恨まない神の誤り顔かたち 坂本加代
教科書に挟まる過去の正誤表 城水めぐみ
誤った道でも進む多数決 福村まこと
どこからが誤りなのか問うている やっこ
誤りを叱ってくれと空見上げ 石森あやみ
さても愛あなたを接写した報い 喜屋武白雨
文字化けの名前で愛が伝わらぬ たまき
校正を躱した誤字のすまし顔 圦山繁
誤りを素直に認め尻尾切り 武良銀茶
認めたくないから正解と叫ぶ やっこ
誤りが焦がす八月十五日 城水めぐみ
誤りに気づいて青いままの空 柴田比呂志
誤りを悔い一本の樹になろう 柴田比呂志
「誤り」森山文切選
ご免ではすまぬ執刀医の卵 あそか
間違いと分かっていても引けぬ仲 あそか
誤りに気付いた途端鳴るチャイム 圦山繁
全国紙訂正記事は片隅に 坂本加代
誤った道でも進む多数決 福村まこと
誤りを素直に認め尻尾切り 武良銀茶
どこからが誤りなのか問うている やっこ
誤りを叱ってくれと空見上げ 石森あやみ
手抜かりの多さが奪う輪の空気 心咲
文字化けの名前で愛が伝わらぬ たまき
誤りが焦がす八月十五日 城水めぐみ
間違った薬を出され若返り 渋谷重利
誤りに気づいて青いままの空 柴田比呂志
認めたくないから正解と叫ぶ やっこ
教科書に挟まる過去の正誤表 城水めぐみ
誤りは性善説というメガネ 喜屋武白雨
「誤り」美馬りゅうこ選
誤りでないか運命線に聞く 杉山太郎
距離感を誤りました苦い酒 澁谷さくら
正解でなくてもほしい部分点 澁谷さくら
誤りと誰が言えよう忠魂碑 よけだ
床の間に眼鏡違いが鎮座する よけだ
マークシートずれてドミノ倒しにされ 由美
間違いの一つ人間らしくなる 岡本恵
誤飲した明日で過呼吸するワタシ 藤井智史
平均寿命超えると独り決めている 澤井敏治
息の根を止められてから誤解とは 渋谷重利
間違いを攻めたてている正誤表 平井美智子
誤りを正せば降ってくる火の粉 ちゃくし
誤りで鱗の堅い殻になる 次根
存えたことが誤りだったなあ 次根
ジャンヌダルクの誤算は女だったこと 海賊芳山
誤った判断かもと胡麻はねる 山本昌乃
書き順が違うと文字も変な顔 青砥たかこ
カルテまでモザイク掛けている誤診 葱坊主
回り道誤りだとは思わない やっこ
曲がり角あっちの水はあーまいぞ やっこ
思わず○にする気の利いた誤答 笹田しま
訂正はめんどくさくてシュレッダー 笹田しま
笑うとこなのに涙があふれちゃう 斉尾くにこ
むこうもむこうこちらもこちらノド渇く てじま晩秋
誤解した女 錯覚した男 岡谷樹
喜怒哀楽すべてが誤解かも知れぬ ちゃくし
誤りは勇気を出したことでした 森山文切
少々の誤差は気にせず生きている 寿々
イニシャルは同じだけれど影がない 岡谷樹
検算のたびに正義が書き変わる 月波与生
「誤り」髙瀨霜石選
少々の誤差は気にせず生きている 寿々
漢字変換傑作な誤字が出る 北田のりこ
とまる木を見誤ったかうちの妻 よしやる
おせっかい過ぎて男に誤解され 大田かつら
投函と同時にアッと気付くミス 大田かつら
身の奥の奥は気づいている誤解 斉尾くにこ
誤りでないか運命線に聞く 杉山太郎
距離感を誤りました苦い酒 澁谷さくら
合格は望めぬ絵馬は誤字ばかり 沢田正司
床の間に眼鏡違いが鎮座する よけだ
年賀状毎年誤字の名で届く 由美
少々は違っていても読める誤字 西山竹里
間違いの一つ人間らしくなる 岡本恵
平均寿命超えると独り決めている 澤井敏治
ジャンヌダルクの誤算は女だったこと 海賊芳山
生きているだから誤りだってある 真田義子
誤りに気づいたけれど言えません 真田義子
書き順が違うと文字も変な顔 青砥たかこ
回り道誤りだとは思わない やっこ
曲がり角あっちの水はあーまいぞ やっこ
検算のたびに正義が書き変わる 月波与生
そもそもの過誤は真珠湾攻撃 新家完司
むこうもむこうこちらもこちらノド渇く てじま晩秋
誤解した女 錯覚した男 岡谷樹
誤りを正せば降ってくる火の粉 ちゃくし
誤りは勇気を出したことでした 森山文切
食べ頃を逃がした仏壇のメロン 山本昌乃
誤りに気付いていない逆走車 西山竹里
イケナイと分かっていても好きな人 岡本恵
笑うとこなのに涙があふれちゃう 斉尾くにこ
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「差」橋倉久美子選
微妙な差同じパーツのはずなのに まりも
憲法が世代格差の中で揺れ さなえ
丸顔の馬鼻の差で割を食う たまき
年金に合う物差しを模索中 みずえ
値段の差分かる振りして飲むワイン 圦山繁
同期でも大差がつけば尊敬語 武良銀茶
歳の差が後ろ姿はわからない 武良銀茶
運命の時間差あってすれ違う 坂本加代
ご自慢のアベノミクスが生む格差 みずえ
非正規と正規の汗にある格差 圦山繁
個人差があると言い訳するチラシ 西山竹里
コンベアに乗った寿司にもある格差 まりえ
付け爪をすればよかったタッチの差 まりえ
ライバルに手書きの文で差をつける 石森あやみ
スカウトの目に歴然と技量の差 たまき
100円の差でコーヒーが付くランチ 西山竹里
「差」森山文切選
微妙な差同じパーツのはずなのに まりも
憲法が世代格差の中で揺れ さなえ
年金に合う物差しを模索中 みずえ
値段の差分かる振りして飲むワイン 圦山繁
個人差があると言い訳するチラシ 西山竹里
偏差値じゃ僕の性格計れない 藤井智史
同期でも大差がつけば尊敬語 武良銀茶
ライバルに手書きの文で差をつける 石森あやみ
兄弟の格差ぎくしゃくする介護 あそか
非正規と正規の汗にある格差 圦山繁
100円の差でコーヒーが付くランチ 西山竹里
凍る眼で差を見る女性専用車 福村まこと
背ばかりか恋の数まで子に抜かれ 澤崎ひらめ
交差点なぜ紛れてはくれぬ過去 高崎白雨
裏山にある高低差貧富の差 渋谷重利
雨の日は妻の笑いに時差がある 高崎白雨
「差」橋倉久美子選
大一番で見せつけられた地力の差 吉崎柳歩
本物に遠い日本のナイアガラ 吉崎柳歩
辛いのはぼろ負けよりも一点差 夢邸
行司軍配引き分けできず差し違え 北田のりこ
パレットの上は差別をしていない 藤井智史
少しずつ誤差が生じてくる夫婦 真田義子
雨宿り二人の距離が近づいた 真田義子
ここまでは愛 ここからは憎になる 平井美智子
ミクロンの誤差追求にある無限 澤井敏治
これしきと思う段差に躊躇する 澤井敏治
ツバメほど子の面倒は見ていない 新家完司
ゴリラには男らしさで負けている 新家完司
一点の差で分けられる明と暗 澁谷さくら
にんげんがロボットに差をつけられる 澁谷さくら
ジェネレーションギャップ投票箱の中 森山文切
僅差だと言われ続けて生きている てじま晩秋
敵わない立ち姿からして違う 森山盛桜
段差アリ優利な方に蹴躓く 渋谷重利
一瞬の差を見せつけるアスリート 月波与生
大差ない所詮はみんな人だもの 笹田しま
羽釜の背追いつづけてる炊飯器 笹田しま
生まれつきついてる差だとあきらめる たかこ
賃金の差ほど違いのない仕事 沢田正司
ごまかしを誤差の範囲と言い逃れ 北田のりこ
僅差だと納得できぬ落選者 西山竹里
主役より演技力ある斬られ役 福村まこと
不適切と違法との差を考える よけだ
雲泥の差がある原本とコピー 毛利由美
差をつけて勝たねばならぬ実力者 西山竹里
ドングリもやがて格差をつけられる 沢田正司
「差」西出楓楽選
ドングリもやがて格差をつけられる 沢田正司
賃金の差ほど違いのない仕事 沢田正司
どう生きる朝のカードを差し出され かきくけ子
大一番で見せつけられた地力の差 吉崎柳歩
横並び切磋したから一歩前 春爺
ごまかしを誤差の範囲と言い逃れ 北田のりこ
パレットの上は差別をしていない 藤井智史
雨宿り二人の距離が近づいた 真田義子
キムタクと俺の美形は誤差範囲 海賊芳山
ここまでは愛 ここからは憎になる 平井美智子
主役より演技力ある斬られ役 福村まこと
ミクロンの誤差追求にある無限 澤井敏治
不適切と違法との差を考える よけだ
ツバメほど子の面倒は見ていない 新家完司
僅差だと言われ続けて生きている てじま晩秋
個人差はないと養老院で知る てじま晩秋
偏差値に責め立てられて生きている 森山盛桜
温度差があって背中はいつも冬 明日歌
沖縄と本土意識に大きな差 ツボ
生まれつきついてる差だとあきらめる たかこ
お受験をさせどんぐりに差を作る 橋倉久美子
ケーキ切る手もと見つめる目が怖い 片山かずお
雲泥の差がある原本とコピー 毛利由美
お隣にどっさり届くお中元 颯爽
これしきと思う段差に躊躇する 澤井敏治
ゴリラには男らしさで負けている 新家完司
段差アリ優利な方に蹴躓く 渋谷重利
モノサシで測れぬしあわせの段差 柴田比呂志
お手頃と言われて温度差を感じ 毛利由美
敵わない立ち姿からして違う 森山盛桜
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「順」森山盛桜選
従順な頃は我慢の子であった 坂本加代
ルーティーン厳しく守るうちのネコ 澤崎ひらめ
順縁を守る系図に鱶の群れ あそか
順番で鬼になるのはいやだなあ まりも
従順な妻が磨いている犬歯 よしひさ
順当な負けと言われて増す無念 圦山繁
筆順を変えたペアーの草書体 さなえ
順調に育った証し反抗期 山田こいし
従順を旨としている定年後 山田こいし
順調に老い徘徊も視野の中 みずえ
書き順は教えてくれぬ一太郎 西山竹里
末っ子が我慢できない齢の順 福村まこと
貼り付けている従順な妻の顔 城水めぐみ
順番は問わず叩いているモグラ 柴田比呂志
被災者の順番待ちの先に愛 野島綾子
巡る順コロコロ変える独り旅 石森あやみ
首席なら負けたことない名簿順 BBブンゴ
書き順に拘り過ぎて間違える 武良銀茶
順風が強すぎ前につんのめる 西山竹里
行儀よく並ぶドミノの不穏当 城水めぐみ
ほろ酔の次はカラオケ次は愚痴 野島綾子
順番で逝くはずなのにズルいです やっこ
同期会偏差値ゼロの順不同 山口長閑
席順で世間の評価知らされる 福村まこと
「順」森山文切選
順番で逝くはずなのにズルいです やっこ
新妻の従順捨ててかあちゃんに やっこ
従順な頃は我慢の子であった 坂本加代
席順が決まるドキドキ新学期 まりも
簡単な文字の筆順おぼつかぬ 圦山繁
順当に父の手法を兄が継ぐ さなえ
順調に育った証し反抗期 山田こいし
従順を旨としている定年後 山田こいし
順風が強すぎ前につんのめる 西山竹里
席順で世間の評価知らされる 福村まこと
順番は問わず叩いているモグラ 柴田比呂志
順番に並ぶ日本のDNA 渋谷重利
金星は目立ちたがり屋まず光る 山口長閑
ほろ酔の次はカラオケ次は愚痴 野島綾子
被災者の順番待ちの先に愛 野島綾子
巡る順コロコロ変える独り旅 石森あやみ
ルーティーン厳しく守るうちのネコ 澤崎ひらめ
従順な妻が磨いている犬歯 よしひさ
順当な負けと言われて増す無念 圦山繁
ミュージアム順路表示にだまされる 武良銀茶
あきらめた順に鴎になってゆく 柴田比呂志
行儀よく並ぶドミノの不穏当 城水めぐみ
書き順は教えてくれぬ一太郎 西山竹里
順番で鬼になるのはいやだなあ まりも
「順」門脇かずお選
最後にはきっとわたしと踊ってね 澁谷さくら
好きな順キミでカレーでハンバーグ 松田夕介
書き順がはっきりわかる筆の文字 北田のりこ
順番で回すにしては重い役 吉崎柳歩
粛正もあって喜べない序列 吉崎柳歩
我先に乗り込む国もある電車 颯爽
順不同だからこの世が面白い 武良銀茶
順調な時はカラカラ風車 辻内次根
しあわせな順に並んだウルトラマン 月波与生
手順より味だと父の玉子焼き 平井美智子
従順な子猫が抱いている謀反 平井美智子
この世だなあ焼香順で揉めている 山田混沌
順序よく並ぶ災害の炊き出し 西川和子
肩書に眠って貰う順不同 よけだ
ありがとう この幸せを順送り 岡本恵
しあわせになろう哀しい順番に 柴田比呂志
順番が狂わぬようにドック受け 木天麦青
風呂メシ寝る順序狂うと落ち着かぬ 木天麦青
先着順だとは知らずに死んだ鳩 渋谷重利
順々に解きわたしをお見せする 恭子
矢印の順路の裏をつい覗く 竹内いそこ
順番をしっかり守る日本人 真田義子
くじを引く順番のくじまず作る 青砥たかこ
妻の指示通り野菜を先に食う 新家完司
手順など踏まなくてよい独裁者 西山竹里
順々に以下同文という処刑 山田混沌
順延のボールは重くなるばかり ローラ
法律で決まっていない消える順 新家完司
梅サクラそして私の番になる 恭子
青空を先着順に配布する 石橋芳山
「順」木本朱夏選
席順が隣だったら違う運 寿々
順繰りにいかない寿命神のミス 春爺
順序よくすすんだはずの恋でした 澁谷さくら
好きな順キミでカレーでハンバーグ 松田夕介
順不同長老だけは上に置く 中矢長仁
書き順がはっきりわかる筆の文字 北田のりこ
くじを引く順番のくじまず作る 青砥たかこ
君に逢う奇跡順列組み合わせ 笹田しま
神の手違い逝く順を狂わせる 沢田正司
順不同だからこの世が面白い 武良銀茶
順番で言えば私の番である 武良銀茶
順調な時はカラカラ風車 辻内次根
パーティーのお寿司がよんでいる序列 斉尾くにこ
妻の指示通り野菜を先に食う 新家完司
法律で決まっていない消える順 新家完司
好きな子と並ぶ席順細工する 福村まこと
順々に以下同文という処刑 山田混沌
ありがとう この幸せを順送り 岡本恵
先着順だとは知らずに死んだ鳩 渋谷重利
日没を一番星が待ち受ける 山口長閑
矢印の順路の裏をつい覗く 竹内いそこ
ビショップの順序正しき出番です ローラ
最後にはきっとわたしと踊ってね 澁谷さくら
語順だけ変えて逃げ切るつもりです 森山文切
順調に滑り出しです雨になる 青砥たかこ
しあわせになろう哀しい順番に 柴田比呂志
梅サクラそして私の番になる 恭子
順々に解きわたしをお見せする 恭子
葬儀屋として秒針に逆らわず 若芽
賛成の人からどうぞ戦場へ 西山竹里
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「テスト」新家完司選
日々テスト学習効果今一歩 ゆめか
白紙答案まだ生き方が決まらない 柴田比呂志
つり橋を最初に渡る設計者 福村まこと
訓練と知ってゆっくり非常口 颯爽
手料理を味見してねと持ってくる 中ちょう
試供品その小ささが旅行向き 片山かずお
自立するテストを妻に強いられる 吉崎柳歩
世の中に出て正解のないテスト たまき
テストだと思った人と今もいる 桐壺
試食して買わず帰れるのは女性 北摂人
満点はとれない認知症テスト 月波与生
0点の生き方なんかないんだよ 月波与生
チョコあげて彼の心をテストする 真田義子
試されているのかマズい手料理は 松田夕介
神さまのテストわたしの荷の重み 澁谷さくら
肌を刺す風にわたしが試される 森山文切
冷たい目テストと思うことにする 森山文切
沖縄にテストをされる日本国 西山竹里
お試し無料 罠がキラキラ光っている 木本朱夏
美味い肉きっと生まれは試験管 福西花梨
懲りもせず煩悩テスト受けている 山野すみれ
センサーで悪いヒトだと決められる 寿々
就活の孫と新車のテストラン 山口長閑
最大のテストは見合いだったかも 森山鈴
これは何のテストだろうか癌告知 康浩
逆走をせぬよう高齢者テスト 渋谷重利
始めてのWEBに入試受ける気で 坂裕之
青空の青をリトマス紙で測る おさ虫
テスト中十八歳の選挙権 野島綾子
本心を心理テストに覗かれる 恭子
子育てにテスト期間が欲しかった 圦山繁
空から降って来る難しいテスト 門脇かずお
人生もマークシートなら簡単 岡本恵
「テスト」石橋芳山選
改憲へアドバルーンを上げてみる 颯爽
訓練と知ってゆっくり非常口 颯爽
人柄をテストしている黄信号 BBブンゴ
甘党を糖度テストにかけてみる 坂本加代
テストだと思った人と今もいる 桐壺
本日は晴れ国会前でテストする 山田こいし
試食して買わず帰れるのは女性 北摂人
満点はとれない認知症テスト 月波与生
沖縄を無試験で飛ぶオスプレイ 永見心咲
利き酒はテスト嫌いも参加する 水野黒兎
死に様のテスト夜毎のバタンキュー 新家完司
裸木と神のテストを受けて立つ 辻内次根
神さまのテストわたしの荷の重み 澁谷さくら
ふと人を試そうとした人の闇 澁谷さくら
携帯を換えてメールの試運転 大田かつら
本気なら何も持たずに来いと言う 大田かつら
ごきげんはいかがと元気度のテスト 斉尾くにこ
挨拶のたびに疑われるマイク 西山竹里
葬儀屋にテストをされる事はない 若芽
茶柱で今日の運勢テストする 山野すみれ
就活の孫と新車のテストラン 山口長閑
最大のテストは見合いだったかも 森山鈴
ソクラテスも豚もテストが大嫌い 康浩
作るのもそう簡単でないテスト 橋倉久美子
振り上げた拳を下ろす模擬テスト 渋谷重利
始めてのWEBに入試受ける気で 坂裕之
空から降って来る難しいテスト 門脇かずお
青空の青をリトマス紙で測る おさ虫
あらららら色が変わってしまったわ 水品団石
ブログ炎上群れた羊に降るテスト 小谷美ッ千
芋ばかり出てくるアルコール検査 山田こいし
母になる覚悟を試される時間 岡本恵
これは何のテストだろうか癌告知 康浩

ネットでの川柳活動を応援するwebサイト