毎週web句会第178回(2019/9/1-2019/9/7投句分)

投句フォームと結果に戻る

57名108句 森山文切選 入選33句
無実だと叫ぶヨーグルトは加糖
解凍の秋刀魚が過去を連れて来る 颯爽
疑ったことない酒の期限切れ 澤井敏治
ひたすら登り下山に気づく風の良さ 田原勝弘
‪はい、いいえ、通報する、の選択肢‬ 杏野カヨ
嘘っぽい方が言い訳許される ヨッシー
歩く距離ほどの家出を繰り返す 多実果
エレベーター全階つつつ好き、嫌い
仲秋のおたまで掬うあめんぼう あさふろ
ヤニクラに二度寝の朝のていたらく 真島朱火
関節を鳴らし泡噴く蟹のデモ ホッと射て
マシンガンの口を封じて自爆する 雪上牡丹餅
さびしさが集まりすぎている岬 箱森裕美
銀行に並ぶけものになるために 斎藤秀雄
貼って剥がせる夏の思い出 笹川諒
優しさはもうないただのチューペット 小俵鱚太
赤門の隅に堂々たる伏字 一音乃遥
網戸から猫が眺める外宇宙 抹茶金魚
季語のない世界で会えばきみは海老 ひかる
公園の砂場に残るマッターホルン よーこ
奇術師の祈りを込めた可燃ごみ 水鳥
あわてんぼうの人工知能
ダム底の知人の名前書いた腕 未補
月世界旅行はいかががまがえる 西沢葉火
沿線を三角定規ずれてくる いゆ蘭
佳5 校長の声割れている拡声器 西鎮
佳4 天花粉おちる首から下にだけ toron*
佳3 横顔がすべてコインになる港 未補
佳2 童貞を焦らして鶏の捏ねかな 菊池洋勝
佳1 ワンナイトスタンドなんて若い耳 榎本ユミ
モザイクで埋め尽くされた抑止力 犬井隆太
誰とも馴染めず民族資料館 斉尾くにこ
後家はんにならはった桜の切手 岩根彰子

毎週web句会第177回(2019/8/25-2019/8/31投句分)

投句フォームと結果に戻る

50名98句 森山文切選 入選30句
天国のドアはもちろん引き戸です
キャミソール夏を薬にして帰る 水谷裕子
夏風邪の休暇届ける小麦肌 澤井敏治
朝顔の閉じて迎える登校日 菊池洋勝
工作の気球が堕ちる国語前 一音乃遥
筋を曲げてまで上達したくない ヨッシー
もの悲しくてメンソレータム
あぶら浮く水を啜った少女像 涅槃girl
知恵袋ひとつはキープして生きる 彦翁
火打ち石灯すメリットデメリット 藤井智史
羽ばたいたアヒルかがやく空の星
にわとりに生まれかわった牛を食う 多舵洋
蜩は負けたのだろう信濃川 西沢葉火
冒険しないプライドはすぐ濡れる 榎本ユミ
念仏をTikTokで流す馬 ペンギンおじさん
何処で撮ったのか眩しすぎる遺影 糸篠エリー
がらあきの頭痛はちょっといい匂い 斎藤秀雄
ぺちゃんこになって土には還れない 犬井隆太
箸取らばコールマン髭持ち上げて 岩根彰子
爆発の音を調べる英和辞書 榎本ユミ
きな粉餅の気持ちを教えてくれ ひかる
言い出しっぺのための生醤油 笹川諒
佳5 海と母 青しか使えないぬりえ あまの太郎
佳4 昼下がり裁判員の息遣い 水鳥
佳3 こころもち大福餅にするリスト 斉尾くにこ
佳2 将軍は寝てないアピールをしない いゆ蘭
佳1 朝の断片は焦げているトースト いゆ蘭
蘭という冷めたスキップしてる姪 サトシワタナベ
あずきバーやわらかすぎるディストピア ペンギンおじさん
怒られてしまいたわしのまま育つ 斎藤秀雄

毎週web句会第176回(2019/8/18-2019/8/24投句分)

投句フォームと結果に戻る

51名99句 森山文切選 入選30句
許されてタピオカの雨ふってくる 斉尾くにこ
丑の日に令和元年竹団扇 武良銀茶
巻貝の天辺で舞うバレリーナ ホッと射て
‪暗号は西瓜のほうに書いておく‬ 杏野カヨ
画用紙に潜り双子は混じり合う 斎藤秀雄
照らすならもうちょっとでも前に出ろ 西鎮
ああ君の声が聞きたい黒電話 文月栞
バスの中晴れて自由になり眠る 麦乃
負けられぬモグラ叩きの穴埋める 小林祥司
賛成の反対止まらないシャックリ 岩根彰子
領海の点線灯す静電気 福村まこと
線香花火が上目遣いで爆ぜ 糸篠エリー
シャボン玉やたらとキツイ喫煙所 浅井誠章
八月の廊下で寝そべつてゐる よーこ
ジェンガから痩せた体が離陸する エノモトユミ
月曜の朝を枕で打ち返す 犬井隆太
ジーンズに桃をねじ込む建築家 あまの太郎
頬骨に散る紅梅を味見する エノモトユミ
UFOを角とするなら解ける問 サトシワタナベ
未使用の辞書が吸うポカリスエット いゆ蘭
片隅で繁殖してる絵描き歌 水鳥
分離帯こえてミルクは液だった toron*
佳5 夕焼けや無性に土を喰らいたし 岩根彰子
佳4 点Pを摘果しつくしたら未来 toron*
佳3 トンボ狩り虹どろぼうの罪により 西沢葉火
佳2 あだ名から離れてハヤシライスに火 いゆ蘭
佳1 スナックの色紙ちょくちょく恋をする 芍薬
まほろばの観光バスはそらの色 ひかる
白湯を飲むこれも叙事詩の一場面 笹川諒
今晩のおかず伝えるマスゲーム 涅槃girl

毎週web句会第175回(2019/8/11-2019/8/17投句分)

投句フォームと結果に戻る

54名105句 森山文切選 入選32句
あたしだとネジから砂鉄でるんです サトシワタナベ
チコちゃんのパートに社長叱られる 小林祥司
風のない風鈴の鳴る夏の夜 澤井敏治
ランドルト環が自らやってくる まさよし
開店と同時に夏が押し寄せる 有村桔梗
指先から栗の香りがする歯科医 涅槃girl
実るまで見向きはされぬ茄子の花 武良銀茶
バス停のきみはいつでも雨ですね 尾崎良仁
分度器を使わず雨を凝視せよ 西沢葉火
目と鼻のあいだのとてもよいところ 斎藤秀雄
QRコードがもずく酢に見える ヨッシー
大きめのパジャマをディスるお月様 真島芽
唐揚げのような八月の中程 斉尾くにこ
親と子と入れ替えてゆく佐渡島 あさふろ
年頃の姪とフランス映画観る ヨッシー
舌打ちをする度のびる熱帯夜 多舵洋
はじめから嘘をついてたタンバリン 芍薬
天井が嫌い西瓜は皮がいい 愁愁
真剣になると臭い出す男 よーこ
減速をしつつ猫派になりました 笹川諒
おくるみの中で黒ずむ夏時間 エノモトユミ
打ち上げ花火に問われる離婚歴 朝野陽々
弟の9:15はまっすぐに 一音乃遥
振袖を踏まれていても笑う朝 エノモトユミ
佳5 折鶴の影で汗拭く葬儀店 福村まこと
佳4 朝露にプロパガンダが融けてから あまの太郎
佳3 電気屋の扇風機を止めて歩く 菊池洋勝
佳2 誤字脱字だらけの蝶番の裏 toron*
佳1 盲たるぞうとこぞうの逃避行
マテ貝で作戦を砂に描いて 小俵鱚太
虫ピンを抜いて針穴写真館 西沢葉火
台風の進路カレーの匂いする 三浦蒼鬼

毎週web句会第174回(2019/8/4-2019/8/10投句分)

投句フォームと結果に戻る

49名96句 森山文切選 入選29句
八月の朝日に光る千羽鶴 彦翁
泣けないよ大きすぎるよ満月よ 尾崎良仁
溶けそうと言っても妻は肥満維持 田原勝弘
老いるって初めてでして難しい ヨッシー
朝顔とデートしている白い猫 水谷裕子
折り紙の黒だけ選ぶ十歳児 がね
ソフランの香りで嫉妬消している まつもともとこ
椀を割る内緒話の声だけで 岩倉曰
向日葵の本音はムンクだと思う 糸篠エリー
調停委員が鳴らすプロコル・ハルム 月波与生
妄想の斜め上行くジ・エンド 麦乃
雑談がぜんぶ地球の陰口だ 平出奔
明らかに先祖の味がするアイス
地獄の沙汰も電子決済
風水を信じた結果水びたし ペンギンおじさん
ファム・ファタルならば送料無料です 笹川諒
給食はもう来ませんと赤チョーク 西沢葉火
風鈴に殴られ鳴いてラムネ瓶 紅志野みのり
身代わりに赤い靴履く男の子
熱帯夜江戸川乱歩侍らせる 岩根彰子
空いている車内 冥王星かなあ 平出奔
佳5 枇杷食べただけでも軽く解脱する 小俵鱚太
佳4 筋肉の影に収まるように飴 いゆ蘭
佳3 贋物の太陽情緒不安定 芍薬
佳2 汲み置きのジョウロのお湯を捨てて汲む 抹茶金魚
佳1 窓からは断頭台も見えますよ 来栖啓斗
手ぎわよくオーロラを手紙に包む 斎藤秀雄
千日手続き婚活終わらない 藤井智史
バツイチの理由をカレンダーに書く 芍薬